2011年7月作成
2012年3月更新2012年3月更新: 2012年2月、3月に現地に行き安宿を利用したのでその結果を踏まえ、何箇所か書き加えた。
今回はシンガポールの安宿の話題だ。シンガポールはその周りの国と比べて物価が高いので宿代も高い。そこで、コストパフォーマンスを考えれば、飛行機でシンガポールに着いても素通りして、隣のマレーシアなどへ行って泊まった方が安上がりとも言える。深夜に空港に着いても、空港で仮眠して、次の朝すぐに出国してしまう。このような作戦も考えられる。しかし、折角来てしまったのに、何も見ないで そのまま素通りというのは もったいない。そこで、シンガポールでは とにかく安宿に泊まるというのがコストパフォーマンスを追求した旅の結果と言えそうだ。
再開発と共に、安宿の中心が移動
ベンクーレン → ブギス → リトル・インディア
シンガポールの安宿と言えば、以前はベンクーレン通りがその代表であった。私は、20年近く前からシンガポールに行きだし、ベンクーレン通りにも何度か足を運んだが、当初から建物がくたびれて、うら悲しい感じで泊まる気にはならなかった。その後、再開発が進んで 安宿街とは似ても似つかぬ通りの姿になってしまったが、今も往年の面影を残す宿の看板は出ている。
その次はブギスであろう。ベンクーレンも ほどんどブギスと言えそうだが、地下鉄ブギス駅の周辺に以前から安宿が集まっていた。しかし こちらも再開発が進んで状況は変わりつつある。10年ほど前には、New 7th story Hotel というドミトリーもある宿があって、安くて綺麗なので、今後はここで十分と思っていたら、再開発で程なく消滅した。
それ以外で 高くて汚いという評判だったのがリトル・インディアであろう。私もシンガポールに行き始めた当初、UAで深夜に到着し、空港からタクシーの運転手に連れて行かれたリトル・インディアの安宿は、お世辞にも綺麗ではなくて、狭くて安くもなかった。それ以来二度とリトル・インディアに泊まることはなかったが、最近は地下鉄でリトル・インティアに行けるようになったので 試しに行ってみた。すると以前はなかった安宿が沢山できていて、安宿の新たな中心地となっていた。リトル・インディア
INN CROWD BACKPACKERS HOSTEL
お洒落な外見で、欧米のパックパッカーで賑わっている。Prince of Wales
S$22 パブ併設
お洒落な雰囲気FOOT PRINTS HOSTEL
外見は綺麗
他にも何軒か見かけた。新しくて綺麗なところもあるし、そうでないところもある。名前だけ挙げておく。
28 DUNLOP BACKPACKERS HOSTEL (facebook)
3D HARMONY HOSTEL w/o AC S$15 promo
ブギス
COZY CORNER GUEST HOUSE
以前 泊まった時は、綺麗でなかったが、その後改装され改善した。
日本人も多い。亜洲旅店 BUGIS BACKPACKERS
HOSTEL
→閉鎖のようだ(2012年3月)ベンクーレン
往年の安宿の名手と言える(?)ベンクーレン。しかし今はオフィス街のような雰囲気で、安宿街の面影はない。
関係ないだろうが、BenQとの関係を検索してみたところ、当然のように見つからない。
まさにシンガポールと言いたくなるように綺麗に変わったベンクーレン おんぼろの建物に一軒だけホステルの看板を見かけた。 ゲイラン
ゲイランと言えば、怪しそうな場所で、これまで一度も行ったことがなかったが、ちょっと危なそうだけと安宿があるというのがこれまでの噂だったので、今回試しに泊まりに行った。噂の方は、ドミトリーではなくて普通のシングルなどの部屋だが、私の方は、最近ゲイランにも増えているホステルのドミトリーである。試しに、「バックパッカーの理想的ホステル」(IDEAL BACKPACKERS HOSTEL/美好家園背包旅店)という中国人宿に泊まった。ドミトリーで一泊S$20だった。ゲイランには他にもいくつかホステルがある。泊まったホステルのすぐ横には、「ゲイの世界ホテル」(GAY WORLD HOTEL)があった。中がどんなすごいことになっているのか、機会があれば試しに泊まってみたいものだ。今回、このホテルの前は何度も通ったが、玄関口が すりガラスになっていて、中はよく見えなかった。
