特集 SQ貸切ファーストクラスで行く
シンガポール、マレーシア

第四部 マレーシア料理

2003年5月作成
2011年8月更新


(→2011年8月更新、ニョニャ料理へ)

日本でインドネシア料理店は良く見かけるが、マレーシア(マレー)料理店はあまり見かけない。ここで紹介するものを どれだけマレーシア料理と呼んで良いのかは不明だが、とにかく現地の庶民の味を紹介する。(RM1=約30円)

ナシゴレン(左)、
ミーゴレン(右)

マレーシア料理の定番。ナシはご飯、ミーは麺で、焼きめしと焼きそば。メニューの少ない田舎に行っても、これだけは何処にでもある。

海南鶏飯
Chicken Rice

これもマレーシアでは、かなりポピュラー。店の前にチキンが並んでいて、好きなものを選ぶことができた。

ロティ ROTI

ロティにも色々種類がある。写真のものは、ネットリタイプ。全部でRM6.5だった。メニューによれば、CANAI, TELUR,PISANG,BOMといった種類があった。食べ比べたい

おかずを選ぶ

ご飯の上に、沢山並んだおかずの中から 好きなものを選んでのせる。自分で適当に取ると、適当に値段を付けてくれるが、ぼられることはなかった。写真のものでRM3.5

猪肉丸板麺

東南アジアでよくあるごく普通の麺。シンガポールなどでもそうだが、とにかく種類が多い。

冷たくない冷麺?

名前をメモするのを忘れてしまったが、冷麺風に盛り付けた、この手の麺類もある。

アイスクリーム

暑いので、時にはアイスクリームも試したくなる。南の国だけあって、選択範囲が広い。

スターフルーツジュース

ジュースの種類も多い。店先にフルーツを並べているところでは、その場でジュースにしてくれるので新鮮だ。

ニョニャ料理

中華とマレーシア料理のミックス。


ニョニャ料理

マラッカのチャイナタウンで、ニョニャ料理の店があり、試しに入ってみた。店の人の説明によると、スパイスに特徴があるとのことだったが、残念ながら、ニョニャ料理の何たるかを、十分理解することはできなかった。

ニョニャとは、中国人移民のことだが、その後の調べによると、イギリス植民地時代に 移住してきた中国人の中で、マレー人の男性と結婚した中国人女性のことをニョニャと呼ぶそうだ。一方、マレー人の女性と結婚した中国移民男性はババと呼ばれた。
ニョニャ料理は、中国人女性が、辛党のマレー人の夫の口に合わせ、辛口にしてあるのが特徴である。一方、ババ料理は、中国人の夫のために、マレー人の妻が作ったもので、見た目ほど辛くないのが特徴とのことである。

確かに この説明は良く分かる。

さらに、ガッテン、ガッテンなのは、私がマラッカで入ったニョニャ料理店で、最初に辛いほうが良いか、それとも、そうでない方が良いかと聞かれ、当然のように 辛くない方が良いと答えたことだ。 そのため、辛口というニョニャ料理の特徴を打ち消してしまって、よく分からなくなったのであった。

(2011年8月更新分)

再度マラッカへ行き、ニョニャ料理関連の情報を収集してきたので、以下に追加しておく。

ニョニャ・チェンドル

チャイナタウンを歩いていたら、ニョニャ・チェンドル(chendol)の店を見つけたので思わず入ってみた。チェンドルは、緑色の細長いゼリーのようなものだが、それにカキ氷をかけてチェンドルとして売っている。食べたニョニャ・チェンドルは黒蜜風の味だが、ここでも 一体何がニョニャなのか、一般にニョニャの特徴として言われている辛い中華風でもなくて、結局よく分からなかった。実は器が中国風なだけ?とか、以前、シンガポールでも、マラッカ・チェンドルを食べたことがあるが、マラッカがチェンドルの本場で、そのチャイナタウンで食べるチェンドルなので、自動的に名前にニョニャが付いただけと違うのか?いろいろ疑ってみるが良く分からない。この店では、ニョニャ料理の食材もいろいろ売っていたので、ニョニャ・カレーと、後に紹介するタルトを買って、知り合いのお土産にした。その共通点から、ニョニャの何たるかを ズバッと言い切ってもらおうと企んだのだが、やっぱり難しそうだった。

ニョニャ・チェンドル

ニョニャ・チェンドルの店

ニョニャ・パイナップル・タルト

日持ちするというので、お土産に買ったが、結局このお菓子からも、ニョニャの何たるかを、引き出すことはできなかった。ちょっと中国のお菓子っぽいという感じはするが、ごく普通のお菓子だ。

ニョニャ・パイナップル・タルト

ニョニャ・パイナップル・タルトの
製造販売店

ニョニャ料理店

世界遺産効果で店は増え、綺麗になったが、以前入ったニョニャ料理店も同様で、改装して綺麗になっていた。そうなると安飯屋風でなくて、中国人のお金持ち観光客に入ってもらったら良いように思えて、前から写真だけ撮って帰ってきた。

Nancy's kitchen


ニョニャ料理の何たるか? 分からない、分からないと言い続けても埒が明かないので、いろいろ検索してみた。その結果、今回の結論を得た。知識として、ニョニャ料理の特徴を挙げるなら、以前に説明したとおりになり、マレー人と結婚した中国人女性が旦那の口に合わせてスパイシーな料理を作った云々の説明になろう。しかし、食べて分かった気分になろうとすると、ニョニャ料理は結構な種類があるので、そこそこのレストランに行ってかなりの種類を食べないと駄目だろうということだ。結局、いろいろな料理を食べて理解したつもりになるには、予算のランキングが存在し、ニョニャ料理は、ランキングの下の方ではなくて、安飯屋を目指す私としては、守備範囲外で白旗を揚げるに如くは無しという結論になった。

因みに、ランキングの最上位は、満漢全席だろう。私は満漢全席の通だと自称するには、相当の予算が必要であろう。フランスやイタリアで有名レストランを軒並み制覇という話でも、結構な予算になろう。中華が入っている分 ニョニャ料理に系統が近いのは、日本ならしっぽく料理があげられそうだが、この料理も日本に在るがゆえに、予算のランキングの結構上位に入ることであろう。一方、例えば 台湾料理は家庭料理なので、台湾に行って屋台や安飯屋で食べていれば、帰る頃には台湾料理が分かった気分になる。ベトナムへ行って、フエやホイアンの名物料理は、そんなに数がなくて しかも安いので、一通り試すのに、予算はそれぞれ500円程度で十分であろう。
米国に行っても、Tex-Mexやクレオール料理というと結構いろいろあり、分かった気になりにくいが、ケイジャン料理と言えば、米国の各地のフードコートに沢山あり、一通り試すのは容易で、わかった気分になりやすい。

ニョニャ料理は、マラッカの世界遺産登録で予算ランキングが相当上がったのは間違いないだろうし、当面は様子見ということになりそうだ。

要するに、最初からA級は相手にしていないが、さらにB級落ちして、C級グルメを目指すということだ。




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