マイレージルール変更のUA,NW比較

マイレージ・ルール変更のUA,NW比較

2009年5月

マイレージのルールはユーザーから見れば改悪に次ぐ改悪で、年々条件が厳しくなっている。そこで我々ユーザーは何ができるのか？　航空会社に電話かメールして改善を要請することが考えられるが、クレーマーと思われ、あまりうまくいきそうな気がしない。それより比較してみることだろう。一社がＥＱＭキャンペーンを始めれば、すぐさま他社も追随する。航空券のキャンペーン価格が登場すれば、他社もすぐに追随する。競争による追随。これはユーザーにとってありがたいことだ。そこで、みんなで比較して、こちらの航空会社の方が良いという意見が　あちこちで聞かれれば、航空会社は良い方向に追随してくれるものと期待したい。反対に悪い方に横並びになるきっかけとなる可能性も否定はできないが、他社優位とか自尊心とかいう言葉もあるので、普通ならよい方向に働くと期待できよう。万一悪い予感がする場合には比較しないということだろう。

ここでは、マイレージのルールの変更についてである。

最近になって、ＮＷは突然、特典旅行の必要マイル数のテーブルを変更した。マイレージのルールは、航空会社が一方的に変更できることになっているので、なんら問題ないとも言えるが、これは買い物の行ったら消費税が今日から１０％に上がりましたと言っているようなので、予告もなく突然変えるのは普通の常識では考えられない。

例えば、昨年は、特典旅行の燃油サーチャージ廃止というアナウンスがあったが、このようなユーザーの利益になることは、なんら文句が出るはずはない。しかし、必要マイル数引き上げというユーザーが一番やって欲しくないことを、何の予告もなしに実施しては、悪評が立ってもしかたない。私も狙っていたように、まとめて特典旅行に引き換えるというマイルの取り付け騒ぎを恐れてのことかもしれないが、そうではなくて、間違いでしたというアナウンスを期待したい。

SkymilesとWorldPerksの統合のスケジュールについては、DLのHPで公開されていて、例えばＣＯが2009年10月からSkyteamを脱退するので、COではマイルが使えなくなりますよというようなことが書かれている。ユーザーはそれを見て、特典旅行発券の予定が立てられる。

もう一方のＵＡでは、マイレージのルール変更に対しては、基本的に前もって案内が出される。特典チャートについては、年度ごとに改定されるので、急な変更はなくて1年間は安心と言える。それ以外について、これまでの実績をすべて確認したわけではないが、何か変更があると予めＵＡのＨＰにアナウンスが出されているのをよく見かける。ＮＷよりも良心的と言える。

ただし、ＵＡのＨＰは更新が遅れることあるのが課題であろう。例えば、

2008年12月31日までは現在のセーバー/スターアライアンス特典の必要マイルが適用されます。

という昨年の話が、未だＵＡのＨＰで見つかる。これを、2009年12月31日までと読み替えても当然良いはずであるが、書かれていないものは安心できないとも言える。
しかし、それは航空会社に嫌われそうな物言いであり、担当者が忙しくてなかなか更新できないということだろう。こちらのＨＰも更新が遅れているので　人のことは言えない。ただし、こちらと違い外注しているだろうとも思われる。