特典旅行の片道発券

2014年7月作成



UA、DLとも2015年のマイレージプログラムを公開していて、航空会社側は 良くなったと主張しているが、残念ながらユーザーの視点では 明るい話題が少ない。特にがっかりなのが、マイルを稼ぐのに これまでのように飛行マイルベースであったものが、航空会社への支払い代金ベースに変わったことだ。ABBAのMoney Money MoneyやJessieのPrice Tag,を連想してしまう人は私だけではないだろう。Money Money Moneyルールと皮肉るのが良さそうだ。
この結果、特に、割安なチケットを買っていたユーザーには、実質大幅なマイルの減収で、反対に、特典旅行の必要マイルは年々インフレが進行していて、まさにマイル生活二重苦である。

そんな中で、明るい話題として ここで取り上げたいのが特典旅行の片道発券である。以前にも少し説明したが、今回は、UAに追随して、DLも特典旅行の片道発券ができるようになった。実際には、DLも片道発券は以前からできたが、往復と同じだけマイルが必要で、それでは、ボッタクリと言うか意味がなかった。それが2015年からは、片道分のマイルで十分になり、真の片道発券ができるようになる。

これまで見聞きした中で、一番良さそうだった片道発券の例は、まだ UA便のアジア線のYクラスの特典旅行が1万マイルで片道発券できた時に、シンガポールから成田までの片道の特典旅行を利用したバックパッカーである。船と陸路で日本から東南アジアを南下し、1年先にUAで日本に戻ってくるということだった。直前でなければ、無料で日程の変更もできるし、帰りのチケットがあるという安心感がある。しかも、e-ticketなので、長旅でも 盗難アジアの心配もない。

今では、同じことをすると必要マイルは大幅インフレになったし、LCCのエアーアジアでクアラルンプールから片道発券で帰ってくれば、バーゲンなら結構安くて、こちらの方が良いという場合が多そうだ。 この例はただの昔話だが、お得を目指す気持ちを表わす良い例であろう。

自分自身の場合も、これまでUAマイルの片道の特典旅行を何度も発券していて、主に日本と中国の間を飛んだ。これは度々説明しているように、フィリピンまで行くのに、日本からUAマイルで直接行くより、中国行きの方が必要マイルが少ないので、中国まで行ってから、陸路 東南アジアを寄り道で旅行して、LCCのバーゲンでフィリピンへ飛ぶ、またはその逆の経路を愛用したということである。LCCの料金が追加でかかるが、マイルが節約でき、途中で旅行できるのが良いということだ。
以上 いくつか例を挙げたが、どのような片道特典旅行がお得でお勧めできそうか、決定版はなかなか思いつかず、週末に往復旅行をするような人には、特に使い勝手は良くなさそうだ。
LCCだと片道発券が基本なので、私の場合も同様だが、LCCとの組み合わせで旅行をする人には、いろいろとメリットを見出すことができそうだ。例えば LCCと特典旅行を組み合わせて世界一周してみるのが良さそうだが、実際に検討していないので、お得と言えるかどうか保障の限りではない。


以下、関係する情報をいくつか取り上げておく。

UA 片道特典旅行の変更&緊急発券手数料

片道も往復と変わりはないが、UAは2013年6月19日発券分から平会員は条件が厳しくなっている。

- 平会員 シルバー ゴールド プラチナ以上
搭乗日から21日以上前の変更
(発着地の変更無し)
$75
(旧 無料)
無料 無料 無料
搭乗日から20日以内の変更、
または、搭乗日によらず発着地の変更
$100
( 旧 $75)
$50 $25 無料
緊急発券手数料(20日前〜) $75 $50 $25 無料

DL 特典旅行の変更&緊急発券手数料

DLでは特典旅行の変更は 現状では かなり条件が厳しくなっていて、最初の搭乗の72時間前まででないと変更は受付られない。当然だが、その後、旅行を開始してからも、一切変更はできない。そこで、復路で変更の可能性がある場合は、片道ずつ発券するという選択肢が出てこよう。

特典旅行の変更は、一旦チケットをマイルに戻して再発券する形となる。ただし、ゴールド以下では手数料が$150かかり割高なので、プラチナ以上でないと変更は現実的でないと言えよう。

緊急発券手数料については、現状では、とくに徴収されておらず、変更の可能性がある場合には、直前に予約するという選択肢があるが、それでは予約は入りにくいというトレードオフがある。

- ゴールド以下 プラチナ以上
最初の搭乗から72時間以上前の変更
(マイル返却/再発行)
$150 免除
最初の搭乗から72時間前以降の変更

不可
緊急発券手数料

無料



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