西双版納

2015年 11月作成




パンナ、バンナ?

西双版納は中国雲南省の南部にある町で、今では景洪と書かれることが多い。西双版納を中国の発音記号であるピンインで表すとXishuanbannaで、これだとシーシュワンンナとなりそうだが、以前は、シーサンンナという記述をよく見かけた。某有名ガイドブックの古い中国版でもシーサンンナとなっている。しかしながら、最近はGoogleで検索すると圧倒的にシーサンンナである。Wikipediaでもシーサンンナとなっていて、現地の発音に近いとの説明があった。しかし、昔昆明に行った時に、西双版納行きのフライトの案内で、ンナ、ンナと言っているのは聞こえたが、ンナ、ンナとは聞こえなかった。中国語では、有気音、無気音の区別が大事で、日本人が普通に読むとンナは有気音で、ンナは無気音となり、それで、ンナの方が近いと言えるのかとも思うが、結局よくわからず、?マークのままだ。

元秘境、今は都会

西双版納は 以前は雲南省の中でも秘境で、現地の人に聞いても、90年代には少数民族が闊歩していたとのことだった。しかし、現在は開発が進んで、十分都会で、昔の写真のような面影はない。ノスタルジックな世界に浸りたいなら、テーマパークへ行けということになっているようだが、中国式の相対的に割高で、ビール数十本分の入場料を払うようなところには行く気にはならず、当然ここでも登場しない。

十分都会な町の様子

大きな病院 
中国の他の町でも見かけるのと同様だ

建設中の集合住宅
(鬼城かどうかは不明)

樹木が多く南国情緒のある通り


少数民族の暮らしぶりを見たいのであれば、もっと山の中へ入っていったほうが良さそうだ。以前行った元陽の勝村という名前も良さそうな集落の少数民族の写真を最後に添付しておく。

町のその他の様子

道路の行き先案内に、私的なものが沢山含まれ、
違和感を覚えたが 中国的とも思えた。

一番上はタイ族の文字

曼听公園

ミャンマー人宝石店街

西双版納はミャンマー国境から百km余りのところにあり、ミャンマーからの宝石を売る店が沢山できている。同じ通りに100店舗以上が並ぶ。

ミャンマー人による宝石店が並ぶ通り

宝石店前に置かれた大きな木ゾウ

周大福と仲間たち(?)、敵たち

周大福は香港でよく見かける宝石チェーン店だが、それがいまや西双版納にまで進出してきている。そして、その横には周大生という似たような名前の店が並んでいた。類似品にご注意ということなのか、その辺のところを少し検索してみると、他にも周生生その他いろいろあるようで、同じ周では、親戚同士があるようだ。周大福は1929年世界恐慌の年に、広州で一号店を開いたそうで、かなり歴史がある。


周大福@西双版納

周大生@西双版納

陳大福@昆明

メコン川

町の横をメコン川が流れ、川に架かる大橋から川の流れを見渡すことができる。

メコン川に架かる橋@西双版納

メコン川

大橋を渡って対岸まで行ったら たまたま見かけた
小型電気自動車。フォルクスワーゲンとタイヤメーカーの
Pirelliの名前が記されていた。 ちょっと 怪しい?

健康主題公園

中国の公園では、健康機器を設置しているところが多い。高齢者を含め、多くの人がトレーニングに励んでいるのを見かける。ほぼ金属製で、座るところにクッションが無かったり、違和感もあるが、大量生産でいかにも安くできていそうで、人口が多い中国に適していそうだ。しかしながら、廉価なツールが雨ざらしで、当然と言えるように劣化が進んでいる。日本の児童公園の子供用遊具も劣化が進んで問題になっているが、こちらは、日本以上に耐久性に課題がありそうだ。

トレーニングのマシン

ボルトが無くなっていた。

この手の器具は中国で沢山見かけるので、日本より中国の方が進んでいるかと思っていたが、日本では健康遊具として、広く普及しているようだ。国土交通省のデータでは、日本全国で、平成10年には5690台、平成22年には2万583台で4倍近くに増えているということだ。それでも、中国での普及ぶりを見ていると、はやり日本よりも中国の方でより普及しているのだろう。

安食堂

バジット・トラベラーには安食堂。この町でもおかずが沢山並んだ安食堂をいくつも見かけた。

ボールに盛られると、犬や猫の餌のようで
ちょっと抵抗がある。

安宿


検索したところ安ホステルがいくつか見つかったが、その中で評判が良さそうなところを選んだ。

西双版納背包客国際青年旅舍(Caffy & Ken Backpackers youth hostel) @景洪市(孟+力)遮路20号 というホステルで、雰囲気が良くて、女主人が中国人離れした愛想の良さで、機会があればまた泊まりたい宿だ。

泊まったホステルの中庭


少数民族に会いに行くなら

西双版納で少数民族の衣装をまとった人たちを見られなかったので、同じ雲南省の元陽にある勝村という集落での写真を紹介しておく。それ以外でも、山間部の田舎へ行けば、少数民族に会えることは多いが、ベトナム北部のサパやバクハなどもお勧めだ。

同じ雲南省の元陽にある勝村にて (2009年)


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