第二回シキホール島オフ & 日本料理の試食会

2007年9月20日作成
2007年9月25日最終更新


(→2007年9月25日更新分へ)

報告が遅れてしまったが、先に案内を出していたように、8月の前半シキホール島オフを開催した。

日本料理の試食会

和食の試食会

幾つか催しを行ったが、メインイベントとして、和食の試食会を実施した。普通なら日本人は、フィリピン人をメイドに雇い、ビールでも飲みながら、料理ができるのを待っているものだろうが、ここでは、日本人が作った手料理を、現地の子供や大人に試食してもらった。そして、どれが美味しかったか評価してもらった。

全員審査員である参加フィリピン人は合計15人。10点満点で点数をつけてもらった結果は、以下の通りである。

  Name C10 Jen Lisa Mem Nov Lov Jan Agn Elen Mar Eva Ear Sen Ros Angi 合計
お好み焼き 9 2 9 4 6 5 5 5 9 3 4 8 5 9 7 90

小魚佃煮
9 4 9 5 6 5 6 6 8 8 6 9 6 7 8 102

味噌汁
10 5 10 3 5 6 6 7 7 8 1 7 6 7 7 95

カレー
10 5 8 6 4 8 8 7 8 9 6 10 7 5 6 107

天ぷら
10 8 10 7 5 7 7 8 10 10 7 10 9 8 9 125

そうめん
10 3 7 5 5 6 7 7 9 10 8 10 10 10 10 117

焼きそば
10 6 9 5 6 7 7 7 9 4 5 9 7 8 9 108

お茶漬け
9 6 10 2 6 5 6 6 10 10 3 4 3 5 10 95

偏差値などを持ち出した方が、より精度の高い評価になるのだろうが、ここでは、簡単のため、単純に得点を加えた。
1位の天ぷらは、この結果なら、評価の方法によらず 1位は間違いないだろう。エビは無くて、イカと野菜だったが評価は高かった。天つゆは用意した。日本より値段が高い昭和天ぷら粉も買った。その後、家で早速作ってみたという人もいた。フィリピンでは、日本の天ぷらとはちょっと違うが、揚げた食べ物で、テンプラがあり、ドゥマゲッティの屋台などでも売っている。
2位のそうめんは、10点満天が6人もいるが、この順位でよかろう。冷たい料理で、熱帯に向いていると言って間違いない。
3位は、焼きそばかカレーだが微妙だ。焼きそばは、現地のPansit Cantonの乾麺をさっと洗ったものを使った。ソースは、日本のスーパーで売っている中で一番高いオタフク製。値段が格段に安いブルドックの焼きそばソースも日本から送っていたが、値段なりの味なので、そちらを使っていては、評価が下がったことだろう。
カレーは、私の好みで ハウスバーモントカレーの甘口を使った。試食したのは子供が多かったことと、甘口のカレーを使ったことが、評価に影響しているはずだ。対極のようだが、これも私が好んで食べるタイカレーを使っていたら、辛くて食べられないという評価が多かったはずだ。日本でよくあるカレーでタイカレーに似た評価をされるとすれば、ジャワカレーの辛口などだろう。フィリピンの人は、普通はあまり辛いものは好んでは食べない。タイやシンガポールあたりとはかなり好みが違う。
サッカーか柔道のように、二つとも3位ということにしておく。

評判の良くなかった食べ物の分析はあまり面白くないので省略したいが、一つだけコメントしておく。味噌汁の評価が低かった原因は、隣のVangieが、味噌や味噌汁が嫌いで、1をつけたことが大きく響いている。味噌汁はとても美味しいと言っているフィリピン人も少なくないので、人によるバラツキが大きいと言える。味噌は美味しいが、癖もあり、外国人の中には食べられない人も出てくると言うことだろう。

この催しに参加してもらったのは、私以外の日本人関連では、マニラの英会話学校に2週間通っていて、その後、シキホール島にやって来た日本人男性二人。英会話学校は、日本に比べると格段に安いプライベートレッスンが売りだとのことであった。英会話の練習がメインなので、会社から3週間の休みをもらったそうだ。そして、ボホール島のアマゾンさんと、フィリピン人の若奥さん。さらに、もうすぐ生まれるお腹の中の子供。それから、シキホール島に住む日本人男性のフィリピン人女性の夫婦。この3グループであった。そこに、審査員として、近所の人たちが加わった。

