八田與一技師 & 烏山頭水庫@台湾

 2011年4月作成   


烏山頭水庫を設計し、現場で建設を
指揮した八田與一技師の銅像

烏山頭水庫(ダム湖)と
嘉南大+(深センのセンの字)(ダム)

フィリピンでのプロジェクトの参考にしたいと思い、台湾南部にある烏山頭水庫(ダム湖)とダムを見学したので、その写真を紹介する。このダムの水系による灌漑のお陰で、台湾南部の農業は多いに発展し、ダムの設計者で、建設を陣頭指揮した八田與一技師は、台湾では 最も有名な日本人の一人で、多くの尊敬を集めている。詳細は、Wikipediaの記述等を 参考にして頂きたい。

ダムの上1km余りが遊歩道に
なっている。

ダムの草を刈る人。
整備が行き届いている。

風向明媚なところである。

昔の水門

人、資材、機材を運んだ蒸気機関車
材料の石、砂、粘土は20km離れた
曽水渓から。

八田技師を紹介するパネル

現在の水門

水路の始め

オーバーフロー用の水路

水力発電所

浄水場

殉工碑

八田技師は、本人の銅像を建てるという話には反対したが、ダムの建設で命を落とされた人たちの殉工碑には、自らの署名の入った追悼文を載せている。

殉工碑

追悼文

八田技師記念室

八田技師記念室

台湾人の団体
八田技師を紹介するビデオを見ているところ。日本語のビデオもある。

戦前で、子沢山。二男六女。

八田技師がもしも中国人だったら、国(大陸)から莫大な予算がおりて、巨大な施設ができて、宣伝の材料に使われそうだが、日本人なので そうはならない。本人もそんな派手なことは好まないだろう。この記念室は、有志よって建てられたものである。

八田技師は、第二次大戦中、フィリピンでの水利事業のため、多くの若手技術者と共に、船でフィリピンに渡る途中、船が米軍の魚雷で沈没し、本人は溺死した。八田夫人は、台湾から日本へ戻ることを好まず、終戦と共に、夫が作った烏山頭水庫に身を投げた。

天壇

天壇

この中にもここの水利事業等を
説明した展示がされている。

ここはGoogle earthでも写真が掲載されていたので、一体何かと思っていたが、行ってみて中が良く分かった。面白半分に書くと、もちろん焼肉屋ではなかった。

行き方

台南の安宿に泊まっていたので、そこからバスで行こうとしたが、観光案内もバス会社も バスは没有(ないよー)と言う。事前にインターネットで調べた路線情報では、1日2便だけ 歩いて2km程度のところまでは行きそうだったが、バスの運転手が、そこできっちり降ろしてくれる保証はないし、何よりチケット売り場で 没有と言って、チケットを売ってくれないのでどうしようもなかった。そこで、電車で最寄の隆田駅まで行って、着いたら再びバスを探したが、ここでも没有。仕方がないのでタクシーに乗った。片道NT$250払ったが、行きはメーターが早く上がっていそうだし、帰りはメーターも倒さない。マニラ的と言える。以前台北でも昼間なのに夜間加速の2割増しを倒されることがよくあった。しかし、初めてなのでこんなものであろう。辿りつかなかったでは話にならない。もしもまた行く機会に恵まれれば、今度は道を理解しているので、1時間余り歩いて行きたい。しかしながら、別の課題がある。犬の放し飼いである。フィリピンでも犬の放し飼いは、法律上は禁止だが実態では普通に行われている。台湾でも同様である。これを見て、台湾はまだまだ東南アジアだと言う人も少なくない。問題は、犬の元気加減だ。フィリピンの犬は、大抵はおっとりしていて、攻撃してくるようなことは滅多にない。ところが、台湾の犬は元気な場合が多い。今回も、別の場所で道を歩いていたら、いきなり寄ってきて、じゃれるのかと思って油断していたら、ジーパンのまたぐらを咬まれた。

咬まれたのが中国人なら、怒りを爆発させるところだが、こちらは日本人で東南アジアでは強いことは言えない。またぐらの破れたジーパンをはいて、歩いて帰るわけにいかないので、修理してくれと行ったら、仮のジャージを貸してくれて、ジーパンをすぐに修理屋に持って行って修理してくれた。普通なら、すぐに代わりを買って、咬まれた方は捨てるところだが、旅の良い思いでにと、そのままはき続けることにした。同様にして北京で泥棒に切られたカバンを記念に持っている。帰りがけ、封筒にお金を包んで渡されたが、受け取るわけにいかず断った。

台南から数十キロの郊外へ行く
バス会社の乗り場

普通電車に乗る

最寄の隆田駅
台南から普通電車でNT$38

隆田駅の駅前の様子

特に何もない普通の田舎町。

こんなところにもベトナム料理店が
あった。ボードピープルが住み着いた
ということか?

駅の近くで見つけた安宿。
宿のおばさんが手招きしていた。
怪しいのかもしれない。
便利なので、ここに泊まって、
水庫を目指すのも悪く無さそうだ。




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