ハゲタカ・アップグレード

2004年6月


別途紹介したように、先日NWでソルトレイクシティからミネアポリス経由でマイアミに飛ぶ時に、フライトが大幅に遅れた。そのため、ミネアポリスからの乗り継ぎに間に合わず、シカゴまで行って、そこからUAに乗ることになった。

NWのフライトは通常どおり、すべて自動的にアップグレードされていたのだが、急な経路変更で、UAでは 既にファーストクラスの席が無かった。
ファーストクラスからの振り替えなので、UAもファーストクラスになるはずだったが、席がないので、NWは、UAのエコノミークラスを押さえていた。シカゴの空港のゲートでチェックインする時に、エコノミークラスの搭乗券を渡されたので、UAの職員に、アップグレードをお願いすると、既にファーストクラスはすべてチェックイン済みだという。

UAでアップグレードのスタンバイをした場合、「ファーストクラスの席はすべてチェックインされました。」というアナウンスがあれば、通常は、そこで おしまい。アップグレードされる前の元の席に確定し、待つのはやめて、搭乗してしまうはずである。

ところがこの時は、すべてチェックイン済みで 席がないにも係わらず、職員から 「多分誰か一人くらい遅れてくるだろうから、待っておけ」と指示された。リルートのためにNWから渡されたチケットには、元はファーストクラスであったことが書かれていたからかもしれない。

とにかく搭乗せずにゲートで待っていたのだが、定刻の5分前になっても、アップグレードされた搭乗券はもらえない。同じ席に2枚の搭乗券を出すわけにはいかないので当たり前だ。とりあえず元の席に乗っておけと、UAの職員から指示された。そして、扉を閉める時がきて、職員が乗ってきて、やっと、「アップグレードするので、席を移れ。」と言われた。結局ファーストクラスの搭乗券はもらえなかった。

搭乗してから、職員が入ってきて、席を移るように指示されるのはNWではよくあることだ。
しかし、今回のように、ぎりぎりまで、乗り継ぎに間に合わない不幸な人が出るのをあてにして ゲートで待ち構えるパターンは 初めての経験であった。強引なのでハゲタカに例えてみた。



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