2004年11月
オレゴン州ポートランドのホステルでのThanksgiving dinner 食べられ中の七面鳥 No thank you.
日本人の私にとって、Thanksgiving(感謝祭)は、これまで あまり良いイメージがなかった。
以前、Thanksgivingとは知らずに、晩まで仕事をしていて お腹が空いたので、どこかレストランに入ろうと車で走り回ったが、どこも閉まっている。 仕方ないのでスーパーで食材を買おうとしたが、そちらも閉まっている。飯を食いはぐれてしまったのが、最初のThankgivingの経験だったからだ。ワシントンDCで忙しく働く政治家も、この日は わざわざテキサスの自宅に帰って、パパと一緒に 食卓を囲む。自宅で家族とともに食事をするのがThanksgivingであり、レストランは開けていても仕方がない。外国人の旅行者にとっては、普通は、米国内に帰る家庭がないので、食べる所がないということになってしまう。
同様にして、クリスマスや、正月も店は閉まる。旅行者にとっては要注意の日である。
Thank you.
このように、Thanksgivingには ずっと偏見を持っていたのだが、昨年のこの日に たまたま オレゴン州ポートランドのホステルにチェックインしようとしたところ、ちょうどThanksgiving dinnerが始まった。一緒に食べろと言われ、食事に加わることができて、食いはぐれから開放された。
一緒に食事をして行けというのは、まさに、フィリピンのノリである。Hospitalityを売りにしているフィリピンでは、食事時にうろうろしていると、うちで食事して行けと、人から声をかけられる。アメリカ人もフレンドリーな人たちで、同じようにして、食べて行けというわけだ。ただ、テロの恐れもあるし、知らない人をいきなり、家に誘って、一緒に食事というのは、今のご時世では難しいことだろう。友人の家に誘われているわけでもない旅人が、家族的な雰囲気の中で、Thanksgiving dinnerを振舞ってもらえるのは、ホステルくらいしかないのだろう。
Thanksgivingのまたの日は、クリスマス商戦が始まる日で、新聞には ビックリするほど多くの広告が入り、人々は どっと買い物に繰り出す。ポートランドのダウンタウンのショッピングモールも、大賑わいで、フードコートで食事をするのが大変だった。
たまたま、この日に米国に来ていたなら、新聞の広告で お買い得を見つけ、買い物してくるのもよいだろう。
Thanksgivingの翌日、買い物客で
賑わうショッピングモール