その他の催し

とにかく、のんびりして、市場で買ってきた魚介類を、隣の家で料理してもらって食べるというのが、基本パターンであったが、それ以外に、島一周と、漁師に船を出してもらいスノーケリングを楽しんだ。

島一周は、普通なら週末に行って 近所の子供たちを軽トラの荷台に大量に積んで、一緒に回るところだが、今回は、週末と重ならなかったので、日本人だけで回った。
公営のサラグドーン・ビーチにも立ち寄ったが、小高いところに 同じく公営のホテルが完成し、営業を始めるところであった。折角なので、中を見せてもらったが、公営なので 当然のように普通のホテルであった。リゾート・ホテルというような造りではない。
島の南側の町Lazi(現地の人の発音では、ラッシー)にある教会が運営する学校をのぞいて見た。幼稚園もあり、近づいて行って、写真を撮っても、不信人物と思われることはなかった。「私たちに挨拶しなさい。」と、先生は子供たちに指示した。さすがフィリピンの田舎は大らかだ。

島一周の定番。一番大きな木

サラグドーン・ビーチにできた新しいホテル。

Laziの教会が経営する幼稚園


スノーケリングの方は、沖合いのドロップオフ近くまで出たので、かなり大きなさんご礁が沢山見えた。海ぶどうも群生していて、手で掴んで採った。

特典旅行の利用者無し

もともと、ノースウェスト航空(NW)のマイルを使ってくる人を、メインに考えていた。しかし、NWの特典旅行予約システムに不具合があることに気づくのが遅れ、実は空席があったにもかかわらず、空いていないと思っていたので、案内を出すのも大幅に遅れてしまった。結局、NWのマイルで来た人は一人もなくて、日本から来た人は みな、航空券を買って来た人たちであった。

案内を出すのが遅れたので、後から来た人もいた。昔一緒に仕事をしていた知り合いが、予定の日程には間に合わないので、オバンコ・ツアー(uban ko)に参加したいということだったが、こちらに来るのが始めてだったので、普通にシキホール島に滞在するよう変更してもらった(→今回の旅行記はこちら)。
予定していたイベントの一つとして島一周をしていた途中に立ち寄った、
Kiwi Dive Resortというところで、「フィリピン通信」の管理人さんに出会い、後から私の自宅を訪ねて来てもらった。この方は、Kiwiの常連客で、毎年のように来ているということだった。ここは、日本からダイビングのツアーもあり、そのためか、最近やたらと日本人に出会う。7月の日本人訪問者も、私のところのコテージに泊まった後、こちらに泊まったのだが、その時にも、別に日本人のダイバーが三人泊まっていた。そのうちの一人の方も、私のところの無料で泊まれるコテージに泊まろうか考えたが 遠慮したということだった。こちらのHPのROMの方だそうだったが、どうせならRAMになって、メールを送って頂くと嬉しい。
さらには、遅れてきた知り合いを連れて、同じく島一周した時にも、同様にここに、立ち寄り、やはり日本人のダイバーを見かけた。大掛かりな水中カメラを持参されていて、プロのカメラマンのようであった。

Kiwiの話題が続くが、私を含めて日本人から概ね良好な評判である。しかし、7月の日本人訪問者からは、同行していたメイドがネックレスを盗まれたというクレームが出た。メイドがネックレスをテーブルの上に置いて、シャワーを浴びていたら、宿の従業員が二人来て掃除を始めたそうだ。そのうちの一人男性が、掃除のためテーブルを起こし、そのため、ネックレスは地面に落ち、それをもう一人の女性が拾ったはずだということである。ネックレスがないのが分かると、すぐに大騒ぎし出したが、戻って来なかったそうだ。
地面に落ちているものを拾ったら、これ幸いともらってしまうのが、フィリピンでは当たり前。メンツの問題もあるので、この場合に限っていえば、大騒ぎするのでなくて、拾ったはずの人物のところにこっそりと行って、「ネックレスを拾ってくれたでしょ。」と言えば 戻ってきたはずというのが、私の見立てである。(この日本人が読んでいたら、異論も出そうだが、ご容赦願いたい。)

