特集 スターアライアンス特典旅行で行く
タイ南部

第二部 ハジャイでは飲茶が安い

2003年10月作成
2011年5月更新


(→2011年5月更新分へ)

またまた出掛けてばかりで、続編を書くのが遅れてしまい申しわけない。

今回は、ハジャイ(or HATYAI)の飲茶を取りあげる。

1皿10バーツ(約30円)
安いので、一人で6〜8皿が当たり前
店頭に蒸し器と蒸す前の点心が並んでいる。これを目印にして店を見つけるのは簡単。 店の中は普通の大衆食堂風。これも安さの秘訣の一つだろう。


「マイレージ獲得大作戦」の読者には容易に想像していただけるように、監修者の私は無類の飲茶好きである。世界各地の飲茶を食べ歩いている。味、値段、種類、雰囲気 その他を総合すれば、本場の香港が一番であることは否めないが、その他の場所で味わう飲茶も、それぞれ良い面があり捨てがたい。
例えば、SFO近くのHong Kong Flower Gardenや、同じSan Franciscoの近郊でSausalitoにある北海漁村。この二軒は 味、ボリューム、雰囲気ともに申し分なく お薦めの店だ。但し、B,C級グルメとは言い難い値段で、バジットトラベラーに徹している私の場合、最近は、ご無沙汰している。
その他、台湾、中国、米国各地のチャイナタウン、シンガポール、フィリピン、日本の中華街等々、各地の飲茶を試した。

今回のハジャイでも飲茶店を沢山見かけた。この町では中国系の住民が多く、商店の看板も中国語で書かれていることが多い。英語は駄目でも、中国語は結構通じることもある。主に中国系の住民を対象にて飲茶を出しているのだろう。

ここでの飲茶の特徴は、表題にも書いているとおり値段が安いことである。1品10バーツ(約30円)が基本。高級そうな店では12バーツのところもあったが、これは観光客向けで例外だ。香港などと比べて小ぶりなこともあり、安いので沢山の種類を試せる。横で食べている家族連れは、一人あたり8品ほど注文して、蒸篭を高く積み上げていた。

また 店にもよるだろうが、私が何度か通った店では、嬉しいことに無料で生野菜が添えられてきた。(飲茶以外の店でも、そういう場合が多かった。) 飲茶と言えば、通常は野菜が少なく、栄養のバランスについては いささか気がかりである。 無料で生野菜がつくかどうかは、とんかつにキャベツがつくかどうかの差ほど大きな違いがあるように感じられ、画期的だ。

ハジャイの飲茶で奇異に感じるのは飲み物である。飲茶と言えば、お茶を飲むのが当然のはずだが、ここではコーヒーや炭酸飲料など 何でもありだ。たまたまかもしれないが、私が入った店では お茶を飲んでいるのは私だけだった。 南国で暑いためだろう。 本場の香港も暑い時期が多いが、そちらの飲茶店である酒楼では エアコンが効いている。そのお陰もあり、人々が飲んでいるのは、大抵 熱いプーアル茶だ。これに対しハジャイの飲茶店は、値段の関係もありエアコンはない。そのため 熱いお茶は普通の人には適さない。

味は、こちらより値段が高い本場の香港と比べると、さすがに少し劣る。しかし、香港と比べて味に遜色のない点心も多く、種類を選べば十分美味しい。安いので、財布に優しく、いろいろな種類が食べられ 十分満足できる。

香港で一般的な ワゴンで運ばれてくる方式ではなく、即叫即蒸と呼ばれる客が注文してから蒸す方式である。店の前の冷蔵庫を兼ねたショーケースに、沢山の点心が並べられていて、指で示すと 蒸し始めてくれる。

(2011年5月更新)
値上げはあったが、まだまだ おトク

ハジャイは5回目で、大抵は移動に1泊して、午後到着、翌朝出発、朝飲茶というパターンを繰り返してきた。しばらく来ていなかったが、最初にこれを書いた時期よりも、値段が上がっているので、少しがっかりした。一品10Bが14Bに上がっていた。ベトナムほどではないが、日本以外は大抵どこもインフレ。仕方がない。しかし 14Bでも、14Bx7品+10B(お茶)= 108Bで、まだまだ割安感はあった。値段が上がった分と引き換えに、店も長らく続いていることもあり、味は良くなったと感じた。

いつも行く店に午後2時に行ったら、すでに朝昼の部は店じまいしていて、午後の休憩時間に入っていた。仕方ないので近くにあるもう一軒の方に行ったら、高いし、量は少ないし、味ももう一軒よりも劣る。悪いことばかりで、これでもうハジャイで飲茶に行くこともないかと思ったが、翌朝行きつけの店が開いていたので そちらに入ったら 十分満足いく内容だったので救われた。

お奨め飲茶店

お奨め店の点心

お奨めできない飲茶店

お奨めできない店の点心

場所は、駅から前へ通りを進み、4筋目辺り(数え方による)を右へ約250m。NEW WORLD HOTELの裏


参考情報

飲茶以外の一般の話題も幾つか紹介しておく。

ゴミが少ない

これまでバンコクの空港にトランジットで訪れたことは何度かあった。しかし それ以外でタイに来たのは今回が初めてなので、タイの国全体でどうなのかは不明だが、ハジャイは他の東南アジアの町と比べて、かなり綺麗に感じられた。台湾や香港、そして私が住むフィリピンのように、平気でゴミをポイ捨てするような感じではない。

