LCC 割高航空会社

2015年5月作成
2016年10月最終更新


(→ 2016年10月30日追加分へ)

LCCの料金は、格安のバーゲンを中心に山あり谷ありで、なかなか面白いが、最近 予定を変更して急遽チケットを買おうかと思って、調べ出したら、とんでもない割高料金になっていることが分かった。まさに、急遽飛ばざるを得なくなった客の足元を見た値付けに、ただただ呆れるしかない。バーゲンで安いチケットを乱発したツケが、直近で飛ぶ客に回ってきているという いかにも分かりやすい構図だが、こんなボッタクリ・ビジネスを続けていては、客が離れていくのは必定であろう。

LCCがローコストで、できるだけ経費を押さえ、客にはできるだけ高くチケットを売りつけ、大儲けするということなら 分かるのだが、格安航空会社と呼ばれているので、客が安いと思って航空券を買って、実際には とんでもなく高かったら、騙されたと思うのは必定であろう。

いつものように、5J(セブパシフィック航空)の事例である。5/23日調べで、ドゥマゲッティ(DGT)からマニラ(MNL) まで、荷物20kg込みの料金である。


5/24 P7663.48
5/25 P6588.28
5/26 P7663.48
5/27 P5546.68
5/28 P6050.68
5/29 P5042.68
5/30 P6588.28
5/31 P6588.28
6/01 P4090.62
6/02 P3698.68
6/03 P3306.68
.....
7/01 P1461.40

さらに かなり前にバーゲンで買った分だと、P800〜P1000程度である。

今日の明日だと、片道2万円以上、日程にもよるが往復だと4万円以上もあり得る。パソコンの前に座る日を変えて、何度か確認しているが、直近の1週間くらいは、かなり高くて、その後は徐々に値段が下がり、金額的も同じようなものだ。ドゥマゲッティは人気なのか特に高くて、大雑把に言うと、セブ/マニラだと半額から2/3程度、タグビララン/マニラだと2/3程度となり、周辺の方が値段が下がるがそれでも安いとは到底思えない。

格安航空券サイトで、LCCでない他社の国際線で、日本からフィリピン行きの往復料金を検索してみたら、燃油サーチャージ込みで2万円程度からみつかった。そちらは1週間程度前に購入という条件がつき、フィリピンの国内線とは、比較する対象がかなり違うとも言えるが、距離的にもかなり短い国内線の方が、はるかに高いようでは到底納得できない。


(以下、2016年9月24日追加)

LCC 直前の値上がり動向の再調査

LCCを利用するのに通常は、早めにバーゲンの安いチケットを買っているが、今回は、現地の人を数名日本に招待することになり、行きはツアーガイドのように私も同行するので、チケットを早めに購入することができなかった。同行するフィリピン人がパスポートを入手し、さらに、日本行きのビザが発給されるまでは安心できないからだ。すべての手続きを早めに済ませて、早くからバーゲンに備えるのが個人的な希望だが、いろいろな事情が絡んできてなかなか思うようにはいかない。愚痴っぽい話はこれくらいにして、とにかく、今回の件に絡めて、最近のLCCの直前の値上がり動向を調べたので、紹介したい。

正確に言うと、同じ出発日に対して、順番に毎日、値段の変化を調べる必要があるが、それはあまりにも大変で、そのようなエージェントのツールを入手したらそうするが、ここのデータのように、同じ日にまとめて調べ、搭乗日の方をずらせた場合の価格動向でも、傾向を知るには十分であろう。

前回調べた時には、国内線が特に直前に足元を見て、とんでもない値上がり状態だったが、最近は、そうでもないようだ。しかし、以前の訪問者が空港で直接買っても、最近の価格よりかなり安く買えた場合もあり、状況は刻々と変わる。

5Jの国内線

前回、直前の値上がりに憤慨したドゥマゲッティ/マニラのルートを、最近の分で値段の検索をしてみたら、直前でもそれほどは値段がつり上がっていないことが分かった。それでも特に平日なら、10日くらい前に買えば、少し安く買える可能性が見て取れる。

