マイル修行者のための
パソコン活用英語上達の薦め

2000年10月



フィリピンのシキホール島に滞在していた時、近くのビーチリゾートに日本人が来たそうだ。このホームページのフィリピン シキホール島特集を読んで来てみた人かもしれないと、少しうれしくなった。そのビーチリゾートはたまたま満室だったそうで、日本人は他に行ったようだが英語があまりできず、話が良く通じなかったらしい。もちろん現地のセブアノ語を話すのはさらに難しい。

その話を聞いて、英語上達に役立つことをまとめてみたくなった。私も英語のレベルはかなり低く、そういったことを書く専門家でもなんでもない。しかし、特に初心者の方に、少しは役に立つことが書けそうだ。

このページを見ているマイル修行者・旅行好きの人は、基本的にパソコンユーザーのはず。そこで、パソコンを活用して英語を上達する方法を中心に、まとめてみた。

市販のテキストに付いたCDをパソコンで聞きつづける

最近は、英会話のテキストと言えば、CD付きのものがほとんどだ。以前のカセットテープベースのものに比べて格安。1000円の本に、2枚CDが付いていたりする。このCDをパソコンのCDドライブに挿入し、とにかく、パソコンが起動している間は、そのCDを鳴らし続け、ながらで聞く。いかにも横着な方法だ。さらに、集中して聞きたいところだけ繰り返すように設定しておけば、もう少しまともな練習になるだろう。この手のCDをMDにコピーして、道々聞いている人もいそうだが、私はMDを持っていないので、まだそこまで至っていない。

市販の日本人向けCAI英語学習ソフト

米国よりも随分遅れているが、日本でも2〜3年前から、英語学習ソフトが増えてきた。私が持っているのは、「英語上達 ビバリーヒルズ高校白書」というソフト。特に口語(colloquil)を、身につけるのに役立つ。スラングはおすすめしないが、マイル修行でも口語は必須だろう。このソフトは字幕のOn/Off、単語帳作成、スピードの切り替えなど、各種の機能が付いて便利である。残念ながら、どのソフトが最も良いかについては、予算がなく他のソフトを評価できていないので何とも言えない。
この手のソフトは値段が割高なので、図書館で借りたりしたいが、未だ貸し出しているところを、見たことが無い。貸し出しても、不正コピーしなければ、同時にそのソフトを使っている人は1人だけなので、法律上は問題なさそうだが、どうなのだろう。しかし、通常のソフトはインストールする必要がある。返却時に消去しないといけないのでたいへんだ。貸し出しは、どうも怪しい領域の事柄になりそうだ。

米国製の語学学習ソフト

日本がからむと何でも高くなる。安いが一番の方は、米国製のソフトを探すと安く入手できる場合がある。私の持っているのは、例えばIMSI社製の EASY LANGUAGE CONVERSATIONAL SKILLS のシリーズ。ゲーム風になっていて取り組み易い。たくさんの言語をカバーしているので、英語以外も同時に身に付けたい人に特におすすめ。展示会で2枚組CDを10ドルで買った。
因みに、たくさん言語が入っているものは、辞書も入っていなかったりするのに対して、言語が少ないものは、テストやゲーム風の教材が充実している。言語の数が多いものと少ないもの2組あると便利だ。

英語版の普通のソフト

やはり、興味のあることから取り組む方が上達は早い。私の場合は、例えば、印象派に関心があるので、Impressionism というCDを持っている。説明には字幕も出てくるので、分かりやすい。辞書ソフト、単語帳ソフトと組み合わせて、カット・アンド・ペーストで自分の単語帳が作れそうだが、まだ試せていない。とりあえず、単語をすべてファイルしておいて、後で翻訳ソフトにざっとかければ良さそうだ。
ソフトの内容については、その他にも、世界のビールだとか、ガーデニングなど各種持っている。マイル修行の途中で、米国のパソコンショップに行き、安い出物を探してくるのが良いだろう。少し古いためで、5ドルくらいで投売りしているソフトを良く見かける。興味がある内容であれば、それで十分だろう。

発音練習専用ソフト

BLUE BACKSから出ている「英語リスニング科学的上達法」と「英語スピーキング科学的上達法」。これに付いているCDで、LとRの発音を中心に徹底的に練習できる。
スピーキングの方は、マイクから声を入力すると、周波数成分をグラフの濃淡で表示してくれる。いかにも科学的で好感を持てるが、残念ながら5時間や10時間練習したぐらいでマスターできるようなしろものではない。
特にLとRの発音は日本人には難しい。ところが、随分ぞんざいな英語を話すフィリピン人。その何人かに試してもらったところ、最初からほぼ100点満点。日本人のハンデを痛感する。"Would you ...?"はおろか疑問文を全く使えないフィリピン人から、Samal Island それとも Samar Island か、どちらなのかと、少し馬鹿にするように念を押されたりすると、かなり悔しい思いになる。

クローズド・キャプション

やはり、最近の主流は、クローズド・キャプションの利用だろう。
英語の映画や番組を見ていて、文字も出てくると、解りやすいし、知らない表現や単語を覚えるのに役立つ。
クローズド・キャプション対応のTVチューナーボードを使って、文字をパソコンに取り込めればすばらしい。これで、自動的に単語帳が生成され、練習用に、勝手にパソコンが単語を発音し出し、覚えたものは、クリックすると自分の単語帳から消しこまれるようなソフトがあるとさらに良い。しかし、たぶん単なるフィクションだろう。
パソコン上でクローズド・キャプションを見ることは、米国ならできそうだ。しかし、日本ではどうなのか不明なので、説明を後に回した。

パソコンは使わず、貸しビデオの映画や米国でTV放送を録画してきたテープのクローズド・キャプションを見て、口語を練習する。これが、すぐにできることだろう。
私の場合は、米国でVCR付きのモーテルに泊まった時に、テレビ放送を録画してきたテープを使っている。
最近の米国のテレビは、クローズド・キャプション付きが普通だ。しかし、日本のテレビがどうなのか、残念ながら良くわからない。とにかく私のテレビは対応していないので、クローズド・キャプション用の外付けの箱をわざわざ買った。値段が1万円以上。200ドル以下で米国で売っているテレビデオと比べ、とんでもなく割高な気がして、未だに納得がいかない。現在売られている米国製のテレビデオは、当然、クローズド・キャプションに対応しているはずだ。

その他

Web上の語学学習サイトがいろいろあるので、使えそうだが、少ししか試していないので、説明は割愛した。また、最近は中学校の英語の教科書をマルチメディア化して、使いやすくしたものがあるそうだが、手元にないので評価できていない。

終わりに

このホームページでも、機内食英語、機内放送英語、Taco Bell 英語、Kentucky Fried Chicken 英語などを特集したいものだが、まだそこまで手が回っていない。
私を含め英語まだまだの方、地球のぼられ方を実践しないためにも、英語をマスターしましょう。

これを書いた後、パソコンでクローズド・キャプションが使えるかどうか、お店に行って調べて見た。グラフィックボードがたくさんあったが、ATI社の製品でTVチューナーも搭載しているものが見つかった。しかも、ドライバーが英語版。米国から輸入したようだ。このボードには以下のように書かれたラベルが貼られていた。
「クローズド・キャプションの一部の機能は日本では使えません。」
対応していない、禁止等を含め、いろいろな意味に取れる表現なので、店の担当者にどういう意味なのか聞いてみたが、具体的には良く分からなかった。しかし、それなりに使えそうでもある。 因みに値段は3万円弱。



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