行きはよいよい、帰りは欠航

UAユーザーとしては残念だが、UAの成田発北京行きはなくなってしまった。しかし、スターアライアンスに加盟しているANAの北京便は残っているので、こちらを使うことができる。 
さて、久々に北京へ飛んだ。マイル単価の観点から、当然マイルを使う方だ。UAだと4万マイルでファーストクラスに乗れたのに、ANAでは、4万マイルだとビジネスクラス。そこで、2万マイルで済むエコノミークラスを使うことにした。

因みに、NWだと従来どおり成田・北京便がある。

往路 北京行き

ANAの北京便は、成田から毎日、関空から週2便飛んでいる。そこで、自宅から近い関空からの直行便を利用するつもりであったが、予約が入らず行きは成田経由となった。
出発を伊丹からとしてもらったところ、伊丹・成田間は、幸運にもビジネスクラスのシートにしてもらえた。どうやら、UAのマイレージの番号が登録されていて、上級会員なので優遇されたようだ。成田・北京もアップグレードはなかったものの、3人分、席はブロックされていた。7割程度席は埋まっていたので、これも優遇されたためだろう。

さて、成田について、空港の荷物検査で混んで、余り時間がなくなってしまったが、例によって、ラウンジの様子を伺いに行ってみた。UAのカードを見せるだけで、難なく入れてもらえた。アルコールを含めた飲み物、それから、おつまみも一通り揃っていた。

乗り継ぎ便でのビジネスクラスのシート

ANAのラウンジ

北京便Yクラスの食事

無事、北京に到着し、空港バスに乗って町の地下鉄の駅まで向かった。到着は昼過ぎ。米国系の航空会社だと夜着いて空港バスも無くなっていて、雲助タクシーの心配をしないといけないが、日系の航空会社はこの点楽だ。

北京空港到着ロビー 縦長だ

空港バス (民航汽車) 16元

空港バス乗り場

到着ロビーを出て、右に進み、向かい側の駐車場に入ったところ。

復路 北京発関空行き

最近の空港バスは優秀だ。ホテルから空港バス乗り場までタクシーで1時間くらいかかったが、バス乗り場から空港までは、30分余りで到着してしまった。高速道路が整備され、制限速度も110kmとなっており、飛ばせるのだ。そこで空港でも時間が余り、写真を撮りに回ったのである。何を隠そう、到着の写真も実はこの時に撮ったものである。
北京空港の出発時の特徴は、またまた海関(税関・CUSTOMS)が、最初にあることである。しかし、通常はそのまま通過するだけだ。

出発ロビー

出発時にも税関を通る

北京空港のビジネスクラス・ラウンジ ラウンジで食べられるもの
アルコール類も一式揃っている

チェックインが終わり、例によってラウンジへと向かった。このラウンジはビジネスクラスの共用ラウンジであったが、米国系の航空会社の客が来るまでは、利用は数人程度。ガラガラであった。食べ物も揃っており、ゆっくり過ごすことができた。

さて、ここで大切なポイントを1つ。

共用ラウンジを利用したい場合には、チェックイン時に、必ずラウンジのインビテーションを貰っておくこと。

これは、非常に大切だ。インビテーションがないので入れないことは、いろいろな空港で、結構起こる。
ビジネスクラスのラウンジであれば、ビジネスクラスに乗っていれば、多分大丈夫だろう。しかし、ここで言いたいのは、マイレージの上級会員のカードでラウンジに入れてもらう場合だ。最近では、上級会員のカードで、ラウンジが使えるのが当たり前になっているので、ついついインビテーションを貰わずにラウンジへ行って失敗する場合があるのだ。

今回も見事に失敗してしまった。事の顛末は以下の通りである。

空港でのチェックイン時に、ラウンジのインビテーションの紙が置いてあるのが見えた。ラウンジの素性が分からないので、インビテーションを貰おうとしたところ、あなたはスターアライアンスのゴールドだから大丈夫だと言われて、断られそうになった。しかし、場所はどこかとかいろいろ言って、何とかもらえた。そして、インビテーションを渡して、難なくラウンジに入れた。

さて、話はこれだけでは終わらない。少し前後してしまうが、なんと、この日のフライトは欠航になり、次の日も空港を利用することになってしまったのである。次の日空港に来ると、ドタバタのためインビテーションは見当たらず、もらい損ねてしまった。そして、ラウンジに行ってUAのカードを見せたが、案の上入れてもらえなかったのだ。

ラウンジの入り口でUAからのレターを見せられ、UAの上級会員はUAのフライトを使う場合のみこのラウンジに入れると書かれているのを見せて、してやったりとばかりの表情。まんまと追い出されるハメになった。