さらに、今回は、バーゲンの実施中に調べていて、バーゲンもいろいろなパターンがあるが、直近だと、例えば搭乗日が10/1〜のバーゲンが、10/1の1ヶ月近く前までは何度かあり、その次に、10/15〜のバーゲンが、やはり1ヶ月前くらいの早割りとして売り出され、順に搭乗期間の始まりがシフトしていく。従って、1ヶ月前くらいまでに手配できれば、最終のバーゲンに間に合う。さらに、半年前とか1年前の割安バーゲンが買えれば、もっと値段は安くなる可能性がある。

10/15以降は売り切れていなければ今回実施中のバーゲン価格で買えて、それだと、直近に値段が上がる場合に比べ、半額程度と言える。

安くチケットを入手する購入作戦をまとめておくと、

可能なら、半年や1年前の特別なバーゲンでの非常に安い価格を狙う。
それが出来ない場合は、1ヶ月以上前までなら、直近でもバーゲンがあるので、それを狙う。
それもダメなら、値上がりする前にできるだけ早く購入するということだろう。
今回のような状況であれば、10日程度前までに買っておけば良さそうだ。


以下は、他のルートも含め すべて、9月24日調べで、荷物20kg込みの料金である。

DGT/MNL 5J

9/24(
) P3452.28
9/25(
) P3732.28
9/26(月) P3172.28
9/27(火) P3172.28
9/28(水) P2892.28
9/29(木) P3172.28
9/30(金) P2892.28
10/1(
) P3172.28
10/2(
) P3172.28
10/3(月) P2668.28
10/4(火) P2668.28
10/5(水) P2668.28
10/6(木) P3492.44
10/7(金) P3172.28
10/8(
) P3172.28
10/9(
) P3452.28
10/10(月) P2892.28
10/11(火) P2892.28
10/12(水) P2444.28
10/13(木) P2668.28
10/14(金) P2668.28
10/15(
) P3452.28
10/16(
) P3452.28
10/17(月) P1772.28(バーゲン価格)
10/18(火) P3452.28
10/19(水) P1772.28
10/20(木) P2892.28
10/21(金) P1772.28
10/22(
) P3452.28
10/23(
P1772.28

5Jの国際線

今回は国際線も関係しているので、そちらも調べた。マニラ/関空の5J便だ。直近の1週間はかなり値段が高いが、9/24,25は、日本の祭日を絡めてフィリピンに来ている日本人の帰国が多そうで、そのため値段が上がっていそうだ。このような特殊な状況もありそうだが、とにかく、国内線と同様、10日前くらいにはチケットを買っておきたいものだ。

さらに、バーゲン価格が10/15以降出発分から適用され、私一人なら、機械的に10月15日出発と決まる。

MNL/KIX  5J

9/24() P16019..00
9/25(
) P16019..00
9/26(月) NA
9/27(火) P11519.00
9/28(水) NA
9/29(木) P10996.00
9/30(金) NA
10/1(
) P8419.00
10/2(
) P9319.00
10/3(月) NA
10/4(火) NA
10/5(水) P7019.00
10/6(木) P6008.00
10/7(金) NA
10/8(
) P8419.00
10/9(
) P7619.00
10/10(月) NA
10/11(火) NA
10/12(水) P8419.00
10/13(木) P7019.00
10/14(金) NA
10/15(
P4319.00
10/16(
P4319.00
10/18(月) NA
10/19(火) P4319.00
10/20(水) P4319.00

ジェットスターの国際線

現状の予定では、10/9に日本到着と決まっていて、5J便は安く無いので、代替案としてジェットスターも調べてみた。直前の価格動向としては、ジェットスターの場合には、これまでも、直前にそんなにつり上がるという感じではなかったが、今回もそうとも言えるし、片道1万ペソを越える場合も出て、これだったら、LCCを組み合わせ、乗り継いだ方がまだ安い値段が見つかりそうだ。1日の違いで価格が極端に違う場合があるので、日程の融通がそこそこ利く旅行者の方がふさわしいとも言える。

