2011年10月作成
2012年7月更新
UA,DLマイレージプログラムの主要な相違点をまとめてみた。各航空会社のマイレージプログラムについては、それぞれの本家の公式サイトを見ればよいので、重複情報の氾濫にならないよう、これまでも取り上げていないが、比較をしたいとは思っていた。しかしそれも結構な量になるので、ここでは主要な相違点だけを表にして比較してみた。特に最近はプログラムの変更が多くて、従来どおりと思っていると実際はかなり違っているので、一度まとめてみたいと思った次第でもある。
比較のため独断と偏見で、◎、○、△、×の四段階評価を入れた。この表を、マイレージプログラム選択の参考情報にするということであれば、それぞれの項目に個人ごとのプライオリティ付けをして、それぞれの項目の評価と、プライオリティを数値で表し 加重平均するようなことも考えられる。しかし、それは あまりにも味気ないと、個人的には思う。そうではなくて、この表を参考した上で、「おれはやっぱりUAがええな。」「おれはやっぱりDLがええな。」と、えいやと、好き嫌いで決めるのがお奨めだ。
しかし、実際には、どの航空会社を利用するかは、各航空会社の運行路線と自分の行き先、その二つの関係による便利さが一番大きいはずだ。反対に私のように、乗り継ぎを加え制限一杯飛んで、マイルを稼げた方が良いという場合もあろう。また、ディスカウントチケットの安さが決め手という人もいよう。安全第一という話もある。
他にもいろいろな要素があろうが、この表も、比較検討のための参考情報の一つになるはずだ。
UA,DLマイレージプログラムの相違点
比較項目 UA DL 自社便利用時のクラスごとの
獲得マイル & EQMファースト(F,A):150% & 150%
ビジネス(C,D,J) 125%△ & 150%
割引ビジネス(Z):100%× & 150%
エコノミー(Y,B): 100%× & 150%
割引エコノミー: 100% & 100%ファースト(F,A,P):150% & 150%
ビジネス(J,C) 150%○ & 150%
割引ビジネス(D,S,I):150%○ & 150%
エコノミー(W,Y,B,M○): 150%○ & 150%
割引エコノミー: 100% & 100%格安航空券で提携他社便を利用した場合のマイル加算率 アジア系の加算率が悪いとも言えそうだが、全般には航空会社による。△ アジア系で加算率が悪い場合が多い。△ 提携他社便利用時の
エリートボーナスUA,CO以外では、
USエアー、AC,LHのみ×加算対象航空会社が多い○
あり:AF,KLM,AZ,KE,CI,AS,HA,AM,
AirEuropa,チェコ,TAROM,GOL,OLYMPIC
無し:MH,VN,MU,JET AIR,KING FISHER,
Vオーストラリア日本発着のおもなYクラス往復
特典旅行必要マイル数
(片道特典の場合はこの半分)日本国内:1.2万マイル◎
北アジア:2万マイル○
韓国:2万マイル△
香港・フィリピン:3万マイル×
東南アジア:3万マイル△日本国内:通常は不可(提携カード要)×
北アジア:2.5万△〜6万マイル
韓国:1.5万◎〜6万マイル
香港・フィリピン:2.5万△〜6万マイル
東南アジア:4.5万×〜10万マイルハワイ:4.5万マイル△
北米:6.5万マイル△
欧州:9万マイル×ハワイ:4万○〜13万マイル
北米:7万△〜16万マイル
欧州:8万マイル△マイル有効期限 18ヶ月以内にマイルの加算・利用があれば無期限○ 無期限◎ 特典旅行の往路・復路での
異クラス組合わせ不可(片道特典が可能な航空会社は片道x2で対応できる)○ 可◎ 特典旅行燃油サーチャージ 基本的に無料○
他社便は チェックイン時に請求されたら払えと、UAから言われる。
しかし、通常は請求されない。無し:DL,KE,AF,KLM,AZ,AM○
有り:CI,CZ,MH,MU,SU,TN,VN×
その他は航空会社による特典旅行緊急発券手数料 出発前20日から必要×
平$75,2P$50,1P$25,1K・GS無料無料○ 特典旅行のストップオーバー 異なる地域間の特典旅行で、オープンジョーでない場合に1回可能○ ストップオーバーまたは
オープンジョーが1回可能○特典旅行のオープンジョー 可(オープン区間が、飛行区間より短い場合のみ)○ 直接発券手数料 $25(1K,GSは無料)× $25(G以上は免除)× 片道特典 他社便も可○ 片道でも往復分マイル要× 特典旅行の経路,航空会社等指定 融通が利かない× リクエスト可◎ 特典旅行の日程変更 無料◎
(現状では、他社便の帰路も可)150ドル(PT以上は免除)×
直前72時間を切ると変更不可。
そのチケットは無効になる。特典旅行の出発、目的地、経由地、航空会社の変更 平$75,2P$50,1P$25,1K・GS無料
○特典旅行のキャンセル 平$150,2P$125,1P$100,1K・GS無料
△$150(PT以上は免除)×
直前72時間を切るとキャンセル不可。
そのチケットは無効になる。
さて、個人的に一番興味があるのは、マイレージプログラムをいかに有効活用するかということであり、例えばDL,UA両方のマイルを持っているアジアバックパッカーが この表も見て、それでは明日からDLの片道特典で中国の僻地に飛ぼう。帰りは良く分からないので、1年先のUAの片道特典でシンガポールからUAの成田行きの予約を入れておこうというようなことを考えることだ。しかし、それなら、帰りは現地で予約すれば、何年でも旅ができるという話になるが、それでは当てがなくて帰ってこなくなっても困るので、やはり予約は入れよう。そんなことをいろいろ考えて楽しむのが一番お奨めだ。
往復特典旅行必要マイル
上の表でも、特典旅行の必要マイルをエコノミーについてのみまとめてあるが、UAは通常Saverのアワードだろうと判断し、DLでは低マイルで予約が入る場合が少ないのではないかと思い、低〜高の必要マイル数を幅を持たせて書いた。書き方が不正確なので、以下の表では、混み具合により予約が入る必要マイルの違いも加え、さらにエコノミー以外も加えてみた。しかし、これで比較するのは大変だ。正確さを増すために付け加えた補足という位置づけの表であり、特にマイルを多く必要とするデータは、通常は不要とも言えよう。
航空会社 UA(他社便はUA Saverと同マイル数) DL レベル Saver Std 低 中 高 日本国内 Y1.2万,C3万,F4.5万 Y3万,C6万,F9万 N.A. N.A. N.A. 北アジア Y2万,C4万,F5.5万 Y5万,C7万,F11万 Y2.5万,FC4.5万 Y4万,FC6万 Y6万,FC8万 韓国 同上 同上 Y1.5万,FC3万 同上 同上 香港・フィリピン Y3万,C6万,F8万 Y6万,C8万,F12万 Y2.5万,FC4.5万 同上 同上 東南アジア Y3万,C6万,F8万 Y6万,C8万,F12万 Y4.5万,FC7万 Y8万,FC11万 Y10万,FC15万 ハワイ Y4.5万,C6.5万,F9.5万 Y10万,C16万,F20万 Y4万,FC7万 Y9万,FC14万 Y13万,FC30万 北米 Y6.5万,C12万,F13.5万 Y13万,C30万,F32万 Y7万,FC12万 Y12万,FC22万 Y16万,FC34万 欧州 Y9万,C12万,F16万 Y18万,C26万,F34万 Y8万,FC12万 N.A. N.A. エリート特典の比較については、別途まとめる予定である。