フォンニャ(Phong Nha)洞窟

2018年10月作成


フォンニャ(Phong Nha)洞窟

フォンニャ洞窟はベトナム中部のドンホイの近くにある世界遺産の洞窟で、多くの観光客が訪れるベトナムで人気の観光スポットの一つだ。特にベトナム人と欧米の観光客を沢山見かけた。そうは言っても、ハノイやフエ、ホイアンなどに比べるとアクセスがそれほど良くないので、町が混雑しているというほどでなくて、フォンニャの町にしばらく滞在してのんびりするのも悪くない。
フォンニャ洞窟へは、ベトナムの人気の観光地であるフエからも日帰りツアーが出ている。

QUEEN CAFEのオープンバスで行く

今回は、ハノイからQUEEN CAFEのオープンバスに乗ってフォンニャまで行った。洞窟にやってくる観光客の数は多く、それに対して、このバスに乗れる乗客の数が限られているので、どうもメジャーな行き方では無さそうだ。それでも、このバスは便利で、特に欧米のバックパッカーに人気だ。

他社のシン・カフェなど、オープン・ツアー・バスは、ハノイとサイゴンを結んだ路線の中で、ハノイ/ニンビン/フエとAH1(アジア・ハイウェー1号線)を移動する。これに対して、QUEEN CAFEでは、さらにフォンニャにも立ち寄り、ハノイ/ニンビン/フォンニャ/フエ と移動するルートがある。当然、反対方向でフエから行くこともできる。

QUEEN CAFEのバス

QUEEN CAFEのバスの内部

QUEEN CAFEのバスに乗る以外だと、ドンホイまで飛行機や鉄道等で行き、そこからツアーに参加するか、タクシーで現地まで行くことができる。その他、先に挙げたように、フエからの日帰りツアーもある。

帰りはドンホイ行きの路線バスを利用

ここまでに紹介したルートはよくある通常のパターンだが、私のように最安値を試したい人は、ドンホイとの間の路線バスを利用できる。今回は帰りにこの路線バスを利用した。フォンニャがバスの最終目的地ではないので、反対方向のバスもあるが、それぞれ1時間に一本走っている。ドンホイの町では、鉄道駅やバスターミナルなど、降りたい場所を予め車掌に伝えておけば、その通り対応してくれる。

フォンニャとドンホイを結ぶ路線バス

フォンニャ洞窟

最近は、充実したストリートビューが公開されているので、興味のある人は、そちらを見てもらった方が臨場感があって良さそうだ。
ここでは、洞窟の雰囲気を瞬時にわかってもらうため必要最小限の写真を以下に掲載する。実際には、これらの写真で十分とも思う。

洞窟内の様子

フォンニャ洞窟へは陸路で行くことはできず、高額とも言える船代を払って船で行かないといけない。船には12人まで乗船可能で、個人で行く場合には、他の人とシェアすれば割安になる。

フォンニャ洞窟の入口付近

洞窟へのアクセスの舟

洞窟関連の料金 @2018年

入場料

フォンニャ洞窟 15万ドン

ティエンソン洞窟 8万ドン

船の料金 (12人まで乗船可能)

 フォンニャ洞窟のみ 36万ドン 

 フォンニャ洞窟とティエンソン洞窟の両方 40万ドン


フォンニャの町のようす

洞窟の近くにフォンニャの町があり、船着き場に向かうメインロードには 沢山の宿が並ぶ。安宿ならベトナム物価で1部屋1泊、1000円程度から泊れ、ドミトリーならさらに安い。船着き場から洞窟へのアクセスの川沿いにも宿が点在していて、River viewの雰囲気の良いところも少なくない。ただ、川沿いでは、宿によっては眺めが良い分割高になっている場合もあり要注意だ。

宿が並ぶフォンニャのメインストリート

町から洞窟へ向かう川のようす

町の中心部に市場(左下 写真)があり、フルーツを含めた生鮮食料品などが買える。不衛生ではないが雑然としていて、外国人の姿はほどんと見かけず、おかげで、外国人に吹っ掛けようという雰囲気は感じない。 特にフルーツを買ったら良さそうだ。

もう一つお薦めを挙げると、主に現地の人が買っているパン屋(右下 写真)があり、定番のサンドイッチ(バインミー、晩見いー?)が安くて美味しい。(1万ドン)

市場の様子

人気のパン屋

自転車で周辺を回る

フォンニャに泊ったら、洞窟観光以外に、自転車で周辺を回ってみるのがお手軽で お薦めだ。
町の横に大きな川が流れていて、橋を渡って対岸をゆっくり走ってみたが、のんびりした現地の雰囲気が伝わってきて、良い感じだった。
同じような外国人が そこそこの頻度でやってくるが、そんなに多くはなくて、警戒されることもなく、ちょうどよい感じで受け入れてもらえそうで、子供たちから、名前やどこから来たかなどを聞かれた。時間があれば、家を訪問して、交流をはかれば楽しそうだ。

町の横を流れる川を渡った対岸にある道の一つ

昔ながらの造りの民家

牛の話

興味のない人は読み飛ばしてもらった方が良さそうだ。

フィリピンで牛を飼っている関係で、牛を見かけると、ついつい 様子を観察したくなる。今回 出会ったのは、下の写真のように食不足で、やせている牛だが、興味を持ったのは、右の写真の竹竿の方で、竿とロープで牛がつながれている。フィリピンでも牛をロープでつないでいることが多いが、ロープを低い位置につなぐと、この場所のようにブッシュの場合、ロープが木にからまり、牛がそこでスタックしてしまい易い。写真のような工夫で、ロープをつなぐ位置を高くすることで、牛のロープが どこにもからまず、草を食べ続けることが可能になる。

因みに、牛をロープでつなぐ場合には、牛の鼻にはロープが通してあり、そこからつなぐので、牛は、痛くてロープを強く引っ張ることができない。

フォンニャで見かけた牛

牛をつなぐ竹竿

フォンニャで泊る

QUEEN CAFEのバスが到着するのが夜中の2時頃で、バス停を兼ねた宿は空いていたが、普通は宿は締まっていて、バスの停まったところの宿の売り手市場のようなことになっていた。幸いその隣の宿も開いていて、値段を聞いたら そちらの方が安かったので、これ幸いと泊った。下の写真のNHAT TAN HOTELというところで、一泊20万ドンだった。バス停の宿は25万〜30万ドン程度で、どちらでも十分安いとも言える。

今回泊まったNHAT TAN HOTEL

NHAT TAN HOTELの部屋の中

 Easy Tiger

泊った宿の前にあるEasy Tigerという宿が、フォンニャで一番人気で 特徴のある宿(ホステル)と言える。宿のサイトによると、このご時世で、予約サイトは使わないと豪語していて、宿の実力のほどが伺える。口コミ情報だけで十分なのだろう。夜になるとライブをやっていて、ライブが終わったら、若者が大量に出てきて、人気があるのが分かった。

ライブの音がうるさいので、どんな曲がかかっているのか聞いてみたら、聞こえてきたのはスイート・キャロラインで皆で歌っていた。半世紀前の曲を若者が歌っているが不思議なので、検索してみたら、メジャーリークの試合で毎回演奏されるところがあるそうで納得した。

エドシーランも、ふだんはビートルズを聞いているそうで、古い音楽がいつまでもPhase outせずに聴かれているものが多いとも言えるのだろう。

夜賑わっている時間帯のEasy Tiger


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