中華ヨーグルト炒めの誤訳度

2011年6月作成


ヨーグルトを炒める専用の機械


先日、中国の田舎町の屋台街を歩いていたら、炒酸(女+乃)という看板を見かけた。ヨーグルト炒め? 一体どんな料理なのかと思って、いろいろ想像しながら 試しに食べてみた。専用の機械のフライパンの上に、200cc程度の容器に入った飲むヨーグルトを入れ、選んだ果物のエキスを加えて、しばらく炒めていた。パパイヤ(木瓜)を注文したつもりが、通じなくてマンゴーにされてしまったのはご愛嬌だが、とにかく、何ができるのかと固唾を呑んで経過を見守っていた。しばらくすると、ヨーグルトが固まるので、牛乳を熱するとたんぱく質が固まるようなことかと勝手に解釈して見ていると、その後、あんみつの具のような小さく切ったフルーツや豆などを加えて、さらに炒め続けた。一体何ができるのか。不思議な光景が続いていたが、最後にカップによそって、スプーンをさしこんで出来上がり。カップとスプーンはプラスチックであり、これらで炒め物を食べるのは危険かと思っていたら冷たかった。

看板にも炒という漢字を使っているし、フライパンのようなもので、さもヨーグルトを炒めているように料理していたので、信用していたら、フェイントに引っかかった。このフェイント、面白い恋人をあっぱれと言うか、真似したというか、意見が分かれそうだが、それと同じように、意見が分かれそうだ。ジョークを受け入れる人と、インチキだと言う人。速報版で、知り合いにこれを紹介したら、良くわからないと言われた。写真がないので分かりにくかったということだが、皆まで言うなという人もあろう。屋台の台の中がどうなっているのか 解説しているようでは、野暮ったいと言われそうだ。

このマシーンの全体イメージ

ヨーグルト炒めはとんでもない誤訳だと言ってしまえば、このマシンはヨーグルト・シャーベット製造機ということになろう。しかし、ヨーグルト炒めと言った方が、なぞなぞのようで楽しめる。

この機械で作ったヨーグルトのシャーベット

いろいろな組み合わせができるのと、ソフトクリームのように
柔らかいのが このシャーベットの長所である。


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