SFOからの大学めぐり 続編

2006年1月


こちらを最初に書いていたのだが、かなり脱線気味なので、ファイルを分けて続編とした。

UCBA

ここは、日本でM&Aで実績を挙げているやり手実業家の出身校である。

日本の有名旅行ガイドブックが 名前の一部に「歩き方」という言葉を使っていて、私のような歩いてばかりのバジット・トラベラーのための安宿情報満載だろうと期待して買うと、リムジンで乗りつける芸能人が泊まりそうな、高級ホテルばかりに やたらと紙面を割いていて 違和感を覚えることがある。そして、出版社の社員が現地調査の出張で泊まるのは、会社腹だから当然、高級ホテルになるのだろうと想像して、納得してしまう。
これと事情が似ているが、やり手実業家の会社は 社名に「ソフト」という言葉があるので、ソフトウェアを開発して、販売するのを生業としているのかと、最初は誤解してしまっていたが、どう見てもそれが本業では無さそうだ。
同様にして フィリピンでも、SMという最大手のショッピングセンターがある。これは日本で言うところのSMではなくて、Shoe Martの略である。以前の本業を示し、今でも当然 靴も売っている。この場合は、企業が成長して社業を広げた結果だと容易に想像できる。
しかし、最初の2例は、私のように、間違った期待を抱いては、買って失望するというループを繰り返していたり、カムフラージュしているのではと思えたり、どうも腑に落ちない面がある。


私が信奉するスティーブ・ウォズニアックというエンジニアもこの大学で学位を取得した。アップル・コンピュータの創業者の一人だが、現在のCEOとは、スティーブは同じだが、別人で、性格も全く異なる。例えが適切かどうかは別にして、ハマスとマザー・テレサほどの違いを感じる。なぜこんな書き方をするかというと、間違えないようにしてもらいたいからだ。LinuxのLinus Torvalds も、ビル・ゲイツや、その他のハイテク企業の創業者たちは、単なる企業家でしかなくて、真のエンジニアと呼べるのは、スティーブ・ウォズニアックしか知らないと いうようなことを言って絶賛いている。

彼が普段着ているのが、Hard Rock CafeのTシャツで、私もそれの影響を受けて、世界中のHard Rock CafeのTシャツを買い集めるようになった。
スティーブ・ウォズニアックは億万長者で、その彼が 有名ブランド品を着て 贅沢三昧するのではなくて、値段の安いHard Rock CafeのTシャツを着ているのは、特筆に値することだろう。一方、私がHard Rock CafeのTシャツをフィリピンで着ていると、これは現地の通常のTシャツの10倍ほどの値段である。さらに、庶民が利用するオカイ・オカイという古着のTシャツと比べれば、値段は100倍ほどになってしまう。どこかで、すれ違いが起こったと言わざるを得ない。

フィリピンの田舎の子供たちにパソコンの使い方を教えるプロジェクトを始めたのも、彼の影響を受けたからである。



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