ランタ島@タイ

2011年 6月



Long beach@Lanta island

Klongdao beach@Lanta island

ランタ島はタイ南部、アンダマン海にある島。プーケットの南にピーピー島があり、さらにその南にある。クラビから車で約2時間。1時間に一本の頻度で乗り合いバンが出ていた。島に到着するまでに、二度フェリーで海を渡るが、どちらも距離は短く、海峡の幅は狭い。

今回は5月に行ったが、かなりのローシーズンで 客は少なく、特に島の北側、フェリーターミナル近くの便利な場所にあるKlongdaoビーチでは、かなりの数の宿は営業していなかった。島全体では、客の数は部屋の数に対して数パーセント以下で、1%以下かもしれない。まさに静かで、のんびりしたい人には、この時期がお奨めだ。ただ、季節風が海側から吹き寄せ 海は荒れていて、水は砂が混じって綺麗でない。澄んだ水を望むなら この時期は避けよということになるが、風向きが反対のハイシーズンには、宿代が高く、混み合うということになろう。

宿代は、この時期 クラビの旅行代理店では400バーツからと言われた。そこでインターネットの予約システムを調べたら、同様に400Bが最安値であった。最初はインターネットなら2割くらい安いところがありそうだったが、後からサービス料などが加わり、結局同じ値段になった。しかし、これは、一番安い時期だったからそうなったのであって、以前にピーピー島に行った時もシーズンの違いで何倍もの値段の差があった。ここでも ハイシーズンに行けば、倍以上の値段になりそうだ。

ランタ島に泊まる

今回泊まった宿

今回泊まったコテージ

庭が手入れされていて雰囲気が良い

Lantawadeeという安宿に泊まった。ビーチ沿いではないが、庭に植物が多く 快適に過ごせた。全部で20以上コテージ・部屋があるが、超ローシーズンのため、最初の日を除いて客は私だけだった。敷地の奥の方のコテージの様子も見に行ったが、そちらは、少し古くて小さめで、どうやら、営業を始めた当初に建てたもののようだ。インターネットの予約サイトの評価欄に この宿は部屋が汚いと日本語で書いている人がいたのだが、私には十分綺麗に思えたので、こちらは安旅行者、身分や主観の違いかと当初は思った。しかし、この古コテージを見て、そうではないと思った。すなわち、ローシーズンは、私の泊まった新しく綺麗なコテージで割引し、古いコテージはお休み。ハイシーズンは新しいコテージは値上がりし、予算のない私のような旅人を老朽コテージに泊めるのだろう。汚いと評価した人は、混んでいたので、古いコテージに回された。これが私の見立てだが、辻褄が合っていて、この通りであろう。

他の宿の例

今回は いちいち数えはしなかったが、宿の数は多く、100箇所以上ありそうだ。例えば、大通りに建てられた4階建ての長屋タイプの分譲雑居ビルは、数えると十数軒に分かれていて、その半数以上に 宿の看板や、room for rentなどの泊まれる標識があった。このように宿泊施設の数は多い。今回のような超ローシーズンには、部屋はとんでもなく余っているが、ハイシーズンだとどれだけ客が来るのか、また調べに来たいとも思うが、そんな時に来ては割高なので、実際には来ないだろう。

泊まった宿から少し歩いてみたら、高級なリゾートから安宿まで、いろいろ見つかった。

高級そうなホテル
Fine dining と呼べそうな高級ホテルのレストラン

中レベルの宿を海側から見たところ


安宿を探す

安宿が多いと言われている地域には行けなかったが、それでも、何箇所から安宿を見つけた。残念ながら今回は、いずれも営業していなかった。

コテージの造りから、安そうに見えた。

ヒッピー風の宿。
Backpacker hostelの看板を見つけ、営業しているか聞いてみたが、「やってない」という返事だった。

ビーチのコテージは割高

今回泊まった400Bのコテージでは、流石に海沿いにならない。試しに、予約システムで、いろいろな宿のビーチフロントのコテージの料金を検索してみたら、どこも非常に高く、1000B以下は見つからない。今回の宿は海沿いではなかったが、別の宿の料金を調べると、ビーチ沿いにある宿でも、ビーチフロントのコテージとそれ以外のコテージでは、値段が倍以上の開きになっているところもあった。
以前 同じくタイのタオ島に行き、今回同様安宿を求めてビーチから少しだけ離れた宿に泊まったことがあった。最後に奮発して 近くの別の宿のビーチフロントのコテージに泊まろうかと思い料金を聞いたら 3倍以上なので 止めてしまった。泊まっていた安宿の方がよっぽど部屋は良いにもかかわらずこれである。

タイでも、フィリピンと同様、土地の無効利用が進んでいる。ビーチロットは外国人が好むので地価が高騰する。
タオ島の例では、私の泊まった宿はビーチから100mも離れていないが、海岸との間に別のロットがある。そこを買って宿にすればよいはずだが、割高で買えない。地価を聞いたわけではないが、一泊1000円以下の宿に、土地が1千万円しては、一体何人客を泊めないといけないか。毎日満室が続けばそれでも良いかもしれないが、オフシーズンだと、例えば私が泊まった時には、他に客はほとんど見なかった。 土地が数百万円でもかなり厳しいと言えるだろう。数千万円なら なおさら厳しい。

ここランタ島でも同様であろう。ビーチ沿いには空き地が沢山広がり、私が泊まった宿も、ビーチ沿いに建ててもらいたいものだが、地価が高くて、安宿では計算が合わない。
ビーチロットの客が好むところに空き地が沢山あるにもかかわらず、他の場所に宿が追いやられるのは、土地の無効利用以外の何者でもないだろう。

フィリピンでも、例えばシキホール島の例では、ビーチロットだけ、1桁以上高いというのが普通である。それを狙って、外国人が不動産屋を始め、さらに値を吊り上げる。

その他の様子

ビーチを歩いていたら見かけた、場所の良いカフェ。試しに入ってみたらコーヒーが50B。場所は良いが高過ぎ。

ピーチ沿いの朽ち果てたコテージ
津波でやられた?

ビーチにある公園

現地の人々の憩いの場所になっている

島の幹線道路

漁師の舟置き場

ランタ島で食べる

リゾート地なので、普通なら、泊まったビーチリゾートのレストランを利用することになろう。しかし、言いわけすると、宿には他に客もなく、食事を出してくれそうではなかった。さらに、宿で食事していては割高という、安宿を好むのと同じ理由から、食事はもっぱら近くの屋台に通った。そこでは 次のような料理が食べられた。

定番のタイカレー

パッタイ(少し甘いタイの焼きそば)
ゆでた麺とソムタム(パパイヤサラダ)


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