台湾特集 2011 第二部 花蓮

 2011年4月作成   


町外れの高台から見た花蓮の町

花蓮は台湾東部の大きな町。ここには二十数年前に自転車を輪行して来て、花蓮駅からタロコに向かってペダルを踏み出した。普通なら、タロコに行くところだろうが、既に行ったことがあるので今回はパスした。往時の思い出としては、タロコのYHに泊まったが、出された料理にピーナッツが入っているし、きゅうりも炒めるし、中国ではこんな食べ方をするものなのだと、初めての台湾旅行だったので びっくりした。今では そんなことは慣れっこになってしまい、何の驚きもない。

自強号で行く

以前 台北の友達のところに頻繁に訪問していたことがあり、これまで30回以上台湾に来ているが、一度も台湾を一周をしたことがなかった。そこで今回は少し時間をかけて 一周することにした。台北から時計回り、普通なら、とにかく安い方法を探るところだが、最初だけは豪華にと自強号に乗った。NT$440だった。台湾の新幹線には先日乗ったが、それ以外の列車はかなり以前に乗っただけなので、車両が様変わりしていた。

最近の自強号

自強号の車内

排骨弁当(台鉄弁当) NT$60
駅で買うとこの値段。車内販売だと割高

今回は、自強号を利用したが、安く行きたいなら、羅東までバスで行き、そこから鉄道に乗り継いだ方が良さそうだ。羅東までは高速道路があり、バスが安くて早い。このルートの客が羅東駅で電車に沢山乗り込んできた。

町の様子

他と変わらず、普通の台湾の地方都市である。広いので、歩いて回ると結構時間がかかる。鉄道の高速化が目的であろうが、以前と2kmほど離れたところに新しい駅ができたこともあり、80年代に来た時に比べて、かなり町が大きくなった。

街中の屋台街

忠烈祠
立派な建物だが、訪れる人は私以外は居なかった。行事専用か?

忠烈祠の横にある美崙山長青歌謡会
日本の歌ばかりのカラオケを歌っていた。近寄って、横で手を振ってきた。

日本贔屓は嬉しいが、パチンコまで
輸出するの?と?を付けたくなるのは
私だけではないだろう。

美崙山

市民の憩いの場となっている。

戦前の日本の建物

何かの記事で、花蓮には 戦前の日本の建物が沢山残っていると書かれているのを読んだが、それが花蓮を再訪する一つのきっかけだった。そこで、いつものように犬棒的アプローチでかなりさまよい歩いたが、残念ながら簡単には見つからなかった。

松園別館

建物の入り口に書かれた説明によると、戦前に日本の軍部のオフィスとして使われていたそうである。今は、イベント会場のように使われている。台湾では多いが、無料で勝手に入れるのが良い。
ここは、旧跡の一つで、戦前の日本の建物であることは、行く前からわかっていたので、地図を見ながら難なくたどり着いた。

松園別館

松園別館の内部
戦前の木造を鉄骨で補強し、内装も
綺麗にしてある。

日本風の家

旧花蓮駅の近くで、以前から開けていたと思われるところで、日本風の民家をいくつか見つけた。

日本風で立派な家

日本の古い民家っぽい廃屋

交通

花蓮駅
中国のような巨大な建物ではなくて、必要十分な大きさの建物。日本の駅も参考にしてもらっているように思える。

バスターミナル
とにかく小さい。これは車社会の
進展の結果であろう。

陽光電城
旧花蓮駅の跡地に、太陽電池を並べ、植物などを並べ、公園にしている。交通と関係ないが旧駅なのでここに並べた。

いくつか補足しておく。

バスターミナルが極端に小さいのは、バイクも含め、モータリゼーションの賜物であろう。花蓮でも、自動車、それも中国的に日本よりも大きな車がやたらと多い。台湾東部を旅行しているのは、観光バス利用もあるが、乗用車に乗ってグループで回っている人がやたらと多くなり、台湾はお金持ちの国になったと実感する。私のように田舎道を歩いていたりすると、ちょっと恥ずかしいかもしれない。
花蓮駅の横には、観光案内所がある。他の町の案内所も沢山入ったが、ここが一番充実していて、花蓮だけでなくて、台湾全土の観光地の無料のパンフレットが沢山置いてある。ここで、一通りもらっていけば、台湾にガイドブックを持って行く必要もなさそうだ。ただし、日本語のものはそれほど多くないので、中国語も英語も不可の人には、この作戦は少し難しいだろう。

安宿

台湾を一周するので、新しくガイドブックを買って行ったが、花蓮駅前には安宿はないので、さっさとバスに乗って、旧駅ちかくの繁華街の方へ向えとガイドブックに書いてあった。しかし、バスの本数が多いと書かれていても昼間はあまり来ないし、実際には安ホステルがあるのは新駅の周辺である。まずは新駅周辺をウロウロ歩き回ったら、租の文字がみつかり、中に入って聞いてみたら部屋は空いていた。ガイドブックは出版年度だけ更新するが 内容は昔のまま。よくある **の騙し方であることがよく分かった。

アミーゴホステル NT$450

駅前を進進んですぐの細い通りに、安めの宿が並び、そこの一つに泊まった

民宿の看板が並ぶ


駅の近くの
アミーゴホステルを目指したが、通りの名前が紛らわしく、一筋間違えて、ここにはたどり着かず、別の宿に泊まった。インターネットで検索したら、別にFormosa hostel (NT$420)というところも見つかった。
観光案内所でもらった冊子によれば、花蓮とその周辺には民宿が沢山あり、町を歩いていると沢山看板が見つかる。看板によると、日租600、月租3500などとなっていて、一月借りればかなり割安である。月単位だとどういう条件になっているのか不明だが、一ヶ月居座って、友達作って、毎日中国語の練習などというのが楽しそうだ。
民宿自体は、街中でも少しは見かけたが、郊外の海沿いの眺めの良いところに沢山建っていた。立派な建物が多くて、日本の民宿とはかなりイメージが違う宿が多い。





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