マイル修行者のためのCOMDEXレポート

2000年11月


ボーイング Connexion
http://www.connexion.com

このボーイングと次のi-tinerary.comが、今回のレポートに最もふさわしい話題と言える。

ボーイングのブースでは、機内がインターネットカフェになったようなデモをしていた。地上との間をブロードバントで結び、機内をLANで結ぶというもの。通信の制約があるので、機内だけのイントラネットというか、機内放送のようなものと、インターネットを組み合わせたようなサービス形態である。具体的なことは、あまり決まっていないそうだが、それでも、複数の航空会社と商談を進めているところ。来年からサービスを始めるとのこと。アンケートで、値段は従量制が良いか、定額か良いかなどと聞いていた。

i-tinerary
http://www.i-tinerary.com

モバイルで、航空券の予約や変更ができたり、フライトのステータス情報が得られたり、飛行機で旅するために必要な処理をモバイルでできるシステム。これをPDAのpalm上で動かせていた。
PDAを使った人ナビ(カーナビ)

旅のお供として注目したい製品であることは間違いない。超安くて使える製品が登場することを期待するばかりだ。

MAGELLAN
http://www.magellangps.com

GPSが流行りだして久しいが、随分前から、米国の電器屋で、このメーカーの人ナビ製品は見かけた。以前は独自のハードを使ったものだけ売られていたが、今回はpalmにGPSモジュールを付けてもので動作させていた。

日本版
NAVITIME
http://www.navitime.co.jp

表示が日本語であってもそれほどメリットはないだろう。日本の地図データがあって、日本でうろうろするのに使えるのがメリットだ。しかし、これはマイル修行という面では、関係ないのかもしれない。

日本企業の動向

日本企業の動向が、マイル修行にどう影響するのか? これは、風が吹けば桶屋が儲かる式の長い説明が必要だ。

とにかく、日本の2大基幹産業である、電機メーカーと自動車メーカーが元気でないと、円は暴落し、その結果、自国の通貨が弱い、例えばフィリピンやインドネシアの人々のように、とてもマイル修行どころではなくなってしまうということだ。

SONY

日本企業の中では、最も賑わっていた一つであろう。ノートパソコン、MP3プレーヤー、Blue tooth関連等々、幅広く展示していた。

SONYのブース MP3のプレーヤーなどの小物

東芝

昨年までは非常に広いブースであったが、今年は(今年からは)、3分の1以下に縮小してしまった。

ノートパソコンに搭載したFDC(フロッピー・ディスク・コントローラ)にバグがありフロッピーのデータが化ける可能性があるということで、10億ドル(1000億円強)のペナルティを米国に支払ったニュースが昨年伝えられた。雑誌によると、損失は2000億円以上とのこと。

自宅でパソコンを使っていると、不正がどうしたこうしたというメッセージが出て、よく落ちる。ユーザーの私は何も不正なことはしていないので、気分が悪いこと甚だしい。アプリが悪い場合が多いのだろうが、このメッセージを出しているOSにも、バグがないはずはない。ユーザーも不正を働いたかのように読めるエラーメッセージだけでもバグと言いたい。このOSは米国製。そのバグよりも、日本企業の東芝のバグの方が、厳しくとがめられているような気がしてならない。


その他、NECやシャープなどは、小さな部屋にブースがあるだけで、一般向けの展示はなかった。

日本企業の活躍に期待したいばかりだ。

エアラインのサービス

COMDEX会場にはフライト案内のモニターが置かれていた。また、UAのカウンターがあった。フライト案内の方は恒久で、UAの方はショーの間だけのようだ。モニターから見る限り、発着が多いのはSouth West、America Westの2社。しかし、COMDEXの会場に航空会社のカウンターがあったのはUAだけだった。

フライト案内のモニター UAのカウンター

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