ハイシーズン、ローシーズン

March 2002


日本でも、例えばお盆に温泉旅館に泊まって、お盆料金で通常の倍程度の料金を払わされ、憤慨した経験のある方がおられるだろう。
私が半分住んでいるフィリピンのシキホール島では、ヨーロッパからの観光客が多く、ヨーロッパが冬で、寒くて観光シーズンでない時期が、ハイシーズンとなる。宿屋によっては、料金が倍近くに跳ねあがる。フィリピン内で観光客が訪れるような所は、どこも同じような傾向にある。

一方、航空券にもハイシーズン、ローシーズンがあることはご存じの通りだ。
ところが、日本で買う航空券と海外の観光地で、必ずしもシーズンは一致しない。
例えば格安航空券で米国を周遊する場合、12月、1月で年末年始をはずした時期が最も料金は安い。
この時期、米国の北部、例えばシカゴやミネアポリスへ行けば、寒さで外を出歩くことさえままならず、航空券が安いのは当然と言える。しかし米国南部で例えばフロリダにでも行けば、こちらはハイシーズン。気候は良いが宿代も高い。

従って、航空券と訪れる土地のどちらもローシーズンであることが、安くあげるために重要となる。私のように、航空券の安い時期しか飛ばない者にとっては、折角安い航空券を使いながら、ハイシーズンの所に行っては、元も子もないということだ。

さらに、目的地がハイシーズンだからと言って、 その土地に行く最も良い時期だとも限らない。先に述べたフィリピンのように、ヨーロッパより、その時期は相対的にマシというだけだ。 地方によるが、曇りがちで、連日、強風が吹くことも多い。むしろ、ローシーズンの7月、8月などの方が、まだ気候は良い。

気候は良いが、人が来ないからローシーズン、そして、航空券も安い。そういう時期、場所に出掛けよというのが結論になる。


具体的なところは、チェーンのあるホテルやモーテルの冊子に、すべてのチェーン店の季節ごとの料金が書かれていることが多いので、それを見て町ごとの傾向を知るのが良さそうだ。ホテル、モーテルのクーポン雑誌のサイトでも、同様にして情報がえられる。

さて、このようなことを書いているきっかけは、以前、Fort Myersに行った時のこと。泊まった日がハイシーズンの最終日で、次の日からは、大抵どこも宿代が半額程度になる日であった。飛行機の混み具合から、結果的に日程がそのようになってしまったが、安宿指向の私としては、大失敗と言わざるを得なかったからだ。



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