メキシコ・シティ特集

第一部 フライト、空港

2005年10月


ユカタン半島を中心に、これまでにも メキシコを何度も取り上げているが、今回は首都のメキシコ・シティである。前回のジャマイカ行きと同じで、メキシコも手頃な料金で行けるNWの格安航空券があったので、それを利用した。しかし、現実には、最近は燃料サーチャージ等で 料金は格安とは言い難くなってきている。手頃な値段に戻ってくれることを願うばかりだ。

他の航空会社も含めれば、メキシコシティに行くのに、どの航空会社を利用するのがお奨めか?
「現状は、燃料サーチャージなど請求され、安くないので旅行は止めた方が良い。」と言うのは ここでは却下し、航空会社も苦しいので、我々乗客も 「耐え難きを耐えて」 やはり出掛けるべきと言うしかあるまい。それでも安さを追求すると、最近は DLで行くのが一番安そうだ。ACの手頃な値段の格安航空券も多く出回っている。以前は、UAの全米周遊の格安航空券で、追加料金なしでメキシコシティに行けたが、それは今は昔。最近は 米国行きのみに比べ、かなり割高になった。 

西海岸経由

前回のジャマイカ行きも同様だったが、NWを利用すると、米国・メキシコ間の乗り継ぎがスムーズに行かず、米国内で泊まる必要が出てくる。なぜなら、メキシコ・シティの場合も 1日に1往復しかなくて、そうなると米国側の利用者に便利で、しかも機材のやりくりにも都合が良い、午前米国発、午後米国帰りというように、ほぼ自動的に決まってしまうからである。その便に、日本と米国の間の便が接続するのは難しい。

仕方がないと言いながら、実は これ幸いと、西海岸経由でNGO/NRT/SFO/DTW/MEXのような経路をとった。SFO/DTWは夜行便で、DTWに早朝着くので、スムーズにMEX便に乗り継げる。SFO/DTWはアップグレードで、そこそこ寝られるし、宿代もかからない。また、西海岸の太平洋線はLAX便以外は、まだ機材が新しいA330である。

帰りに利用したSEA/NRTのA330

DTW/MEX/DTW

プラチナのカードがあるので、米国の国内線と同様、メキシコへ行く便も これまでのところ、毎回 問題なくアップグレードしてもらえ 快適だ。機材はA319。
3月にメキシコシティーに行った時には、行きで、途中 MEMに緊急着陸するというハプニングがあった。ナビゲーション・システムが動かないということだった。1時間ほどMEMに停まって、MEXに向かったが、単にそれだけのことであった。システムをリセットして、再起動しただけなのだろう。既に出国の手続きが済んでいるため、MEMでは 飛行機の外に出ることが出来ず、飲み物が出てきて、機内は宴会モードになった。
食事は、メキシコ発の方が期待できる。メキシコ便なのでマルガリータがあるのも良い。しかし、瓶入りの既製品なのは、少し悲しい気もする。

途中で緊急着陸した
NW1821便の機内。

マルガリータ

NW1822便(MEX/DTW)の機内食
半年ほど間を開けて2度乗ったが、違うメインディッシュを
選んだこと以外は、ほぼ再現性があった。十分満足。

メキシコ・シティ空港

ゲート

米国系航空会社のゲートは、出発時に進む方向である滑走路に向かって、左側の端にあり、結構 離れたところにある。定刻どおりなら、所定のゲートに到着するはずだが、一度 到着が遅れた時があり、その時には、ゲートが空いていなかったのか、IADにあるような前後に操縦席がある乗り物(下↓)に乗せられ、バス・ゲートに着いた。

飛行機⇔ゲートの乗り物

空港の様子

ラウンジ

NW便利用の場合には、COのラウンジが使える。写真を撮るのを失敗したので、ここではラウンジの写真は見せられないが、設備は整っているし、他のCOラウンジと同様、頼めばアルコールも出てくる。 ただ、ラウンジからゲートまでは結構距離があるので 注意が必要だ。

両替

この空港ほど両替所が沢山あるところは、他では見たことがない。そのためか、レートもまちまちで、かなり ばらついている。通常なら空港のレートは悪いので、さっと見て少しだけ両替すれば良いのだが、この空港では事情が異なる。空港で一番良いレートは、街中より かなり良いレートになっている。従って、それなりに時間をかけて一番レートの良いところを見つけ、そこそこの金額を両替してしまった方が良いと言える。ただし、この状況がいつまで続くのかは 分からない。

地下鉄

地下鉄で空港に行けるので便利だ。空港の地下鉄の駅は、到着時は、ロビーに出たら、ひたすら左へ左へと進めばよい(→)。初回は、反対に進んでしまい よく分からなくなってしまった。分からなければ周りの人に聞こう。料金は2ペソ(約20円)で、これで、乗り換えも含めどこへでも行ける。

追加料金

米国から、さらにカナダ、メキシコ、その他の国に出かける場合には、航空券の代金に、税金等いろいろ加算される。円に換算して、実際に支払った金額の事例を以下に示す。 XDとUK以外はすべて米国への支払いだが、米国を2回通過しているので、ほとんど2倍請求される。頭が痛い問題だ。他の国のように、トランジットだけなら、そのまま通してくれて 費用もかからないようにしてもらいたいものだ。さらに、燃料サーチャージもかかるし、日本の空港の税金もある。
略号 Detail 内容 料金例
US INTERNATIONAL PASSENGERS TAX アメリカ国際通行税 2920円x2
YC 税関審査料 540円
XA QUARANTINE RENTAL FEE 検疫使用料 660円
XY IMMIGRATION EXAMINATION CHARGE 入国審査料 1500円
AY AIRPORT SECURITY CHARGE 空港保安料 540円x2
XF Passenger Facilities Charge
(@SEA)
最終搭乗空港施設使用料 480円
XD 国際線出発税 1990円
UK INTERNATIONAL PASSENGERS TAX メキシコ国際通行税 1960円

参考)詳しいテーブル





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