スターアライアンス特典旅行で行く宮古島

2004年10月


今年の4月から ANAを使って スターアライアンス特典旅行で 宮古島に行けるようになり、この機会に、友人が住むこの島に出かけた。これまで、日本国内の特典旅行を取り上げたことはなかったが、実は 今回が初めてであった。

まずは、UAに予約の電話を入れてみると、「特典旅行で宮古島には行けません。」 という回答が返ってきた。そこで、予め確認しておいたANAの便名を伝えると、担当者も納得し、無事予約を入れることができた。
エコノミークラスなので、予約クラスはXクラス。国際線、国内線とも同じである。

出発当日 関空でチェックインする時、航空券に 発券したUAのマークが入っているので、ANAの職員から、国際線からの乗り継ぎがあるか 質問された。UAが発券した航空券を見るのは稀で、UAのマイルを使って、ANAで宮古島に行く人も稀なのだろう。

関空から国内線で出発するのも今回が初めてであり、スターアライアンスゴールドのカードで ANAのラウンジに入れるかどうか不安があった。UAの1P,1Kのカードだけで、UAの米国国内線を利用する場合は、ラウンジに入れるのは、国際線に同日乗り継ぎがある場合だけという条件が付くが、それと同じかと思ってしまったからである。
実際には、問題なくラウンジに入れてもらえた。国内線のラウンジでもスコッチなどが置いてあったが、昼間から飲むのは、控えておいた。

関空から宮古島へ出発前の
ANA1751便 

ANAのラウンジ @KIX


宮古島空港

出発前、宮古島の空港は、滑走路が短くて危険だという話を聞かされていた。それなら 肝試しに行ってみるしかないと思っていたのだが、実際に地図で計ってみても問題ない。現地で、離着陸を経験してみても、十分滑走路に余裕があった。
建物も新しく、綺麗になっていた。滑走路も以前よりどれだけ良くなったのかは不明だが、とにかく、現状は、安心して利用できる空港になっている。

宮古島空港(玄関側)

宮古島空港(滑走路側)

新しく綺麗な建物である。

空港内部

売店で特産品が買えるが、町のスーパーの方が安かった。当たり前の話だ。

宮古島の海

宮古島の観光資源と言えば、何と言っても青い海であろう。トライアスロンでも有名な宮古島。インターネットで検索すれば、海の写真も容易に見つかるが、わざわざ検索しなくてもよいように、何枚か海の写真を載せておく。
海岸は崖になっているところが多いが、海水浴に適した砂浜も少なくない。

島の北側にある展望台からの眺め

島の東端の岬から

島の北東にある砂浜

休日、地元の人で賑わう

砂浜の湧き水

左の砂浜で見かけた湧き水。フィリピンのシキホール島では、水で苦労しているので、海岸に湧き水などがあると、ついつい注目してしまう。


東急のビーチリゾートもあるが、今回は、友人の家に泊めてもらったので、出費が少ない旅が出来た。

東急以外にも宿泊施設は多く、インターネットで簡単に検索できる。レンタカー付きのコテージや、ベジタリアン御用達のペンションなど、特徴ある宿もある。


インフラが整っている宮古島

公共事業のお陰で、宮古島では、立派な橋や船着場 その他 インフラが整っている。宮古島公共事業視察ツアーでもやれば、税金の使い過ぎだと、参加者の中から いろいろな反対意見が出てきそうだ。国の借金も限界に来ているので、いつまでもお金は続かないだろうが、そうは言っても、ここは日本なので、道が穴だらけのフィリピンの田舎の島とは比べものにならない。

宮古島と池間島を結ぶ立派な橋

伊良部島への連絡船

台風と宮古島

今年は、日本に上陸した台風が異常に多かったが、通常は、宮古島など沖縄県の方が、本土に比べて台風の影響が大きい。昨年の台風では、自衛隊にある秒速90mまで計れる風速計が振り切れたそうだ。台風に備え頑丈な家が多い。

護岸工事がしてあったが、台風の波で砂もろとも、持っていかれてしまった。木々も塩害で、枯れてしまった。 宮古島で農作物と言えば、サトウキビがその代表。台風に備えて、倒れてもまた立ち上がる丈夫な品種にしているところが特徴だ。

昔ながらの赤瓦の家

瓦といっても、しっくいのようなもので固めてあって、飛ばなくなっている。


その他の話題

南の島に多い(?)ヤギ

フィリピンのシキホール島にある私の家の隣でも ヤギを沢山飼っている。ヤギと言えば、漢字の山羊から、モンゴルあたりに沢山いるのだろうと、以前は 思っていたが、宮古島でも見かけるし、南の方にも沢山いることがわかった。ここでの話題は、「このヤギも 来年までには 食べられてしまっているだろう。」 ということで、食べる話ばかりしているフィリピンと似ているなと、ついつい思ってしまった。

宮古島で見かけたヤギ

かっこいい、お兄さん

ヤギの横で、草刈正雄のようなかっこいいお兄さんを見かけた。どう見ても、日本人とは思えないような顔立ち。
そう感じながら、宮古島から数百キロ離れた蘭嶼島という台湾の島のことが気になり、後でガイドブックを読んでみた。ここには台湾の少数民族であるヤミ族が住んでいる。ヤミ族は、僅か数百年前にフィリピンのバタネス諸島から移り住んで来た人たちだそうだ。 
宮古島で日本人離れした かっこいいお兄さんを見て、江戸時代などには、南方から来た人が沢山いたに違いないと、そんな風に思えた。ただ、このお兄さんはフィリピンやインドネシア辺りで見かける顔とは程遠く、東南アジアを越え、さらに、インドも越えて、はるか彼方から来たような顔であった。

言葉使いはどうかと言うと、日本人というよりは、隣国の台湾の人かと思うようなしゃべり方であった。
我的、最重要的、好的など、的が多いのが中国語(中文的)。その「的」をなんでも、日本語の「の」と訳すのが中国人がしゃべる日本語の特徴と言えるが、この宮古島の人も、そんなしゃべり方に聞こえた。

児童が一人だけの小学校

島を回っている途中で離島の横を通過した。現地の人の話では、離島である宮古島のそのさらに離島の小さな島にも、小学校があり、現状 そこには何と児童が一人しかいないそうだ。一方、先生の方は校長先生以下、必要な方々が揃っているとのこと。児童の家族に豪邸を建ててあげて、宮古島の学校の横に引っ越してきてもらったほうが安くつきそうだが、そうはならないようだ。


帰りの関空で 電車が運転見合わせ

帰りに宮古島と関空の間に台風があり、飛行機が飛ぶかどうか不安があったが、予定通り運航され、なんとか帰ることができた。
ところが、関空に着いてみると、台風の影響で、連絡橋を走っている電車が不通になり、空港から隣の駅まで代替バスに乗ることになった。これまで、かなりの回数、関空を利用しているが、代替バスに乗るのはこれが始めての経験。
代替バスの台数は十分とは言えず、長い列ができていた。




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