証書による国際線のアップグレード

2000年4月



 アップグレードで乗った
UA810便 ビジネスクラスの2階席



UAの1K向けに国際線でもアップグレードできる証書が6枚も配られて来た。そこで、使えるものか早速試してみた。

結論は、Sクラス、格安航空券(IT)でも問題なく使えることが分かった。

Upgrade_Certificate
System Wide Upgrade Certificate

今回アップグレードしたのは、UA810便とUA809便。関空とサンフランシスコの往復区間である。出発の当日、UAに電話でアップグレードを御願いしたところ、すんなりOK。そこで、帰りの便も同様に頼んでみると、こちらも同様にアップグレード。嬉しい限りであった。

これまでアップグレードの証書というと、格安航空券では使えない、予約できない等制約が多かった。しかし、最近は制約が緩くなり、ついに国際線でマイルも使わず格安航空券でもアップグレードしてもらえるようになった。予約も直前でないとだめといった制限はなく、いつでも入れられる。

こうなってくると、さらに、混んでいる時のインボラ・アップグレードと呼ばれているものと組み合わせて、ファーストクラスを狙う人が出て来そうである。また、この証書は他人に譲渡しても良いことになっており、「ちょうだい、ちょうだい」という人がたくさん出そうである。

証書は昨年送られて来たものと、今年送られて来たものの2種類が手元にあった。今年入手した証書は、もともとのチケットのクラスの制限が緩く、昨年の証書は、制限がきつく、ノーマルチケットのみが対象であった。
今回も格安航空券(IT、Sクラス)だったが、ものは試しでチェックイン時にどちらの証書を受けとってもらえるのか聞いてみた。すると、関空では、どちらでも良いと言われ、帰りのサクラメントでは、昨年送られてきた制限の厳しい方を渡すように言われた。そこで、行き帰りとも古い証書を渡しておいた。条件が厳しく、使えないと思っていた期限が迫っている証書まで処分できて助かった。新しい方の証書の条件で予約を入れ、古い方の証書を受け取ってもらうのがお得である。

座席の指定については、少し課題が残った。

行きのUA810便でのことである。通常2階席の方が人気があり、私も2階を指定した。ところが、ビジネスクラス全体ではガラガラのはずだが、2階席だけ結構混んでいたのである。飛行機全体が混んでいてアップグレードされた場合には、どこに座っても、混んでいるが、空いている時に、アップグレードの証書を使った場合は、状況が異なる。1階か2階かフロアの希望を聞かれた時に、空いている方と答えた方が良い。
または、United Connection 等で、座席の混み具合をあらかじめ調べておいた方が良さそうである。

また、帰りは、ニュージーランドから来た若いキリスト教徒の団体と乗り合わせぼぼ満席であった。搭乗前に名前を呼ばれている人がいて、いかにもバジット・トラベラーらしい人が、機内でビジネスクラスに乗っていて、インボラ・アップグレードが出ていたようであった。しかし、証書を渡しておいたにも係わらずも、ファーストクラスにはならなかった。従ってこの証書は無駄に使ってしまう可能性があることがわかった。
これに対して、以下のような対策が考えられる。

1.空いている時だけ、この証書を使う。
2.少し混んでいる時は、インボラUGを待って、だめならこの証書で、アップグレードしてもらうよう頼む。
3.混んでいる時に、強気にアップグレードを予約しておき、リスク覚悟で、ファーストクラスを目指す。

注:実際は、NCからファーストクラスへのインボラUGはかなり厳しいそうです。



BACK