フィリピン・パラワン特集

第二部 ポート・バートン(Port Barton)

2008年11月作成


ポート・バートンは、パラワンの北部にある小さな港町。コテージも沢山あり、何といっても、宿泊費が安いのが魅力だ。私が泊まったコテージは 1泊250ペソでキッチンまで使えた。なせ安いかという一番の理由は、アクセスの悪さだろう。不便なところにあるということもあるが、とにかく悪路が課題だ。私が ここに着く前には、途中でジプニーが、ぬかるみのため、何度も立ち往生した。どこかの民家に泊めてもらうことになるのではないかと心配したが、何とか日が暮れるまでに到着した。

もう一つ、電気が来るのが夕方から深夜の間だけで、外国人には 物足りない人と のんびり過ごすにはこれで十分だと言う人に分かれよう。

砂浜には漁船が並ぶ

沖合いには島々が見える。
行ってみたいが、雨続きだったので
今回は断念した。

離島へ向かう乗合船

これに乗れば沖合いの島まで
安く行けそうだ。

ビーチにある漁師の家。
日本人では、雰囲気があってよいという人と、汚くて近づきたくないと言う人に分かれる。

道は緑が多く、雰囲気が良い。
このような砂地の道が縦横に数本づつ、通っているだけの小さな村である。

私の住んでいる辺りでは、見ない
植物なので、思わず写真を撮った。
パラワンでは竹よりも笹が多い等、
フィリピンの他の地域とは、
生態系がかなり異なる。

学校の前につながれた水牛。
授業が終わるまで1日ここにいた。
持ち主は、先生か?生徒か?これに乗って、悪路を学校に通っているのかとか、いろいろ想像してしまった。

Bamboo House Restaurant

ネイティブな造りだが、外国人向けの
ちょっと洒落たレストラン

ポートバートンに行く道で、パラワン名物の悪路を体験できた。まずは、やってきたジプニーの車高がやたらと高く、荷物があると乗るのも一苦労だったが、最初は その意味がよく理解できていなかった。ジプニーが来るまで長い間待っていて、目的地まで距離も20km余りなので、停まっていたトライシクルで行こうかと考えたりしたのだが、ジプニーでしばらく走ったら、とてもトライシクルで行けるような道ではないことがわかった。

ぬかるみで1m以上の深さでえぐれた部分が数十m続いているところもあった。当然水たまりになるので、さらにぬかるんで深くなるばかりである。車が立ち往生すると、登場するのはウインチである。前方の木にワイヤーを引っ掛けて、ウインチで巻き上げる。辞書で調べるとウインチは上下に重いものを移動させるために使う道具だと書いてある。こちらは、前方にジプニーを引っ張るために使っているので、これもウインチというのか疑問は残るが、そんなに こだわることもなかろう。現地の人の生活の知恵のようなものだろう。

パラワン名物と書いたが、ミンドロの方がさらに悪路だと言う人もいる。インターネットで写真を公開している人がいるのでそれを見たら確かに ひどいものである。私の行った時も雨が降り続いていたが、雨季かどうかで、かなり状況は異なることだろう。乾季だったら、ポートバートンへの道は、ウインチなしで通過できそうだ。

シキホールの自宅の前の道でも、田舎なので舗装はなく、雨が降ると水溜りができる。砂利をいれて、水溜りを無くす 道修理のプロジェクトを進めているが、ポートバートンへの道の惨憺たる状況を目にしては、そちらの修理のプロジェクトも始めたくなってしまう。かなり、大規模な工事になり、個人で対応できるレベルではないが、誰か興味がある人が出てくれば、一緒に現地にしばらく陣取り、フィージビリティ・スタディで、格安に修理できる良いアイデアが出せそうに思う。
現状では 天候が良くなったら道を修理できるように重機が置いてあるが、その修理だけではイタチごっこであろう。必要なところにパイプを入れ、溝をつくり排水するのと、大きな岩や その他相応しい材料を使って穴埋めするのと、必要なところは、道を高く盛り上げ、さらに、道の断面を少し山にして、排水を良くし水溜りをできにくくするパラワンでよくみかけるような形も併用することになろう。 道が安定すれば、予算が付いたら舗装するということだろう。
もしも、素人の私がプロジェクトリーダーに任命されても、そこそこは、やれそうに思う。

今はこのジプニー1台になってしまった
Lion Kingと悪路戦士

ぬかるみに入ったらウインチで引っ張る

車から降りず写真を撮ったので、たいしたことはないようにも見えるが、ただでは抜けられない ぬかるみ。

ぬかるみが1m以上の深さになっている。できるだけ前まで、突っ込み、そこからウインチで引っ張り脱出する。

(参考)ポートバートンのビーチリゾート



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