特集 UA Fクラス 2万マイルで行く台湾

第三部 豪華バスで行く高雄

2005年6月


ALOHA BUS
阿羅哈客運

今回は台湾を一周する予定であったが、台湾に着いてみると、新聞には「台湾各地天気不穏」と書いてあり、テレビでも各地の洪水の様子を放送していた。そのため、台湾一周は諦め、交通の便が良い台湾の西側を通って、台北から高雄往復に変更した。

台北・高雄間のバス移動

台北と高雄の間は高速道路が整備され、バスが頻繁に走っている。各社のバスが10台くらいかたまって走っていることもある。台湾のバスの情報はインターネットで沢山得られるが、リンク集があるので、それを参考にするのが便利だ。(→台湾の高速バス事業者リンク集) その他も含めて、いろいろ見比べ、人気の高そうなALOHA BUSに行きは乗ってみた。総統座席と呼ばれる横二列のゆったり快適なシートである。ファーストクラス並みという人もいて、一度試しに乗って 評価するのも悪くない。

実際に乗ってみたところ、確かに席はゆったりしていて快適だ。ただ、ファーストクラス並と呼ぶには、もう少しフットレストが持ち上がって欲しい。それでも 料金が650元で2500円程度、日本の感覚から言えば格安で、しかも この席なら十分だ。
各席にテレビも付いていて、テレビゲームもできる。飲み物やお菓子のサービスもある。

帰りは、安いバスを選んだのだが、比較の意味もあり、横三列のバス(飛狗巴士)に乗った。こちらは400元であった。総統座席よりは劣るが、空いていたこともあって十分快適だった。

距離は400km足らずで、行き帰りとも、5時間程度かかった。詳しく言うと、行きはノンストップだったが、何度か工事による渋滞にひっかかった。帰りは 渋滞はなかったが、途中で停車することが多かった。

ALOHA BUSの総統座席 横二列

飛狗巴士 横三列

高雄の街

台湾第二の大都市なので、時間をかけて回れば見所も多いのだろうが、時間も少なく、どうしても興味があるところだけ行くことになってしまった。

高雄駅
以前の建物の横に新たに建てられた。それでも結構時間が
経っていそうだ。

六合夜市

夜市だと暑くないので、
出歩きやすい。

日本のデパート
台北同様、日本のデパートが数社進出している。

パソコンショップ
高雄駅の東側に沢山
並んでいる。

国立科学工芸博物館

個人的な興味と、暑さを避ける意味合いとで、足が向かうのが博物館である。国立科学工芸博物館は、国立と名が付くだけあって、建物も大きく展示は充実していた。特に、日本と同じく地震が多い台湾なので、地震や災害に関する展示が多く、地震体験コーナーもある。横で職員が操作しているのだが、体験者を驚かせてやろうという意図が見え隠れし、それが、横から見ている野次馬を楽しませる。

変形ギヤも面白かった。途中で逆回転するギヤは驚かされた。まさに頭の体操である。

国立科学工芸博物館

地震体験屋

変形ギヤ

高雄牛乳大王

高雄に来たからには、本場の高雄牛乳大王で、パパイヤミルク(木瓜牛乳)を試そうと思っていた。ところが、メインの大通りを歩いてみても、いっこうに店が見付からない。ちょっと街の中心からは外れた前述の博物館の横まで行ったところで、やっと一軒見付かり、早速入ってパパイヤミルクを注文した。確かに美味しいし、ビタミンCも豊富でヘルシーだと思うが、これなら私の作るパパイヤミルクは負けてはいないと実感した。なぜかというとパパイヤで勝っていると思うからである。私の住んでいるシキホール島のようなフィリピンの田舎では、パパイヤは豚の餌だと呼ばれている。いくらでもあって、パパイヤは使いたい放題だ。従って、パパイヤの量では、牛乳大王に負けることはない。具が多い方が美味しくて、パパイヤをいくらでも使える私の方が、負けてはいないということだ。

余談だが、私の近所で一番の貧乏人の食べ物と言えば、ウニ丼である。日本なら なかなか口に入るものではないだろう。とにかく、私の家の前の海に入れば、ウニが足の踏み場もないほど、大量に発生している。いくらでも無料で取れるので、おかずが何も無い時に、食べるのがウニ丼というわけだ。貧乏な家では、ウニを捕るために、買い物でもらったプラスチックの袋を綺麗にたたんで残している。 ウニ丼に走る前には、10円のインスタントラーメン一袋をおかずと称して、家族で分けて、ご飯にかけて食べていたりする。

ウニと同様にして、パパイヤは、フィリピンの田舎の貧乏な人にとっては、お金を出して買うようなものではない。高雄牛乳大王のパパイヤミルクが1杯50元だなどと言っても、なかなか信じてもらえない。NWのホームデリバリーで売っているパパイヤは、世界一と思えるほど高い。一個千円ほどする。この事実を近所の人に説明しても到底信じてもらえない。

所変われば、値段も大きく変わる。
それでも、台湾に行けばパパイヤミルクを飲みたくなる。

ホテル

高雄は台北に比べて、宿泊料金はかなり安くて済む。

最初の日に、台北で780元の部屋に泊まったが、それよりも、高雄の380元のホテルの方が、部屋も広くて快適であった。
ただし、ガイドブックに乗っているようなところは、あまり良くないことが多そうだ。高雄で最初に泊まったホテルは、500元だったが、エアコンは効かないし、部屋もかなり汚くて、二日目の380元に比べると、200元から250元の値打ちしかなかった。ガイドブックに載っていたのと、バスから降りてすぐだったので、そこに泊まってしまったが、かなりデフレが進んでいる様子の高雄のホテルでは、よく見て回ってから決めた方が良さそうだ。
他にも、外からみてそこそこ良さそうなホテルで、400元、420元という表示がしてあるところがあった。

固興大飯店 380元
紙タオルしかないのが
ネックだが、コストパフォーマンスは十分だ。

380元の固興大飯店は、高雄駅の正面から、西に400mほど行き、大通りから少し入ったところにある。その他、400元、420元のホテルも少し駅から離れる。高雄駅前は安宿が並んでいるが、そこから少し離れるとさらに安いホテルが見付かる。




特集のページへ戻る