2000年8月
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着陸 | 離陸 |
以前、「おい、そこ退け型」の着陸を紹介した。
「そこ退け」と祈っても退いてくれない場合に、着陸する側が避けることを、ゴー・アラウンドと言うそうだ。そのゴー・アラウンドを、以前も取り上げていたミネアポリス空港で、目撃することができた。ミネアポリス空港には、離発着を見守るのに最適な展望台がある。(68番ゲート付近、無料)ここにしばらく居座り、いろいろ調べてみたのである。ここから見ると空港全体の状況が良く分かる。その日は、滑走路2本で運用され、どちらの滑走路も離発着を取り混ぜて行なわれていた。
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さて、ゴー・アラウンドは、展望台で1時間ほど離発着を見ていて目撃できた。離陸機が動き出し、その後、約30秒経って着陸機が滑走路に入ってきた。これでは近すぎるのではと思っていたら、案の定、着陸機は左旋回を始め再度上昇し始めた。
多分、左側の滑走路の場合は左旋回し、右側では右旋回するのであろう。因みに、航空会社は両方とも*****だった。着陸機は旋回後約10分して、今度は無事着陸した。この時、離陸機が勇み足で滑走路に出てしまったのか?
離陸機が滑走路に出てから、離陸を始めるのに、もたついたのか?
はたまた、官制塔とのやり取りに食い違いがあったのか?
ゴーアラウンドする羽目になった理由は良く分からない。最後に、参考のため、離発着に伴う時間を複数の飛行機で調べた結果を、まとめておく。
残念ながら、運用規則のようなものは入手できなくて、実測値のみ。
- 離陸時、待ち行列から出て滑走路に入り出発するまで 約40秒
- 動き出してから離陸まで 約30〜45秒
- 着陸してから滑走路を出るまで ほぼ40〜50秒
- 連続で着陸する場合の2機の間隔 最小 約1分30秒
この最小間隔の場合は、間に割り込んで離陸することはない。- 離陸と次の着陸の間隔 最小 約40秒
展望台から見ていても、間隔が40秒では、かなり不安を感じる。しかし機内の乗客からは見えない。おかましそうになっても、されそうになってもわからないのである。- また、着陸機が滑走路から出るまでは、次に待っている離陸機は動き出さない。
#米国のフリーウェイで自動車を運転していると、後方かなり近くまで車が接近してくることが多い。空行機の場合も、米国の方が、機間距離が短いような気がしてならない。