UA ファースト・スイートの動作解析


2001年12月



UAファースト・スイート
@UA810

以前の香港行きのレポートでも紹介したように、UAのファースト・スイートのシート動作は複雑だ。仕様書かマニュアルでもあれば、もう少しわかるようになるのだが、一般乗客にそこまで資料が出てくるとは期待できない。そこで、ボタンを2つ同時に押すような意地悪テストも含めて、いじくり回して、その動作を調べてみた。

動作を解説するための図があった方が、ずっとわかり易いのだが、力不足のため、申しわけないが、省略させて頂いた。

ボタンの種類



このシートを使うための主要なボタンは全部で8つ。背もたれの上げ下げ。LEG RESTと書かれたフットレストの上げ下げ。シートのへの移動。そして、フルフラットにするためのボタン。最後に、困った時のリセットボタン。

さらに、腰の位置の調節ボタンもあるが、これは、他とは独立に動作するので、ここでは取り挙げない。

まずはリクライニングで、なんか変?

最初の状態から、リクライニングボタンを押すと、まず、椅子は前方に進み、その後、少しリクライニングして、さらに、前方に進み、またリクライニングと繰り返す。最初は席が後方にあり、シートを倒すためのスペースが後ろにないので、こうするしかないのだが、背もたれを傾けようとしているのに、シートが前方に動き出すので、押し間違えたかと勘違いし易い。

/* 動作解説の図は、残念ながら省略 */


同様に、フルフラットの状態から後退のボタンを押すと、アップ、バック、アップ、バック、アップ、バックと3回繰り返す。当たり前のことだが、フルフラットの状態では、もはや そのまま後退するスペースが後方にないので、まずは上半身を起こすことから始める。
ただし、この場合、フットレストが途中までしか伸びていないので、すべての動作が終了しても、フットレストは中途半端な位置になる。後で別途、適当な位置に直す必要がある。


また、椅子がある程度 前方にある場合、フットレストは下がるが上がらない。
さらに前方にある場合は上にも下にも動かなくなる。このような場合は、一度席を後方に戻してから動かす。

このように、直感とあわない動作をすることが多いので、面食らってしまう

リセット

わけがわからなくなった時に使えるのがリセットボタンだ。これを押したからと言ってファイルシステムが破壊されることはない。乗務員は、これしか押さない

ハング

フルフラットの状態で寝ていて、食事の時間になったので、起き上がろうとした。正確にどういう順序でボタンを押したかは忘れてしまったが、とにかく動かなくなった。また、別の機会にも、ハングしてしまったことがある。 どちらも、リセットしてから再度、所望の状態にセットした。

そこで、どうすればハングするのかと、いろいろ試してみた。ボタンを2つ同時に押したりとか、意地悪テストも実施したのだが、残念ながら、ハングを再現させることはできなかった。 再現せず。

「単なる勘違いだ。ハングなんかしない。」 そういう意見の方もおられるかもしれないが、私は、今でもハングすると思っている。間も無く100万マイラー達成。そうすれば、System Wideがあまるので、それを景品にして、シートをハングさせる方法を、クイズのネタにでもしたいものだ。




BACK