UA ZONE-2, NW ZONE-B問題

2007年9月26日作成




格安航空券で、米国を周遊する場合、最近は特定の都市だけ割引する料金体系が固定化しつつある。特にNWの場合が顕著で、ZONE-Bと呼ばれる非常に限られた都市の中で、周遊に行こうとしている私と同じような人が、決して少なくないはずだ。代理店の広告で、これだけ同じ都市の名前を繰り返し見せられると、すべて覚えてしまっている人も決して少なくないことだろう。

同じ料金で、通常はカナダにも行けるが、格安航空券が底値の11月から2月には、スキーでカルガリーやバンクーバーなどに行くのでなければ、カナダは寒くて行くのが大変だ。ボストン、シカゴ、ニューヨークも同様だろう。ワシントンDCやボルティモアでも寒くないとは言えない。あまりにも、選択の余地がなさ過ぎる。この料金に8000円プラスすれば、都市の指定がなくなるので、その方が良いと見るのが普通であろう。そうは言っても、安いほうが良いという考え方もあるだろうが、その場合には、ここで、どうこう言うまでもなく、行き先経路は ほとんど決まってしまいそうだ。

NW ZONE-Bの料金で行ける都市
ZONE-A 西海岸指定都市
ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ポートランド[ オレゴン ]
ZONE-B 全米指定都市
ボストン、シカゴ、フォートローダーデイル、ラスベガス、オーランド、マイアミ、ニューヨーク、タンパ、ワシントンD.C(.、ボルティモア)
ZONE-C カナダ等
バッファロー、エドモントン、オタワ、ケベック、モントリオール、バンクーバー、カルガリー、トロント(、ハリファックス、シャーロットタウン)

(UA、NW共通の都市は青色を使った。カッコ内は、
代理店によっては含まれないことがある都市を示す。)

UAの場合は、NWに比べれば、かなり選択の範囲は広まるので、この料金でも十分いろいろなところに行けそうだ。カッコ内は、代理店によって含んだり含まなかったりする都市である。UAの場合、代理店によって料金もバラツキが大きいのと同様、行ける都市も増減が多い。

UA ZONE-2の料金で行ける都市
ZONE-1 西海岸指定都市
ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ポートランド[ オレゴン ]
ZONE-2 全米指定都市
ニューヨーク、ボストン、バッファロー、ダラス/フォートワース、デトロイト、ヒューストン、ラスベガス、マイアミ、ミネアポリス、オーランド、フィラデルフィア、フェニックス、ピッツバーグ、サンディエゴ、タンパ、(アトランタ、インディアナポリス、ソルトレイクシティ、サンノゼ、サンタアナ、フォートローダーデイル
カナダ
エドモントン、モントリオール、オタワ、トロント、バンクーバー、ウィニペグ、カルガリー

以上から良いアイデアや結論が引き出せるわけではないが、このように比較することにより、条件が良くない方の航空会社は、競合他社に追随してくれることを願う。
例えば、UA ZONE-1のポートランドは容易に他社追随であることが分かる。


残念ながら、原油価格高騰で航空券代も信じられない高さになってしまったことの方が、大問題だとも言える。そちらは、ひたすら耐え忍ぶしかないのだろう。


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