話が直前の価格動向よりも、自分自身の出発予定の10/9に移って申し訳ないが、4人だと5Jの方が2万5千円ほど高くなりそうだが、ジェットスターだとマニラで前泊が必要になる。また、航空会社が混ざっていると、一方が遅れて乗り継げなかった場合に何の保証も無い。そこで、早めにマニラに行っておかないと不安だ。

往路は私が同行するが、復路はフィリピン人だけなので、往路・復路で経路が違うと、途中で迷わないか不安という話もある。

値段は安い方が良くて、いろいろプラス・マイナスがあり、フナフナ(思案)してしまう。

MNL/KIX  ジェットスター

9/25(
) P6558
9/26(月) P7758
9/27(火) NA
9/28(水) NA
9/29(木) NA
9/30(金) P11858
10/1(
) P10392.41
10/2(
) P7758
10/3(月) P8558
10/4(火) NA
10/5(水) NA
10/6(木) NA
10/7(金) P5558
10/8(
) P10162.81
10/9(
) P4858
10/10(月) P5258
10/11(火) NA
10/12(水) NA
10/13(木) NA
10/14(金) P5558


(以下、2016年10月30日追加)

LCC 直前の値上がり動向の再調査(続編)

前回の話で、直前の価格動向でより正確な情報を得るには、同じフライトに対して、毎日価格の変化を調べた方が良いと言っていたが、実際にそれを試してみた。10月9日の5J便で、ドゥマゲッティから関空までのフライトを予約していたので、それに注目して調べた。
(同じようなことは、以前にも他社のマイレージの特典旅行の枠の解放時期を調べるのに、毎日せっせと試したことがあった。)
1回分しか調べていないのは、データ不足と言えるが、今回の情報でも、それなりに参考になるはずだ。

5J便の10月9日発、ドゥマゲッティからマニラ経由関空行きの価格動向
縦軸:価格(
ペソ)、横軸:日付

全体的な傾向として価格は徐々に上がっていて、可能なら、早めに買っておくべきと言えよう。
以前から 3日前の見直しとよく言われていたが、その頃に、国際線の方は値段が急に上がっている。直前に買わざるを得なくなった場合でも、せめて、その頃より前の方が良さそうだ。国内線については、2週間ほど前に一旦値段がそこそこ下がっていて、そのあたりのタイミングで見なおしが入っていそうだ。
ただし、データが少ないので、機会があれば、他のフライトについても調べたいところだ。

ここでは、直前に買わざるを得なくなった場合の検討をしているが、当然ながら、可能なら、1か月半程度は前で、バーゲンをやっている間にチケットを入手したいものだ。さらに、搭乗する日により、かなり値段が変わるので、前後で日程の変更が可能なら、安い日にフライトを利用したい。

航空業界の一般的な予約システムに当てはめると、上のグラフは、予約クラスが、V、Q、Hくらいの真ん中かそれより少し安めのクラスが順次売り切れ、値段が上がっている状況であろう。それだと、値段の変化は、客の集まり具合次第ということになる。

一方、以前の同じ路線の例では、航空券の販売価格が直前にかなり吊り上がっていたが、実際に搭乗するとガラガラだったことがあった。これは、航空会社の方針で、とにかく航空券をたたき売ってでも、満席にするか。それとも、直前に乗らざるを得なくなった乗客に、高い値段でふっかけて、少ない客でも利益を出そうとするのか。大きく2つに方針が分かれそうだが、私が経験したガラガラの例は後者だろう。しかし、このやり方は当然顧客に不評で、その次に同じフライトに乗った時には、値段も下がり乗客も増えていた。ガラガラでもふっかけるやり方は多分終わったと期待できそうで、通常のように、安い予約クラスから順番に売り切れて、徐々に値段が上がっているとみて間違いないだろう。




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