しかし、昨日の空港のANA職員の話から、多分ANAのレターには、スターアライアンス・ゴールドメンバーはラウンジを使えると書いてあると想像。渡されたファイルから、ANAのレターを探そうとした。しかし、「このUAのレターが目に入らないのか。控えおれー」とでも言いたそうに、現地人の受付だけでなく欧米人の職員まで出てきて、一緒に追い出しにかかった。結局入れずに終わった。

ラウンジに入れようが入れまいが、たいしたことではない。しかし、ラウンジが使えることも宣伝文句の一つにして、航空会社は上級会員の囲い込みを進めている。使えると言っておきながら使えないとなると、あまり気分は良くない。そして、このようにダラダラと書きたくなるのである。

次回行く時には、是非ANAのレターを見たいものだ。

登場口付近

飛ぶはずだった関空便

さて話が1日戻るが、ラウンジから出て、いよいよ出発の時間が近づいた。しかし、いっこうに搭乗を開始する気配がない。そのうち航空会社の職員がウロウロし出し、いかにも正規のビジネスクラスのチケットを買ったと思われるビジネスマンに近寄ってきて、状況を説明し出した。前に座っていたので良く聞こえたのだが、職員が言うには、「修理でなかなか飛びべそうにない。今日は飛べないかもしれない。30分後の成田行きに乗り換えて、日本に帰ってはどうか。」と、しきりにそのVIP客に薦めていた。しばらくして、VIP客とその知人は、関空行きの搭乗口から消えて行った。無料のLクラスで飛んでいる非VIP客には、そんなことを言ってもらえるはずもない。

その後、出発の時間が迫り、やっと正規のアナウンスがあった。機材を修理していて、いつ出発できるか分からないとのこと。私はこの時点で、もう今日は飛ばないだろうと予想して、今日は帰れないだろうと家に電話を入れておいた。次の日、知人と会う予定があったが、無料航空券ではとても成田行きにしてくれとは言えず、飛行機が飛ばなければ予定は延期することにした。

ジュースなどが配られた後、1時間余り待たされて、予想どおり欠航のアナウンスがあった。仕方なく乗客全員が集まり、出国を取り消し、次の日の予約を入れ、航空会社が手配したホテルへと向かった。次の日の便は、変更可能なチケットの乗客は、他社の上海経由の早朝便に振り替え可能。その他の乗客は明日のANA便に乗れとのこと。機材の部品を交換して、25時間遅れで欠航した飛行機が飛ぶと説明があった。

勝手に欠航しておきながら、一部の乗客しか振替えないのはおかしい気もするが、振替え便の残席にも限りがあり、私は最低のLクラス。そして、今回は最初の表題にもあるようにANAに乗るのも目的。あくまでANAにこだわった。
ここに残っていた乗客もほどんどが観光客。もう1日北京に滞在できることに、文句を言う人などいなかった。

ここで、この時のトピックスを1つ。

ビザがその日で切れる乗客がいた。万一、次の日空港に行って、不法滞在だと言われたらどうしようかと、乗客は航空会社の職員に聞いていた。噂では、ビザ切れの不法滞在は1日500元の罰金。 職員は、大丈夫のはずだが、万一罰金を食らったら航空会社で払うと答えていた。 乗客は念の為、職員の名刺をもらって帰って行った。

三食プール付き 
欠航で泊まる4つ星ホテル

ホテルは Holiday Inn Lido(北京麗都假日飯店)。4つ星。残念ながら、前回、クレジットカードのポイントで泊まった、5つ星で観光に便利な Holiday Inn Crown Plaza ではなかったが、十分立派なホテルだ。3食プール、ジム付き。快適に過ごせた。

食事は、夕食が24ドルまで。朝食は、団体客用、指定のバイキング。昼食は、制限なしであった。24ドルあれば、通常は北京ダックを2、3羽食べれるはずだが、ホテル内部なので、通常の食事になる

全般に航空会社の対応が良く、不平・不満を言う人は、一人も見かけなかった。
米国系の航空会社と違い、ひたすら謝っていた。

Holiday Inn Lido
北京麗都假日飯店

夕食
バイキングで、てんこ盛り

貸切状態のプール

こういう時の為に、
水着は欠かせない。

ジムも充実、サウナもあり

北京発関空便

さらに2時間遅れ、全部で27時間遅れで無事帰国できた。振替えがあったので、期待していた通り、ガラガラの機内を体験できた。関空到着が夜9時過ぎになったので、その日のうちに帰れない人の為に、航空会社は、無料でホテルを用意してくれていた。

ほとんどの乗客が振替え便で帰ったので、ガラガラの機内

Yクラスの食事

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