洪水のマイアミ

2002年12月


マイアミビーチで洪水に遭遇(たいしたことはない??)

マイアミで遭遇した洪水の話を紹介する。

12月の上旬、マイアミのサウスビーチから市バスで1時間ほど北へ走ったところにあるアベンチュラ・モールまで出掛けた。すると 周辺の各所で、上の写真のように道路や駐車場が水に浸かっていた。人々の話では、前日の夜、雨が降り続き約100mmの降水量があったとのことである。特に、駐車場は まるまる水に浸かっているところを多く見かけた。水がひく様子はなく、日が差して乾燥するのを待つだけで、どうみても設計、施工に課題がありそうであった。

夕方、泊まっていたサウスビーチのクレイホテルに戻って、英語のネイティブ同士の会話の輪に参加しようと 悪戦苦闘していたところ、今度は、ホテルの付近でも豪雨になり、アッという間に、建物周辺の地面に水が溜まりだした。しばらくして、1Fにある台所やテレビ室の中も床下浸水しだした。外の様子を見に行った人の話では、道路には、ひざのあたりまで水があり、付近の商店も床まで浸水しているとのことであった。幸い 激しい雨は2時間ほどで収まり、その後、2、3時間で水も引いた。

洪水とは少し大げさな物言いではあるが、道路や駐車場だけでなく、建物の中まで水が入って来たので洪水と呼んでも差し支えはないだろう。

ただし、これまでマイアミには20回近く行っていて、その中で洪水に見舞われたのは、今回が初めてであり、洪水など滅多に起こらないとは言えそうだ。それでも、フロリダにハリケーンはつきもの。ハリケーンが来て豪雨になることは十分考えられる。


さて、この日の天気図を見たところ、寒冷前線がフロリダ半島を東西に横切っていた。テレビの気象解説によれば、北上していく前線に向かって、南からの暖かく湿った空気が吹き込み、前線を刺激して、嵐になったそうだ。

はるかノルウェー沿岸の港までを不凍港にしてしまうメキシコ湾流。その暖流の源から直接やって来る暖かく湿った空気は、さぞかし強烈なエネルギーを含んでいることだろう。

テレビではstormという言葉を使っていたので、嵐と訳してしまったが、日本では これは嵐とは呼ばないかもしれない。集中豪雨のことだろう。それではと、集中豪雨を辞書で調べたら、local downpourと書いてあった。そんな言葉は、普通は耳にしないなと思いつつ、しっくりいかないものを感じた。

次の日の早朝の便で帰ることになっていたのだが、水も引き 市バスも順調に動いていた。$1.25払って Airport Owlに乗り、難なく空港にたどり着くことができた。


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