特集 5J(セブ・パシフィック航空)で行くボルネオ

第二部 コタキナバル

 2010年5月作成   


コタキナバルはボルネオのマレーシア領 最大の都市で、サバ州の州都。マレーシア航空、エア・アジアのフライトが多く、日本からもマレーシア航空の直行便がある。今回の私の旅の起点であるフィリピンからは、エア・アジア、セブ・セブパシフィック航空の便がある。

普通の観光客の場合は、高級リゾートに泊まり、沖合いに浮かぶ島を訪ねたり、少し遠出して、キナバル山の麓を訪ねたり、オランウータンを見に行ったりということになろう。コタキナバルにはバックパッカー向けの安宿が多い。タイやベトナムなど他の東南アジアの国々と比べ、マレーシアは物価が高めで、その中でもサバ州は高くて、安宿と言えばドミトリーになってしまう。ドミトリーなら一泊700円程度で泊まれる。

以下、今回見て歩いたところの写真を紹介する。

小高いところから町の様子を見る

町の中央で安宿が並ぶ裏通り

時計台

市場
大都市だけに市場も大きい

不法滞在のフィリピン人の住む島へ
向かう渡し舟。

沖合いの島々へ向かう観光客向けの
船着場

コタキナバルの対岸に見える島には、不法滞在のフィリピン人が住む水上家屋が沢山並んでいる。ここでは、出せないが、Google MapかGoogle Earthの航空写真で見れば圧巻で、海岸にびしっと家が並んでいる。上の中央の写真でも家が見える。インターネットで検索したところ、そこに住む人は6000人という数字が見つかった。船着場をウロウロしていたら、船で案内してやると船頭が言ってきたので、英語でフィリピン人かと聞いたが 違うと言う。今度は、タガログ語で聞いたら、その通りで、フィリピンでボルネオに一番近いタウイタウイ州の出身だという返事だった。

この島との間で 渡し舟が頻繁に往復していて、当然のように、コタキナバルではフィリピン人を沢山見かける。安レストランで、従業員が中国人ぽい顔をしていなければ、たいていタガログ語がよく通じる。

観光案内所
サバ州が観光に力を入れていることがよく分かる立派な建物。しかし、動物園への行き方を質問したら、タクシーで行けという、期待外れの答えが返った。
それなら私でも務まる。

空港の近くにあるビーチ

サバ博物館

博物館の外には、各部族の伝統的な
建物のモデルが建てられている。

イスラム教の博物館

バス・ターミナル

空港市バスもここから出る。

乗り合いタクシーの乗り場

シティ・バス
街中の移動に便利。系統がいくつかあるので注意。Rm0..5

コタキナバルで食べる

アジアぶっかけ飯?

チキンライスの当たり、はずれ

これまで、チキンライスと言えば、当たりしかなかったが、遂にはずれ(写真右)に出くわした。炊き込みご飯でなく、ただの白飯が出てきた。ここはついでに出しているだけで、チキンライスを食べるなら大きく看板の出ている専門店に行くべき。

焼きそばのようでもあるが
長くない、ユニークなパスタ?

具沢山の麺

安食堂の飲茶も試したが、他の食べ物より割高だが、味は香港よりかなり落ちるので、 マレーシアに行けば、一度は食べたくなる朝飯のロティとカレー。加糖練乳入りの甘いコーヒーとよく合う。 日本人の板前さんが料理する本格的 日本料理店もある。私は予算がないので行っていないが、宿で一緒になった日本人は毎日通っているとのことだった。

コタキナバルの安宿

コタキナバルでは全部で4箇所に宿泊した。普通は、一度の旅でそんなに変えないが、いろいろ試してみたいというだけでなく、それなりに理由もあった。
到着の晩から二泊、他の町へ移動するまで泊まったのがSummer Lodgeというところ。ここはコタキナバルでは安宿の殿堂と言えそうで、部屋数が多く、バックパッカーでにぎわっている。ドミトリーに泊まったが、安くて、きれいで 便利な場所にあり、朝食も付いて、居心地は悪くはなかった。しかし、到着時だけでなく、ボルネオを移動した後の出発時に、何がなんでもここに戻って来ようと思うまでではなくて、後半は他を試したくなった。強いて難をつけると、まずは、エアコンが効き過ぎること。初日は、到着が遅く、エアコンを効かした状態で何人か寝ていたので、エアコンが切りづらい状況で、寒い思いをした。毛布を有料で貸してもらえ、一度借りれば何日でも使えることを、次の日にスタッフに聞いたら分かった。次の晩は毛布を借りて、さらに 勝手も分かったので、早く部屋に戻ってきて、エアコンを付けて部屋が冷えたら 切って寝た。
もう一つの難点は、人が多過ぎて、他の旅人と知り合いになるという雰囲気ではなかった点が挙げられる。普通なら同室の人といろいろ話をするが、この宿は、部屋は晩に戻って来て寝るだけという感じで、少し欧米人と話しただけで終わった。

Summer Lodge

Summer Lodgeの内部

ボルネオを移動した後、帰りにコタキナバルで3泊したが、ガイドブックで見つけたビーチの安宿に惹かれて、そちらに泊まりに行った。コタキナバルの街中から20kmほど南にあるSeaside travellers Innというところである。海の水は少し濁っていて、フィリピンの私の家の前の海の方が綺麗だと手前味噌なことを言いたくなるが、ここも海からの良い風が吹いて快適に過ごせ、街中の滞在が続いた時には、清涼剤として 泊まりに来ると息抜きになる。

二階のテラスから

前には島が見える

プールもある

ここに泊まって コタキナバルに通うという手もあったが、街中を歩くにはやはり便利な場所に泊まった方が良いので、またまた宿を移った。ここで先のSummer Lodgeに戻っても良かったのだが、シングルRm15、ダブルRm20という安宿の看板を見つけたので、フラッと入ってしまった。しかし、そこは臭い、汚いで最悪の宿だった(GAYA HOTEL)。泊まらずに出てしまえばよかったが、一度荷物を持って入ってしまうと、なかなか止められない。一泊したが耐えられず、次の日は別のそこそこの宿(Hotel Hung Hung)に移るという羽目になった。

GAYA HOTEL

GAYA HOTELの部屋の中

Hotel Hung Hung
最後に泊まった宿

Hotel Hung Hungの部屋の中

海から離れ、森が広がるまでの最後の通り沿いにも、安宿が並んでいる。

上の二つの写真だけでは、それほど差がないようにも見える。実際外見だけでは、GAYA HOTELの方も、それほど悪くは無さそうだった。部屋の中も、壁がひどく汚れているところを撮っていないので、これでも良さそうにも見えてしまう。しかし、実際には大きな差がある。臭い、エアコンの有無も写真では分かりにくい。失敗した方のホテルは実名を伏せようかとも思ったが、参考のため残した。





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