特集 ラオス南部の旅

第三部 シーパンドンの島巡り デット島

 2015年7月作成   



テッド島の夕日 テッド島の周辺の様子

シーパンドンは、4000の島という意味で、ラオス南部のメコン川に沢山浮かぶ島々の総称である。メコン川がラオスからカンボジアへ抜けるあたりのラオス側では、メコン川は岩盤等で行く手を阻まれ、極端に幅が広くなり、幾つもに流れが分かれて、最後に多くの滝になってから流れが集まるという地形になっている。滝の手前は、ダムでせき止めたように水が溜まって、大抵は砂でできた、中洲の島が沢山できている。このような地形のため、メコン川は、この地の前後を船で移動することができない。

デット島は、中洲島の一つで 全体が平らな島である。ここは、バックパッカーの旅の目的地として発展し、一昔前の 大理、陽朔、サムイ島、ボラカイ島のような場所である。これらの場所は、開発が進んで、昔の素朴なイメージは無くなっているが、この島はバックパッカー御用達の状態が続いている。

船着場付近の店が集まっているところ

島の中央は水田だが、乾季は干上がっている

島の小学校

土を固めたかまど?

テッド島の宿

そこそこ小奇麗にしてあるコテージ
全般に宿代が安く、シンプルな造りが多い。

以前の情報によると、この島の宿は、3万キープの部屋が多く、それだとトイレ・シャワーは共同だったが、最近は大抵がトイレ・シャワー付きで 5万キープが標準的である。Wi-Fiの有無が宿によって異なるが、それも時間の問題で、Wi-Fi有りが優勢になりそうだ。ちょっと小奇麗で 少し値段が高めのところはまでは まだ客が居て許容範囲と言えるのだろうが、新しくできた値段が高そうな宿は閑古鳥が鳴いている。旅人からバックパッカー向け以外の宿は作るなと、無言の抗議を受けているように感じた。しばらく滞在するバックパッカーが多く、値段が高めだと、そのような人には受け入れられない。一泊10ドル以上は駄目だとシグナルが出ているような感じだ。しかし、今回行ったのはローシーズンで、これが、ハイシーズンになって、混み合うと、値段がつりあがることがあるのか、ないのか。タイのピーピー島では、ローシーズンで安いと思って、ハイシーズンに再度行ったら、安宿の最低料金が6倍に値上がりしていた。ここでも、同じようなことが起こったら面白くない。

この島の宿は大抵は長屋タイプで、バルコニーもつながっている場合が多い。これだと 横の客と話がしやすくて便利という意見と、分かれていた方が落ち着くという意見が出そうだ。島が広くない割りに宿が乱立しているという事情もあろうが、建物の形状もコピーが多く、あまり考えずに作られている場合が多そうだ。誰ががお手ごろ建設費、お手ごろ宿泊費で お洒落なバンガローを建てたら、そちらにトレンドが移りそうな感じだ。興味の有る人が、この島のいろいろな場所に いろいろなタイプのバンガローを作り、どれがバックパッカーに人気が出るか試してみたら楽しそうだ。

メコン川を眺める長屋タイプのバルコニー

建築費が非常に安そうなシンプルな宿 

テッド島で食べる

観光客が多いので レストラムの数は充実しているが、客はほどんとバックパッカーなので、高級なところは見かけない。しかし、観光地なので、それなりに割高で、その結果、特に麺類が重宝しそうだ。

ラープ・ムー
豚肉と野菜の炒め物で、もち米でいただく

パッタイ
この島はバックパッカーが長居していることが多く、
食事も節約して、麺類が活躍しそうだ。

ベット付きの食堂が多いのが この島の特徴だ


洪水の爪痕?

悪意と取られかねないが、見たままを紹介しておくと、島を歩いていたら、洪水の爪あとのようなところを何箇所も見かけた。これはこの島に限ったことではなくて、ラオスの他の場所でも見かけた。樹木の下の土が盛り上がっていている場合が多くて、洪水で周囲の土は流されたが、木の周りには根があり、根とからまった土は流されず、その後さらに根が下に伸びていったと思われるような形になっている。



洪水の爪痕と思われる盛り上がった土

地盤がもろく崩落した島の周囲

草が生えて崩落は少なそうだが、自然な形の島の周囲

デット島の横の島

歩いて島を一周していたら、メインの道から少し外れたところに木の橋があり、折角なので橋の向こうに渡ってみた。民家が数軒あるだけの小さな島だったが、貴重な体験ができた。

デット島の横の島に渡る木の橋

島には高床式の民家が数軒あった。





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