IDEAL BACKPACKERS HOSTEL ドミトリーはS$20からS$22に値上げされた。(2012年3月) 泊まった宿の同室の中国人がデー・トレードで使っていた液晶テレビ。
どこから来たのか聞いたらシンガポール国籍と言っていた。
GAY WORLD HOTEL ゲイランの通りの様子
チャイナタウン
再開発で町は綺麗になり、欧米人のバックパッカーがバックパックで移動する姿も見かけたので、安宿も結構ありそうだが、今回は調べ切れていない。インターネットで検索した結果を以下に挙げておく。地下鉄駅から遠くなくて、自分で泊まっても良さそうに思ったホステルだ。
チャイナタウンの様子 アラブ人街
歩いていたら前を通った、犬棒で見つけたところ。
ここでは、ドミトリーばかりを紹介しているが、週末に短期で行くような人なら、シングルやツイン等になろう。
私も90年代にNRTから金曜の夕方UAに乗って、30時間ほど現地に滞在して、日曜日に戻って来てくるマイル修行を繰り返したが、その時には、懐かしいUAのホテル半額券があったので、今はなきWestinによく泊まった。部屋は広くて、50階以上で眺めも良く、半額で1万円程だったので、お得感があった。それでも、到着した晩は、時間が短いので、もったいなくて、S$32で泊まれるチャイナタウン近くのYMCAに泊まった。しかし、それも程なく消滅し、チャイナタウンの端に、シングルS$35の看板も出ていない宿を見つけたが、それも再開発で建物ごと消えてしまった。
手持ちの情報がないので、予約サイトでいろいろ検索してみたが、安くても4000円程度になってしまう。とりわけて これというところにも当たらないので、それなら その都度プロモ料金を探してもらうという話にしかならない。
最近の私のように少し長く旅することが多くなれば、千円余りで個室があるマレーシアと比較したくなってしまう。そうすると、シンガポールに居る間は、ドミトリーしかないと思えてくる。
2011年5月と2012年2〜3月の滞在実績 (2012年3月追加)
最近泊まった実績について、補足、追加しておく。
2011年5月には、飛び込みでIdeal backpackers hostelに行ってみたが、部屋は空いていたのでそのまま泊まった。その時は、S$20だったが、2011年2月に再度行って見たら、S$22に値上がりしていて、さらに今度は満室だった。ここはWi-Fi対応で、インターネットが必要な人には便利だ。内部は汚くはないが、例えば中国で新しくできたホステルのように、非常に綺麗だというほどではない。女性には向かない場所柄と一般的には言われそうだが、女性宿泊客も結構いて、特に問題は無さそうだ。ブギス、チャイナタウン、オーチャードなどの繁華街からは離れるので、そういうところに頻繁に行きたい人には、少し不便な場所と言える。
2012年2月〜3月にも再度シンガポールに行ったが、この理想的なホステルは満室だったので、ブギスにあるCozy cornerに泊まった。以前 一度泊まったことがあるが、それに比べると、内部は改装されていて 綺麗になっていた。しかしIdeal backpackers hostelと同様、新しくできたほど綺麗ではない。ここは残念ながらWi-Fiは対応していないが、宿泊客用のパソコン3台が設置されていて、それを使ってインターネットにアクセスできる。ドミトリーがS$15〜S$20と他と比べて安く、便利な場所にあるので、多くのバックパッカーが泊まっている。日本人も多く、日本人と情報交換したい人向きである。無料の朝食付きだが、コーヒー、紅茶にトーストのみのシンプルなもので、果物でも追加で買ってきた方が良さそうだ。一階にある食堂で食べた方が良いという人もいる。