ハジャイはタイ南部の大都市で、ホテルやデパートなど大きな建物が多いが、それらは建てられてかなり時間が経ったものが多く、綺麗とは言い難い。それでも、ゴミが散乱していないので、町の印象は良い。

ハジャイの街並み

飲茶以外でハジャイに多いもの

旅行代理店

この町で旅行代理店を見つけるのほど簡単なことはない。町のいたるところに旅行代理店が並んでいる。バスや飛行機のチケット販売、宿やパッケージツアーの手配などを行っているが、その中でも、特にバスのチケットを取り扱っていることが多そうである。ハジャイは、タイとマレーシアの国境に近く交通の要衝になっているからである。

便利なことにバスは大抵 旅行代理店の前までやって来て客をピックアップしてくれる。そのためバス乗り場を探すのに苦労することがない。そういう意味では、代理店の数が少ないと バスを停めるところが不足して困ることになる。
しかし店が多いと、どこでチケットを買えば良いのか迷ってしまう。安いチケットを探したくなるが、安いチケットには それなりに難があるかもしれない。特にミニバスなどでは、狭い車両に沢山詰め込まれたりする。チケットの値段だけでなく、座席も確認が必要だ。バスの料金は日本に比べて格安なので、一番高いものを探した方が良いのではと思ったりもする。

間口がシャッター1枚の店

旅行代理店が多いのと似ているが、間口がシャッター1枚の店がやたらと目立つ。自分自身でビジネスを持ちたい人が多いのだろう。
我々日本人の感覚だと、似た店は一つあれば十分だが、こちらでは小さな類似店が沢山並ぶ。韓国や中国、台湾などの服屋でも同様の小さな店をよく見かける。東南アジアによくある光景だ。小さな店から始め、商売を広げることを夢見ているのだろう。

フカヒレ、ツバメの巣が目玉の高級中華料理店

フカヒレ、ツバメの巣を店頭に並べた高級中華料理店も多い。店は外から良く見えるようになっているが、客が料理を食べているのを見かけたことがない。食事の時間には少しは客が入るのだろうが、どうも店で食べさせて稼いでいる風ではなくて、フカヒレ、ツバメの巣をそのまま売るのが主なようだ。 ただ、それでも誰が買うのかという疑問が沸く。
香港からバイヤーが来て、ツバメの巣をまとめ買いして行ってくれれば、1か月分くらいの売上はたちまちあがって しまうかもしれない。店はあるが 香港に輸出しているだけという気もする。いろいろと詮索してみたくなる業種である。

宿泊施設

ハジャイは大きな町であり宿泊施設が多い。町で もらった無料の地図によれば ホテルは82軒があるが、それには、バックバッカー御用達のゲストハウスなどは載っていない。安宿を合わせれば100は下らないだろう。多いので、特別なイベントでもなければ、これらのホテルが満杯になることはなさそうだ。私が泊まったところも、かなり大きいのに 客は少ししか見かけなかった。

ホテルの数が必要以上に多い。 そして、老朽化とまではいかないが、建てられてから、それなりに時間が経っている場合が多い。 そのため値段はお手ごろだ。

NEW WORLD HOTEL

今回泊まったのは、たまたま前を通りかかったNEW WORLD HOTELというところで、中級のホテルであった。大きな部屋に、テレビ、冷蔵庫、エアコンなど一通りの設備か整っていて一泊400バーツ。米国のホステルよりも安いし、そこそこお値打ちと言えそうだ。見た目には築20年ほどの建物で、トラブルも発生する時期なのか、お湯ではなく、何と 水が出なくなるというハプニングが起こった。バスタブに熱湯が溜まり、流すしかなかったが、そのうちに解決した。
その他の中級ホテルも、ほぼ同じような値段で泊まれそうだ。

NEW WORLD HOTEL

152-156 Niphat Uthit 2 Road, Hatyai Thailand 90110
Tel : (074)354787-90, 355471-5, 230100-4, Fax : 230105
建物の内側400バーツ、道路側450バーツ

2011年5月は改装中で営業していなかった。

KING’S HOTEL

NEW WORLD HOTELより、1つ駅に近い通りにある。
旧館 シングル 390バーツ、 ツイン 490バーツ

Pacific Hotel

NEW WORLD HOTELの前。 420バーツ → 450バーツに値上げ(2011年5月)。ただし、ファンの部屋がありそちらは安い。
ホテルの部屋に置いていた貴重品袋の中の現金の一部を盗まれた。袋はカバンの中に入れておいた。部屋を出る前に、持ち歩く分と部屋に置く分のバランスを考え、1万円札を一枚財布に移した直後のことだった。詳細は別途報告する予定。

LOUISE GUEST HOUSE

駅の近く。シングル・ファン 200バーツ。シングル・エアコン 290バーツ。





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