ティカオ島(Ticao island)

2014年6月



ティカオ島は、ビコール地方のマスバテ州にある長さ40kmほどの細長い島である。
取り上げるのが遅れてしまい、ここへ出掛けたのは昨年のことになってしまった。セブパシフィック航空(5J)のマスバテ便ができたのが 行ったきっかけであったが、5Jのサイトで確認してみたら、そのマスバテ便は早くも無くなったようだ。

その代わりと言いたいところだが、最近はバンタヤン島に何度も出掛けていて、セブ島からバンタヤンへ渡るハグナヤ港から マスバテ行きの船が出ているのを見かけた。船ならいろいろなところから行けそうだ。

アクセス

ティカオ島へは、マスバテ島とルソン島の間にあり、どちらからも船で行くことができる。

マスバテ/ティカオ島

マスバテの町からティカオ島のLagundiへ、地元の人の話では一時間ごとに船が出ているそうだ。船賃80ペソ。Lagundi、San Jacinto間のジプニー 50ペソ

ティカオ/マスバテ間のpumpboat

ティカオ側の船着場があるLagundiの様子

ルソン島/ティカオ島

ティカオ島とルソン島の間の移動は、ティカオ島のSan Jacintoと ルソン島のBulanとの間の船が便利である。
San Jacintoはティカオ島の中心地で、港には日本のODAで作られたという説明書きがあった。

San JacintoからBulan行きのスケジュールは 5:30 6:00 8:00 11:00 13:00 とのことで、普通ならそれなりに変わるのだろうが、ここでは、あまり変わらないようにも思える。いずれにせよ、乗る前に現地で確認が必要なのは言うまでもないが、マスバテ/ティカオ島間の船も含め、大きな船ではないので、熱低や台風があれば、それらの影響も気にする必要がある。

San Jacintoの港の様子

San JacintoとBulanの間のpumpboat

San Jacinto

船の便が便利で、安宿、安めし屋が揃っているので、安旅だとここに泊まることになりそうだ。

通りの様子

淡い色のカラフルなペイントの家が多く、マイアミのようだと言うと言い過ぎか。
メキシコのようだと言っておこう。

魚市場の様子

町外れにあるオンボロな家が集まる地域


歩いて田舎の果てへ

折角田舎の島に来たので、さらに最果てを目指して、San Jacintoの町からトボトボと歩いて行った。

周回道路を進んだが、そこは綺麗に舗装されていた。

途中から海を目指し、わき道へと入った。

フィリピンの田舎でどこでも良く見かけるような
オンボロの民家。サリサリストアもやっている。

道から海を眺めるが遠いので、海まで行くのは
あきらめた。

5kmほど歩いたが、海はまだ先のようで、辺りの状況は分かったので、反対側から来たハバル・ハバル(バイクタクシー)に乗って帰った。行きは、目指すところが決まっているわけではなかったので トボトボ歩いて行ったが、帰りは行き先が決まっていて、公共の乗り物は、大体町へ向かっているので、簡単に戻ることができた。乗合のジプニーなら、料金を聞いても通常ボラレルことはないが、ハバル・ハバルでは もめるかもしれないので、何も聞かず20ペソ払った。もう一人先に乗っている人が居たので、うまく行ったとも言えよう。外国人が一人で、町から田舎へ向かってトライシクルやハバル・ハバルに乗る時には、料金がつりあがることが多いが、町へ帰る時には、地元民と近い料金で乗れることも多い。

ところ変われば遊びもいろいろ

町中を歩いていたら 子供たちがゲームをして遊んでいた。実際にこれで遊んでいるのを見かけるのは初めてだった。

宿泊施設@San Jacinto, Ticao Island

Ticao Lodge

San Jacintoの港から約200m。途中で5ペソのコーヒーを飲んだ店の若女将が教えてくれた。

エアコン800ペソ。ファン350ペソ。

Ticao Lodgeのファンの部屋。エアコン部屋は新しくて綺麗だ。

GABBI'S TICAO RESTO BAT & GLILL @LIQUE ST, San Jacinto

港から約400m. 港からまっすぐ進んだあと何度か曲がる。海の横にあり、設備は新しく雰囲気が良い。コテージ750ペソ。

GABBI'S TICAO RESTO BAT & GLILL

その他

San Jacintoの町中で、Ticao Lodge以外にもLodgeの看板が出ているところもあるし、看板は出ていないが民宿のようになっていて、オーナーから泊まっていけと言われることもあった。

ELLOSO LODGE

移住の考察

住めば都で、田舎が好きな人なら、この島も住むのに良い所だろう。移住を考える場合、一般的には、電気・水道等のインフラ、最近ならインターネットもインフラの重要項目に加わり、さらに、自然環境、物価、アクセスなどが検討項目であろう。この島に少し滞在しただけなので、残念ながら詳しい話はできないが、行った時もかなり停電していたし、電力事情に期待できないのはご多分に漏れずで、フィリピンの田舎の常識と言えよう。
最近は、ソーラーパネルがフィリピンでもかなり安価で手に入るようになったので、そちらで設備を整えるという案もありそうだ。しかし、以前からあるジェネレーターを利用する場合でも、燃料代が高くて、個人の場合には、実際には停電しても使っていないことが多くて、宝の持ち腐れということが良く起こる。太陽光発電の場合には、バッテリーやパネルが寿命や故障で使えなくなった後のメンテがなされず、ポッキリになってしまう可能性がありそうだ。

停電すると水道も止まることが多いが、そもそも近くにある井戸の水を手で汲んでいるところや、山の高いところの湧き水が水源で、電気に頼らず位置のエネルギーだけで水が来ている場合もある。この島も含め 場所によりケースバイケースなので、実際の場所で確認が必要だろう。

インターネットに関しては、San Jacintoでインターネットカフェを見かけたので、それなりに使えるのだろうが、水道と同様でサービスエリアを確認しておく必要がある。

アクセスについては、最寄の空港までの移動時間が気になるところだ。ティカオ島からは、レガスピもしくは マスバテ空港を利用することになりそうだが、空港までそれなりに時間がかかり 便利とは言い難い。
島から出る船の便も、あまり良い点はつけられない通常のpumpboatで、ある程度 波が出ると欠航になる。これは、島なら当然とも言えるし、pumpboatだけなのか、それとも、もっと大きな船があるのかで違いがあるとも言える。

かなりマイナーな島なので、シキホール島のように日本人詐欺問題で頭を悩ませることは無さそうだ。


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