2002年 香港特集 第4部

香港 いろいろ見て歩き

2002年 10月作成
2009年5月最終更新




(2009年5月追加) 
観光客向けのMTRの一日券は今でも売られているので、これを利用して、マイナーなところを巡るのは、香港リピーターにお奨めだ。

女人街・男人街、飲茶以外で香港のいろいろな話題を紹介する。

地下鉄一日券の元を取る

 香港の人たちが地下鉄に乗る場合、大抵は 八達通(OCTOPUS)と呼ばれるプリペイカードを使っている。通常より、運賃が割引になるのでお得である。また、自動改札機の所定の場所に、カードを乗せるだけで良いので、取り扱いが簡単だ。ただし、このカード自体が結構高価なのか、購入時にデポジットを取られるので、観光客は使わないことも多い。 
観光客用には、一日券もある。乗り放題でお得だ。こちらは、購入時にパスポートの提示を求められ、香港人は使えない。
同じく観光客用に、Airport Expressとセットになった地下鉄3日乗り放題券も売られていている。 滞在予定にあわせて、有利なものを使えばよい。

今回はこのうちOCTOPUSと一日券を利用した。ここでは、一日券を駆使してドサ回りした駅前の様子を紹介する。

 東涌(Tung Chung)

新空港の開港と共にできたAirport Expressと、ほとんど同じ線である東涌線。その終点が東涌駅である。東涌のすぐ手前で空港へ行く路線とに 分かれている。バジットトラベラーの立場から言えば、Airport Expressの路線上に、東涌駅があり 全部同じ線路。 その同じ線路にAirport Expressだけでなく、新空港快速や普通の各駅停車の地下鉄も走らせ、少し遅くても、普通料金で空港まで行けるようになっているべきと主張したい。しかし、そうはなっていないところが、香港のコマーシャリズム(商業主義)であろう。Airport Expressで九龍まで80HKドル。香港島まで100HKドル。(2009年5月現在も同じ料金が続いている。)これに対し、空港のすぐ近くの東涌からだと これが20HKドル前後とかなりの開きがある。

そうは言っても、私の方も調査不足であった。要は、空港と東涌を結ぶバスで乗り継げば良いわけである。それを今回、乗って確かめた。S1というバスがそれで、空港と東涌の間を約10分で結び、料金は3.5HKドル。東涌線+S1バス。これがバジットトラベラーの取るべき道なのだが、実際にこの経路を利用しみたところ、知られていないためか 利用者は少なかった。それでも、スターアライアンス・ゴールドのタグ付きカバンを持って、新空港を頻繁に利用しそうな人を 途中で見かけたので、これはこれで正解の一つなのだろうと確信した。

東涌の空港バス(S1)のりば

東涌駅前高層マンション

駅前のどこでも見られる風景
東涌駅上のショッピングモール。近所の人しか来ない立地なので、予想どおり流行っていなかった。将来は米国のゴースト・ショッピングモールのようになりそう。

東涌の駅前には、香港の典型的駅前風景である高層マンションが並んでいる。駅の上にはショッピングモールがあるが、立地条件が悪いため閑散としていた。 マックやその他食事をするところは多く、ここを経由して空港に行く場合には、ここで食事すれば、空港料金を回避することができる。
ここはランタオ島(Lantau Island)にあり、駅前からは島の各地に向かうバスが出ている。

 青衣(Tsing Yi)

空港からAirport Expressに乗ると、最初に停まる駅が青衣である。ここで降りて、地下鉄に乗り換えれば、九龍の尖沙咀等へも行け、そのままAirport Expressに乗って行くより安上がりである。そこで節約の第一歩として、この駅を利用する人は結構多いことだろう。

駅の上の高層マンション

駅の近くの公園

初めて駅の外に出たが、予想どおり高層マンションが林立していた。青衣は小さな島だが、結構人口は多そうである。駅の上には青衣城と呼ばれるショッピングモールがある。こちらは、店の数も充実しているし、人出も多かった。

 寶琳(Po Lam)

新しく出来た紫の線である将軍澳線の終着駅が寶琳。旧空港の北東にある。地下鉄一日券の元を取ろうという発想でもなければ、普通の観光客はまずいかないところだろう。何があるかと言うと、ここも他と同じで駅前には高層マンションが林立している。数えてみると60階ほどあった。マンションなのにここまでやるかと、あきれるほどだ。しかし、歩いていたら くれた不動産(地産)屋の広告によれば、香港ではマンションでも70階くらいまでは あるそうだ。

7、8年前までは、香港で30階ほどのマンションを見つけても、そんなに高くして大丈夫かと思っていたが、今は、それよりはるかに高くなった。地震などは起こってはいけないのだろうが、停電も起こらないことが前提となっていそうだ。
 
 
その他の駅前

柴湾(Chai Wan)

香港島を走る港島線の東側の終点駅。やはり高層マンションだが、寶琳と比べると随分低い(??)

北角(North Point)

将軍澳線のもう一つの終点。ここはもともと港島線が走っていて、以前から開けたところなので、マンション(アパート)にも生活臭が感じられる。


香港の地下鉄駅前 = 高層マンション

これが今回、地下鉄一日券を駆使して得た結論だ。 そして、新しくできた駅の前では、高層マンションの高さが ますます高くなっている。


牛丼一筋を捨て、人気の吉野家

鶏肉の丼

牛丼

 牛丼一筋80年(+何十年?)。その後 香港では 鶏肉も使って何年目なのか不明だが、とにかく、郷に入りては郷に従え。豚肉と鶏肉は食べても、牛肉はあまり食べない中国人。その中国人が住む香港では吉野家と言えども牛肉以外も使うのが当然と言える。とにかく ここは流行っているので、牛丼一筋を捨てたからといって、どうこう言うことはあるまい。

さて、牛丼の味の方は、日本のように、すきやきに近い甘味の効いた味とは少し違い、中国人向けにアレンジしてあるようだ。
また、セットメニューで付いてくるもので、味噌汁は自然だが、ちりれんげでいただくところが違う。飲み物はペプシ。香港なのでプーアル茶かと思ってしまうが、ファーストフードで米国風だ。漬物はキムチ。日本と韓国を混同しているのかと言いたくなる。デザートのゼリーも日本人には違和感があるが、ここでは 日本と同じものを売ろうとしているわけではなくて、日本風で、しかも現地で最も売れるものを売ろうとしているので、これはこれで正しいやり方なのだろう。


吉野家 善戦の話題は、これぐらいにして、その他の写真をいくつか紹介しておく。

生鮮食料品市場@油麻地

活けた魚を売る店が多い。食へのこだわりを感じる。

JADE市場@油麻地

沢山のJADE商が並ぶ。値札はほとんどなく、店主と客が電卓の叩きあいをしている。

超級市場(スーパーマーケット)

バジットトラベラーに必須のスーパーマーケット。香特に港の中心部では、地下にあり分かり難いので注意が必要だ。入り口に特売の広告が目印。



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