台南担仔麺の秘密

 2011年4月作成   


台南に行ったら名物の台南担仔麺の食い倒れしかない。そう思って台南の食堂でメニューをいちいち探したが、なかなか見つからない。結局見つかったのは2箇所だけ。町中の一番の名所と言ってよい赤かん楼。その回りに2箇所見つかっただけである。最初に入ったのは、いかにも観光地の食堂というつくりのお店。一杯NT$60だったが、具の種類が他より多いし、いかにも本場の味という感じで納得してしまった。日本でも台湾料理店などで、台南担仔麺を食べれるところは少なくないはずだが、有名どころとしては、台北の毒蛇研究所横の台南担仔麺であろう。お椀が小さくて、日本の食堂の定食のご飯のような、普通のお茶碗より少し大きめの器に盛ってあり、食事というより小腹に入れるという程度の量である。

次は、その店とは通りの反対側にある屋台で、NT$50だった。やはり量は少なくて、本場の台南担仔麺という感じだった。しかしながら、お金を払う時の あまりにも丁寧すぎる亭主のお礼に、これは裏があると思った。

NT$60の台南担仔麺

NT$50の台南担仔麺

担仔麺 vs 擔仔麺

担仔麺と擔仔麺。似ているような似ていないような。台南では、店のメニューに擔仔麺と書かれているのを、数多く見かけた。実はこれかと思い、試しに一軒食べてみたら、やっぱり これだった。はずかしながら、後から調べたら、担の古い字体が擔。台湾では繁体字なので擔仔麺が普通。担仔麺の場合は、台南担仔麺と書かれていて、日本人など観光客向け。辞書と現地の経験から以上のような結論を得た。担仔麺も擔仔麺も小エビが二尾、スープはあっさり ねぎ、もやし 魯肉のようなミンチ肉。ここまでは同じだが、擔仔麺はお椀が大きく、麺の量が多く、しかも値段が安い。現地価格でだいたいNT&40である。安くて量も多いから、擔仔麺の方が、断然コストパフォーマンスが良い。

擔仔麺@台南 NT$40

擔仔麺は、台南だけでなく台湾各地で食べられる。台北は何でも他の地域より少し割高なので、試しに彰化で食べてみた。こちらはエビ無しだが、さらに安くてNT$30だった。エビが消えて、ご飯なら、魯肉飯のようなものであろう。ただし、魯肉飯では野菜はのらない。

擔仔麺 @彰化 NT$30 エビなし




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