以前、セブのホテルで、ジョギング・パンツを置き忘れそのまま帰ったが、あとで、ホテルに連絡しても戻って来なかった。フィリピンではオカイ・オカイ(ukay ukay)と言って、いたるところで古着を売っている。誰が使ったかわからないようなジョギング・パンツでも、これ幸いと使ってしまうわけだ。ホテルの忘れ物は、戻らないのがフィリピンの常識と考えた方が良い。他の国でもそういうところは少なくないはずだ。日本では、一度ブランド物のネクタイをホテルのクローゼットに忘れたことがあったが、電話したら、忘れていたことが確認され、当然のようにネクタイは戻ってきた。

話を元に戻すと、それ以外にも、ドゥマゲッティ在住の日本人が訪ねて来てくれた。

身内が、お盆に来たがっていたが、忙しいので10月に延びた。そちらは、当然、マイル利用である。以前HPで、マイレージカードの加入の知人紹介をやって、COのマイルを4万マイル貯めたので、それを消化しようということだ。 

バジット・トラベラーへの道

遅れてきた知り合いを例に出すと、彼はマイルが無くて、航空券を購入することになったが、それ以外は、出費はごくわずかであったと、当人も話している。マイルを使って、旅費1万円で、1週間東南アジアを旅するというのが、一つのスローガンか、コンセプトのように何度も繰り返し提唱していることである。この知り合いは、航空券は無料ではなかったが、それ以外は、このコンセプトに近い旅を実証してくれた。もちろん人の財布に頼って、低価格を実現していては いまいちであるが、そうでなくても、東南アジアでは、物価が安いのでバジット・トラベルは十分可能である。
逆に、航空券が有料であれば、その他の旅費を安くあげても、全体のバランスが悪い。その場合には、旅先でそこそこ散財しないと、航空券代がもったいないということもできる。そこは人それぞれであろう。私の場合は、いつもバジット・トラベラーだ。

終わりに

とにかく、オフ会は無事終了した。やって来た日本人と現地の人々が交流する機会も提供でき、草の根の日比友好に 少しは貢献できたはずである。


(2007年9月25日更新分)

Appendix)読者からのメール

ROMはやめて、RAMになって欲しいと書いたら、直ぐに長文のメールを送って頂いた。非常に参考になり、私だけ読んでいたのではもったいないので、以下にそのまま掲載する。

こんにちは
7月にkiwiにいた3人のうちのひとり メオと申します。
他の2名はあそこで偶然一緒になりました。私も彼らも個人旅行でした。
彼らはダイビングがメインで、私は旅行半分、ダイビング半分といったスタイルです。

シキホールは10年前からフィリピンの地図を眺めつつ
なんとなく気になり行きたかった場所のひとつでした。

今回行くに当り、こちらのHPの宿泊施設紹介は大変参考になりました。
一番惹かれた宿泊場所は、がけっぷちのニッパハットで細いはしごを渡る場所です。
今回は行けませんでしたが、あーゆーのは大好きです。
kiwiのドミに泊る時、給水タンクのトラブルで使えないと言われますが嘘です。
水はちゃんと出ます。

kiwiでの盗難の話は日本人の方から直接聞いておりました。
本当に盗まれたのかもしれないし、何か事情があり評判を落としたかったのか(彼女がkiwiで嫌な思いをした事があったとか)
盗まれたと嘘をついて代わりにお金か、
新しいネックレスを買ってもらおうと思ったのか。
真相は分かりません。

※盗みをしたと思われている女性はkiwiのマネージャで男性は送迎や部屋のメンテ係りで、
共に夫、妻のある所帯持ちです。スタッフ達はゲストから思わぬ高価なプレゼントを
貰う事があり、私が滞在中にも日本でも3万近くするPSPのゲーム機を貰っていたので、
よほどの事が無い限りネックレスは盗まないだろうと言うのが感想です。

