逆行フライト

2003年2月


NWのKIX/DTW便の空席を埋めるためか、通常の格安航空券であるQクラスよりも安くて 予約レベルの低いVクラスのチケットが売られている。確認したところ、これでも 100%マイルが加算されるということなので、それを用いて、何度か米国に行った。1都市単純往復だが、西海岸にも飛べる。
それを使って、サンディエゴまで、KIX/DTW/SAN/DTW/KIXという 遠回りの逆行パターンで飛んだ時に、心配していたように、航空会社のチェックイン係員の心証を甚だ害してしました。

行きは、日本から米国に飛ぶので、その後、どこに乗り継ごうと所詮は米国内。関空のNW職員から、とやかく言われることはない。実際、デトロイトからサンディエゴに戻っても、時間も戻る方向に飛ぶので、到着時間もそれほど遅くならない。また、マイレージの上級会員なら通常はアップグレードされるし、大陸横断なら、大抵食事もまともに出る。まったく問題ない。

ところが、帰りが大問題。
夜行で、DTWに飛ぶので、ホテル代も一泊分浮くし、早朝起きて空港にいくこともない。DTWではターミナルの両端にあるワールドクラブに行き、その中の小さな部屋のテレビの前に2つだけ置いてある深々としたソファーで仮眠しておけば疲れも取れる。 そして、マイルも貯まる。
ますます 良いことばかりのようではあった。

しかし、最後のチェックインで課題に出くわした。
チェックイン・カウンターでは、たいへん冷たい視線を浴びた。
チェックインを受け付けた係員は、 "all the way to Osaka"という言葉が出る程度。「大変だね。」というくらいの感じで、特に問題なかった。ところが、OSAKAという言葉を聞きつけた隣の係員が、「なにーー?! 大阪まで行くのにわざわざデトロイトまで戻るのか。なんてことを、やらかしてくれるのか。」そこまでは言わないにしても、言葉と態度から、そういう気持ちが伝わってきた。職員たちがヒソヒソと「彼は大阪に行くんだ。」とくり返し、じっと私の方をジロジロ見ていた。

以前も、ここサンディエゴでは、このような遠回りフライトのチェックインでは、何度が気まずい思いをした。いずれもCOで、全米周遊の中の一部だが、一度目は、SAN/IAH/SFOというフライト。SAN/SFOなら500マイル程度だが、この経路だと、5倍程度は飛ぶことになる。周遊なので仕方ないと言いたいところだが、ほとんとクレージー呼ばわりされた。
次は、SAN/EWR/IAHという経路で、NYで24時間以上滞在していたので特に問題ないのだが、それでも、チケットを調べては、NYで十分滞在時間があることを再三確認していた。
そして、今では、格安航空券を使って、このような経路で飛ぶことは、とても難しくなってしまった。もしくは、今は昔の話になってしまった。

係員の心証を悪くするようなことばかりしていては、必ずしっぺ返しを食らう。そう思って、今回も、もし何か小言を言われたら、「 UAで飛ぼうかと思ったけど、やっぱりNWにした。はやく、KIX/LAX便が復活するといいね。」と言い返すつもりであったが、小言を言っているのが他の係員で、わざわざそこまで行って反論する訳にもいかなかった。

ということで、やはりこの大胆逆行パターンは、お薦めできない。ただ、そうは言っても、私自身も既に飛んでしまったので、とやかく言える筋合いのものではない。
NWの係員の顔色から判断して、CO同様、近々、このような経路では、飛べなくなるのではないかと予想するのみだ。

類似のチケットで2都市周遊のものが出ているので、そちらを用いKIX/DTW/SFO/DTW/MCO/DTW/KIXのようなフライトにしてしまえば、小言を言われることもあるまい。このような経路で発券できるかどうかは 旅行会社、担当者にもよりそうだが、私の場合は、最近、類似の西海岸とフロリダの組み合わせでも問題なく発券できた。マイルも加算されると旅行会社は主張している。


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