市バス1日券と24時間券

2003年11月


IAHのターミナルCにある
市バス102番の乗り場
隅の方にポツンとある

「マイレージ獲得大作戦」では、飛行機の話題より多いのではないかと思えるほど、市バスの話題を登場させている。これは 特に 空港からの交通機関が市バスでないと、とても割高になる場合が多いからである。例えば、今回取り挙げるCOのハブであるヒューストン IAHの場合だと、空港バンでダウンタウンまで出るのに片道19ドル。チップも含めると往復40ドル以上かかってしまう。タクシーだと さらにその倍ほどするだろう。これに対し、市バスを利用すれば、往復2〜3ドルで済んでしまう。頻繁に飛行機で米国を周遊する人にとっては、空港からの足として市バス利用がとてもお得だ。

既に市バスの話題は、ほどんど出尽くしたと言えるかもしれないが、先日IAHで 空港からダウンタウンに向かう102番の市バスに乗る時に、新たな発見(?)をしたので紹介する。 これまでも1日券や3日券があるところでは、大抵それを利用しているので、今回も 1 day passをくれと、ドライバーに頼み、2ドル払って1日券を買った。 バスの中で時間があったので、その券をじっくり眺めていたところ、有効期限の時間が、24時間後の次の日になっていた。よく読むとこの券は24時間有効。すなわち、24時間券であったのだ。24時間以内のトランジットで、ダウンタウンのトランジット・ホステルに泊まるだけだったが、ダウンタウンでの移動と、次の日に空港に向かう時にも、同じ券が使えて、とてもお得であった。

通常なら1日券で、深夜12時で無効になると考えてしまうが、このような24時間券というものも存在する。常識にとらわれ、機械的に判断してはいけないのである。

ヒューストン以外では、これまで まだ市バスの24時間券にお目にかかったことがなかった。ところが、その次に訪れたラスベガスでも24時間券が売られていた。ただし、こちらは観光地なので5ドル。 Now availableと宣伝されていて、どうやら最近売り出されたようだ。組み込みのソフトウェアのバージョンアップされたものが普及し出したのか、とにかく、市バスの24時間券が米国で広がりつつあるのだろう。

PEX等で、追加料金がかからない24時間以内のトランジットをうまく活用すれば、とてもお得な旅ができる。例えば昼前に到着して次の朝出発したり、早朝到着して深夜夜行便に乗る場合には、トランジットでもその都市を十分見て回ることができる。 また、ある都市から目的地のある都市へ移動する場合に、直行便がなくて乗り継ぎが多い場合で、しかも、時間も十分ある時には、途中のどこかで 1泊追加すれば、早朝出発や深夜到着という無理なスケジュールを避けられることが多い。

このような場合 特に市バス24時間券は便利でお得だ。


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