2005年12月
タスコ(Taxco)は、メキシコ・シティからバスで3時間ほどで行ける山あいの美しい町である。18世紀に銀鉱脈が発見され、その富で、町が美しく装飾された。スペインのコルドバにでも行ったような感じで、町全体が歴史博物館のようだ。観光地ではあるが、お奨めの訪問先だ。
町の様子
特に説明は要らないだろう。とにかく町並みが美しい。
サンタプリスカ教会 山頂を目指す
山間の町で、せっかく来たからと、山頂を目指したくなってしまった。山頂かどうかは不明だが、山の上の方を眺めると、何かの像が見えるので、そこを目指して ひたすら上へ上へと登って行った。山の上の方は、美しい町並みはなくなって、他のメキシコの町と同様、あばら家が目立ってくる。上へ、横へを繰り返し、狭い道を、山頂目指して歩いて行った。
土地の人が言うには、像はクリスト(キリスト)だそうだ。学校を抜け出してきた子供たちに出会い、彼らにクリストの像へどう行けばたどり着くのかたずねてみたところ、一緒に付いて来てくれると言う。しばらく行くと 学校の前にさしかかり、皆は先生に見つからないよう、道の端の方を走って行った。登り口まで、たどり着いたのだが、そこから先は有刺鉄線で囲われていた。子供たちは平気で、その下をくぐって行くが、さすがに、そこまでして登る気はなくなった。子供たちに「帰ることにした。」と伝え、来た道を一緒に引き返し、山の下の方へと降りて行った。
細い坂道 木の上に少しだけ見えるクリスト 山の上の小学校 親切な小学生
山の上の方で出会った子供 ホテル
この町は観光地なので 宿泊は割高だが、感じの良い宿が沢山ある。安宿指向の私も、ここでは、安宿+に泊まる気になってしまった。せっかく雰囲気の良い町に来たのに、狭くて綺麗でない部屋に泊まっては、来た甲斐がなくなると思ってしまったからである。
そういう場合に ちょっとでも得をしようとして考えたのが、たっぷり1泊2日コース。午前中のできるだけ速い時間に、この町に着き、雰囲気の良いホテルにチェックインする。そして、次の日は反対に できるだけ遅くまでこの町に滞在する。そうすれば、経済的な旅ができる。
今回 泊まったホテルSanta Priscaの中庭。1泊350ペソで、安いとは言えないが、値段だけのことはあり、また来たくなる雰囲気の良い宿だった。