イギリスの田舎娘が「女を買っている男がいるのが嫌だから明日チェックアウトする」
と言っていたので他のゲストに嗜めたれていました。ここはイギリスじゃないからね。と。
メイドさんにも聞こえていたのかもしれません。
他の部分でも、今まで出会ったイギリス人の中で一番礼儀知らずの女でした。
イギリス人は今回はじめてのアジア旅行だったようですが、
「そんな事を言っていたらどこにも行けないよ。」と言ってやればよかったです。
私達日本人は、「だったら超高級ホテルにでも泊るしかないよね」と話していましたが。。。

私達3人の感想としては、スタッフの対応は良かったです。
ただ、金銭的にとてもシビアで食事もショボイね。と話しておりました。
オーナーのニュージーは不在でしたが、余程嫌な思いをされた経験があるのか、
各部屋に注意事項の張り紙がしてあります。(部屋ごとに内容が違う。ドミにはなかった)
一番すごいのが、エアコン部屋で読みきれないほどです(笑
フィリピン人からの儲け話には乗らないで下さい。とか賭博はしないで下さいとか。。
kiwiまで来る客はそんな事、百も承知だと思うのだけど。。

ダイビングのガイドはkiwiに住み込んでいる人と、ゲストが増えた時に
シキホール店から追加派遣される人がいます。(シキ店が忙しい時はここのガイドも動員される)
私は両方の場所で試しましたが、kiwiにいるガイドは経験が浅く中にはまったく出来ていないガイドも
いました。そしてそのうちの一人は「やらせろ やらせろ」とひつこくゲストに言っていました。

そのダイブショップはオーナーだけがインストラクターのライセンスを持って経営しており、
他のスタッフはダイブマスターと言いつつ実はアドバンスまでのようです。
リーダー格のガイドのひとりが、ぽろっと「自分はアドバンスだよ」と言っていました。
 ↑ こちらは「やらせろ男ではなくアドバンスだけど、しっかりガイドは出来ていました。

心配な方はライセンスの提示をガイドに求めた方がいいかもしれませんが、無駄かなw
ガイドの報酬はゲストの人数により$3 $5 $8なのだそうです。
ダイブマスターまで取るのは借金をしないと無理ですよね。。。

次回行く事があれば、別のダイブショップ(スイス人オーナー?)で試したいと思います。
良くも悪くも、色々な所を経験するのは楽しい事です。

シキホールに滞在中、丁度フェスタでkiwiの裏の方の民家で食事を頂きました。
kiwiの女の子やゲストと一緒に。(まだ日本人2名は来ていない時)
その時、この島に住んでいるスペイン人の年配の男性もいたのですが、
ドイツ人女性が経営しているカサデラ(? kiwiの並び)の悪口をず〜っと言っていました。
「いい場所なのに、あのオーナーは頭が悪い、アイディアがない!」しきりに言っていました。
フィリピン人が何人もいたのですが、皆笑って聞いていました。
私を含め、みんなフィリピン産の甘〜いブランディで酔っ払っていたので
突っ込んで理由を聞けなかったのですが。。。

私も経験がありますが、小さな場所で暮らすのは色々と面倒な事がありますね。
提案されておられるように、家を建てても出たり入ったりする方が移住してどっぷり根を
降ろすよりいいように思います。

kiwi滞在中に忍者屋敷に伺おうかと思い、早朝チェックアウトする為に
支払いでやってきたメイドさんに場所を尋ねたのですが、分からないとの事。
その後、天候も荒れてきたので、シキホールを後にしました。
忍者屋敷は、また機会があればお願いします。

メイドさんを連れた日本人の方は、「このメイドとは何も関係はない。肉体関係もない」と
私から何も聞いていないのに説明して下さいました。
下手に説明されると余計変です♪

次回のシキホールがいつになるか分かりませんが、行ったら子供達に何が出来るか考えました。
今、日本でひそかなブームになっているのが、古いTシャツや古布で作った「わらじ作り」です。
作り方の本も数冊出ています。
足の指にロープを渡し、裂いた布を編んでいきます。
不器用な人でも2時間あれば完成です。
板の間で履けば、床も綺麗になるし汚れたら洗えます。
2時間の持久力があるかが課題ですが、「おしん」が履いていたサンダル。
はなおに貝を付けたりしたらトロピカル?
日本の一部の町では¥1000で売っています。

安い家の建設、300ペソの借家、水や電気をひく話等々興味深く読みました。
これからのHPも楽しみにしています。


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