シンガポールのB級グルメ

2003年5月


東南アジアに何度も旅行した経験がある日本人と、先日 話をした。その人は、東南アジアの食べ物は、ことごとく 口に合わないとのことである。香辛料が全く駄目だそうだ。仕方ないので、ハンバーガーとかサンドイッチなど、現地と関係ない食べ物ばかりを選んで食べているとのことだ。

日本に入ってきているエスニック料理は大抵 日本人向けにアレンジしていて食べやすいが、現地で そのものズバリを出されると、確かに難しい場合もある。中国や台湾では、何となく臭かったりすることもある。

私の場合、旅に出て、その楽しみの三分の一くらいは食べ物にある。そういっても、美食家を自称しているわけでも何でもなく、あくまで、安くて美味しいというコストパフォーマンスを追求しているので、ターゲットはB級、C級グルメ。そして、どこどこに行けば、必ず、何々を食べると言った繰り返しでもなくて、要するに、コストパフォーマンスの良い これまで食べたことがない食べ物を探し求めているのである。

人それぞれではあるが、現地の食べ物が全く駄目といった話を聞くと、少しは現地の においや味に慣れて、守備範囲を広げる努力をした方が良いのではと、ついつい思ってしまう。

その点、シンガポールと香港は別格で、日本人にも敷居が低い。緊急避難のための東南アジアらしくない食べ物もいくらでもあるし、現地の食べ物も、日本人向けにアレンジしたものに近く 食べ易い場合が多い。東南アジアの味や においに不慣れな人、苦手な人には、シンガポールと香港は良い練習場所になるだろう。


魚片米粉
Sliced Fish Beehoon

見てもわかるあっさりした麺類。S$3

LAKSA

ココナツミルクカレー米線。中国の米線のココナツミルクカレー味。

IPOH HOR FUN
河粉

形はきしめん。粘性が少なく切れ切れになっている。日本にはない麺なので一度試してみる価値はあるが、日本人が繰り返し食べるような味ではない。IPOHは、マレーシア中部にあり中国人が多く住んでいる町。

乾焼伊麺
Braised Ee Eu Noodle

インスタントラーメンのような感じだが、ムッチリして歯ごたえがある。

上海炒飯

しょう油焼きめし。S$3
シンガポールにしては量が多く、1.5人分ほどあったが、それは店によって違うはず。

骨肉茶(バクテー)

スペアリブのスープ。ニンニクが丸々1個入っていた。通常は鍋に入って出てくるがS$3.5と安いので碗で出てきた。骨肉の争いをして食べるもの?

さてさて、サテー

シンガポールやマレーシアでポピュラーな串焼き。こってりして甘めのタレを付けて食べる。チキン、ビーフ、マトンから選べる。ビールが恋しくなる味だ。10本単位で注文を受けると言われた。1本S$0.4

Roti with Egg

べた焼き。カレーにつけて食べるのが美味しい。S$1
朝飯に最適。

Rotiの一種??

朝飯に出てきた。オレンジの粉は甘い。

POPIAH

ゆで野菜の春巻き。
S$1.5/roll

SOON KUEH

外はソフト。中はパリパリで
バランスが良い。一個S$1

CHICKEN BRIYANI

ドライカレーにさらにカレーをかけたもの。ご飯にも味が付いているので、鶏の中までは味がしみ込んでいないのが、ちょうど釣り合っている。

カレーのセット

リトルインディアの大衆食堂で食べたカレー。以前試した時は、日本人にはかなり強烈な味が出てきたが、今回は結構食べれた。個人的には、ご飯よりナンが食べたいが、ナンはないと言われた。

SourSop Juice

フィリピンではグヤバノと読んでいる果物のジュース。果肉だけでなく種まで入っていた。
S$2

Barley Drink

米のとぎ汁の味がする。自家製だと言っているが、試しに 一度飲めば十分だと思った。

注)骨肉茶で、骨の字を使ったが、中国語では、骨の字は、日本語と比べ 左右対称のような字で、口が左側にある。

奥が深いシンガポールの甘党

フィリピンなら、ハロハロ、すなわち、かぎ氷とアイスクリームとフルーツをミックスしたもの。それと、普通のアイスクリームを抑えておけば十分であるが、シンガポールでは甘党の奥が深い。

あるフードコードで、甘党の店のメニューを見ていたら50種類以上並んでいたことがあった。すべてを制覇するのは至難の業であろう。甘いものばかり食べていては、体にも良くなさそうだ。しかし、この奥の深さ。全制覇に挑戦する価値は十分にある。

Mallaca Chendol

甘さは控えめ。なかなか美味しい。フィリピンのハロハロに似ている。ハロハロには さらにアイスクリームとコーンフレイクが入っている。 S$2

Red Ruby
紅宝石

紅宝は、りんごのような果物に、寒天のようなねっとりしたものをまぶして、紅色に着色したもの。カキ氷の上に、紅宝と、黄色と緑色に染めたタピオカかSagoも載せて、ココナツミルクをかけている。 S$1.5 着色料使用が難点。

MAGIC BALL 
W/SEA COCONUT

カキ氷にSEA COCONUTを載せてある。
ミルクがかかっていないのが寂しい。
一度食べれば十分だった。




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