2012年3月作成
2012年6月更新日本からフィリピンへのLCC(Low-Cost Carrier 格安航空会社)として、これまでの5J(セブパシフィック航空)に加え、3K(or JQ,、ジェットスター航空、ジェット★)も2012年3月から就航を始める。競争によって、お手ごろ価格になることを期待したいが、両社で燃油サーチャージなどの料金の内訳が違うので、実際にはどちらが安いのか、もうひとつ分かりにくい。価格は時間とともに変わっていくので、実際にはその都度具体的に比較してみないといけないが、現状で把握できる範囲で比較してみた。
マニラ行き5J、3K料金比較@2012年3月
出発地 KIX NRT (参考) 航空会社 5J
セブパシフィック3K
ジェットスターJQ
ジェットスター航空券代金 12999〜13999円
注1)6000〜8000円
注1)8000〜10000円 燃油サーチャージ 1280円 5000円 5000円 荷物 20kg 1000円 1000円 2400円 空港施設使用料
(+保安サービス料@NRT)2650円 2650円 2540円 その他
(保険、座席選択、
Web Admin fee など)約1000円
注2)- - 合計 約18900〜19900円 14650〜16650円 17940〜19940円
上の表は、混み合う時期や直近を除いて、数ヶ月先までの間で、一番安い航空券を検索して、比較したものである。
ジェットスターの成田便も表に加えてあるが、5Jと出発地が違うので正確には比較できず、参考程度に載せてある。3Kは航空券の元の料金を安く見せて客の注目を集め、実は高い燃油サーチャージを加算するというやり方。これが 5Jと比較すると特に目立つが、それでも 3Kの方がかなり安い。安さの理由は、新規参入なので競合を意識しているということもあろう。5Jについては 後で説明するように、期間限定のバーゲンを利用すればかなり安い。
注1)通常の最安値は5J,3Kでそれぞれ13999円と8000円だが、実勢売価として、常時割引していて、それぞれ12999円と6000円という値段が出ている。
注2) 5Jのその他追加で課金される料金は、刻々と変わるので、正確には実際に試してもらう必要があろう。最近の関空便のデータが手元にないので、ハノイ/マニラ便の例を挙げると、Web Admin 3ドル、保険 5.71ドル、座席指定 5ドルとなっている。
5Jは、いろいろと追加で課金しようとする傾向が強まっており、以前は、座席の指定は任意であったが、最近は必須になったり、預け荷物が、以前は15kgまでは無料であったものが有料化されたりしている。5Jのバーゲン
5Jのバーゲンについては、これまでに何度も取り上げているが、早割りで、発売期間が2日間程度、利用期間が数ヶ月間のものが たびたび売られている。関空便の場合でも、3月には、9割引と半額のバーゲンがあった。半額バーゲンは、金額に疑問が残るが7999円で、これだと合計約13900円で、3Kより少し安くなる。ほとんど無料のバーゲンは、通常 利用期間がかなり先になり、買ったはよいが 所用が出来て行けなくなり、高いキャンセル代を払わされることになりかねないので 要注意だ。しかし、買ったからには 何が何でも出掛けるという人には、非常にお得だ。
出発間近の料金
出発直前には、安い予約クラスの航空券が売り切れ、料金の高いクラスしか残っておらず、非常に割高になることが少なくない。例えば、3月25日に調べたところ、3KのKIX/MNLは、一週間先では、2万5千、3万5千円または売り切れだが、二週間先以降は8千円か9千円で落ち着いている。5Jの4月末出発分まで調べたところ、最高42999円を筆頭にほとんど2万円以上で、2万円以下は、17199円,18599円が1回づつあるだけだった。これでは、比較にならず、圧倒的に3Kの方が安い。ジェットスターが就航直後で、マニラ便の知名度が十分でなくて売れ残ったか、販促のため値段を抑えている等の理由が考えられる。
いずれにせよ、たまたま最近の例を取り上げた結果を書いただけであり、違う時期に調べれば、違う結果になろう。しかし、いずれにせよ、直前でなくて、ある程度前に航空券を買った方が安いというのが一般的な話である。
また、急に出掛けることになった場合には、航空会社によって料金が大きく異なる可能性があり、できれば、料金比較を忘れないようにしたいものである。
運航日
5Jと3Kはそれなりに、補完するように運行している。日本の常識ではごく自然だが、これが、フィリピンだと、乗客の利便性より、運行会社の都合で、スケジュールをわざと同じ時間にして、泥沼のつぶし合い、客の奪い合いということも起こり得る。シキホール島の船のスケジュールがその例である。
- 日 月 火 水 木 金 土 5J KIX/MNL ○ - ○ - ○ - - 3K
KIX/MNL○ ○ - - - ○ ○ JQ
NRT/MNL- ○ ○ - - ○ ○ 台北経由
3KのKIX/TPE便と5JのTPE/MNL便を組み合わせ、台北経由で関空とマニラの間を飛ぶこともできる。ただし、3Kの直行便もできたので、この組み合わせが一番安くなることは、ほとんど無さそうだ。私のように台湾にしばらく寄り道したい人には、有用な方法である。
自分で利用するため再度比較し直してみたら料金が結構変わっていたので、新しい比較表を 以下に示しておく。ジェットスターで、関空からベースの料金が4000円というバーゲンをやっていたので試しに買ってみた。バーゲン期間は、売れ行きに応じて、延長することもありそうだが、一時的なものなので 料金はカッコ付きにしておいた。
マニラ行き5J、3K料金比較@2012年6月
出発地 KIX NRT (参考) 航空会社 5J
セブパシフィック3K
ジェットスターJQ
ジェットスター航空券代金 8999円(↓) (4000(↓))〜7000円 10000円 燃油サーチャージ 4000円(↑) 5000円 5000円 荷物 20kg 1000円 1100円(↑) 2400円 空港施設使用料
(+保安サービス料@NRT)2650円 2650円 2540円 その他 約1000円
(保険、座席選択等)約650円
(クレジットカード
利用手数料)- 合計 約17500円(↓) 約(13400(↓))〜
16400円19940円
注)↓、↑は前回に比べての値段の上がり、下がりを示している。