同じアライアンスに属する３つの航空会社で、そのうちの２つの航空会社のコードシェア便を利用した場合に、第三の航空会社にマイルを加算する場合の話である。

これまでNWでプラチナを維持するため、米国周遊を４回繰り返し、何とかEQM 75000をクリアしていた。しかし、今年からは、足高の制で下駄をはかせてもらった大岡越前守のように、禄高(？）７万マイルでも、エクストラ・パークス EQMボーナスの5000マイルを加え、プラチナ昇進を果たすことができるようになった。

マイル単価を優先して考えると75000マイルなら、米国へ４回行くことくらいしか簡単には思いつかない。しかし、これが7万マイルになれば、3回は米国周遊するにしても、もう一度はいろいろなところに行ける可能性が出てくる。マイル単価云々を言わなければ、もともと　どこへでも行けばよいのだが、マイルを貯めるというのは、それなりに経済性を重視している人が多いはずで、この話に　うなずける人は少なくないはずだ。

私の場合　今年は、1、2月の集中マイル修行の結果に　EQMボーナスの5千マイルを加えると、残り12500マイル程度で、プラチナを確保できる。これまでなら　もう一度米国へと思うところであるが、折角の機会であるので、少し浮気を考え、いろいろな可能性を探ってみた。そこで思いついたのが「KEでCDG。オルセー美術館を再訪しよう。」という計画である。KIX,NGO発だと少しマイルが不足するが、NRT発なら、必要マイルをクリアする。巷に出回っている安い航空券では、予約クラスがV。NWへのマイル加算はOKである。

これは行くしかないと思い、早速代理店に電話を入れたところ、既に空席状況を調べてから電話しているので、予約は入るという回答が返ってきた。マイル加算で一番大事な予約クラスを聞くとVクラス。これもOKなのだが、一つ問題が出てきた。ICN/CDGは、KEとAFのフライトが飛んでいる。KEのこの格安航空券では、AF運行のKE便名のコードシェア便も利用でき、そちらの方が値段も安く、成田から関西まで陸路で帰るなら時間も良い。できればAFにも乗りたい。当然のようにKE5902(実態はAF702便）に乗ろうとしたのだが、これだとNWへ　ほんとにマイルが加算されるか、非常に疑わしくなったのである。

NWのHPを見れば、コードシェア便の場合には、運行している航空会社負担でマイルが出ることが分かる。従って　この場合、KEからはマイルが出ない。出るとしたらAFからである。AFからのNWへのマイル加算のルールを見れば、AFの機材を使っているアライアンス・メンバーの便名が付いたフライトならマイルは加算されるということになっている。普通なら、マイルは加算されそうだが、当然予約クラスの制限があるはずだ。しかし、その手の説明はどこにも見当たらない。組み合わせが一杯あって、全部を決めるのは大変だ。NWに電話で問い合わせると、KE5902のVクラスは、AFでは、何クラスに当たるか決まっているので、それを見れば分かるということだったが、代理店は、その手のものの存在は聞いたことがないと言っている。仮にNWの担当者が言うように、AFで何クラス相当という情報が得られ、それがAF便のNWへのマイル加算対象内のクラスであったとしても、KEの便名が付いているので、マイルが本当に加算されるかどうか不安が残る。

この手のフライトに乗って、既にマイルを加算してもらった人は沢山いるだろうが、どういうルールを基に、加算されたのか、その辺が分かりにくそうだ。　ボーダーラインの予約クラスの場合には、足切りに引っかかるかもしれないので、やめた方が無難ということになりそうだ。

UAの場合も、HPで調べてみたが、同じような条件でのマイル加算についての規定は見あたらない。ノーマルなら問題ないだろうが、安い航空券の場合には、加算されない可能性もありそうだ。マイルを確実に貯めたいなら、たらい回しにされることのないよう、NW同様 避けた方が無難だ。