特集 スターアライアンス特典旅行で行くタイ南部

第三部 オフ・シーズンでも超過密
   元秘島ピーピー島

2003年11月


島の南側の海

島の北側の海を眺める

ピーピー島に反感でもあるような標題で始めてしまったが、実態を書いたまでで、何ら悪意は無い。ピーピー島は観光地化が進んではいるが、まだまだ良いところであり、機会があれば是非また訪れたいと思っている。

ピーピー島はタイ南部の小島で、プーケットの南側、船で二時間ほどのところにある。
今回の私の場合は、まずハジャイに飛んだので、そこからミニバスで約4時間のクラビーというところに行き、さらに船に乗り継いでピーピー島に到着した。利用した船は、十分大きいので、安心して乗れた。船は プーケット、クラビー以外にも連絡していて、毎日かなりの人を運んでいる。船の便数と乗っている人の数から年間50万人以上は この島を訪れているだろうと予想した。

ピーピー島とクラビーを結ぶ船

船着場近くのメインロード
土産店やレストラン、ダイバーショップが並び、多くの人が通る

長洲島と形が似ている

島の形は、香港の長洲島に似ている。そう言ってピンと来てもらえれば、とても嬉しいのだが、一般には 単に話をややこしくしているだけだろう。 荒っぽく言えば、大小2つの芋が近くに並んでいて、お互い細くつながっているような形である。つながっているところは砂州である。長洲島の方も同様なのだが、二島がどれだけ似ているかと、地図を回して重ねてやろうとしたが、鏡像関係になっているので駄目であった。 ひっくり返さないといけない。 
真ん中の砂州の部分は平坦で、ここに宿や店、そして人家が集中している。そして海水浴場になっている。この点も 共通していて、もともとの生い立ちも似ていそうだ。
島の周辺の潮の流れが、元々分かれていた二つの島の間に渦潮を発生させ、島の間がそれほど深くなかったので、渦潮の流れに沿って砂が堆積したことは容易に想像できるが、詳しくは省略する。

ビーチでのんびり、それとも、、

こういうところに来れば、ビーチでのんびり何もしない。または、寝そべって本を読む。そのへんがが定番だ。ここは、それには最適な島である。

しかしながら、私の場合はいかにも日本人的というか、デジカメをぶら下げ、参考になりそうなことはないかと、ひたすら歩き回っていた。そして、ある店にカメラを向けたところ、欧米系の店主が、両手を広げて隠そうとした。産業スパイ(??)か競争相手が偵察に来たと思われたようだ。 まんざら当たってないわけでもない。

海に潜る

当然だが、ダイビング・ショップが沢山ある。日本人のインストラクターがいるところもあり、若い日本人の女性インストラクターから、「こんにちは」と何度も声をかけられた。しかし、バジットトラベラーの私には、費用がかかるスキューバ・ダイビングは無縁であり、声をかけても無駄なのである。費用がかからないシュノーケリングというか、素潜りに徹している。

以前、キーウェストに行った時、ユースで一緒になった日本人学生から、水に潜る時の耳のガスの抜き方のコツを教えてもらった。たったの1分のことだが、これによって、それまで深さ3m程度しか潜れなかったものが、10〜15mくらいは潜れるようになった。画期的な情報を頂いたのである。 コツはというと何のことは無い。鼻をつまんでガスを抜くのは、何度か繰り返さないといけないのである。ダイバーには常識なのだが、それを知らなかったので、それまで 3m程潜ると耳が痛くなり、それ以上は諦めていたのである。
10m潜れば、ダイバーのいるあたりまで行けることが多い。無料で素潜りの人間が、有料でタンクを積んだダイバーと同じ深さまで潜って行くと、かなりイヤミと取られているかもしれないが、とにかく、深さ10mも潜れば十分楽しめる。

シュノーケリング用のマスクと足ひれがあった方が便利だろうが、持って行くのは大変だし、借りると費用がかかる。バジット・トラベラーの私の場合には、競泳用のゴーグルを持って行って使うだけだ。

ピーピー島のビーチは、かなり遠浅になっていて、さんご礁があって魚が泳いでいるところまで行くのは、かなり時間がかかる。それでも、そこまで行けば、結構さんご礁もあり、魚も見れた。ただし、船が頻繁に通過するので、残念ながら、さんご礁はかなり荒れていた。また、他の人は危険と思ったか、疲れると思ったか、そんな沖合いまで行く人は私一人だけだった。 この島で、簡単にシュノーケリングの良いポイントにたどり着くには、ツアーに参加した方が良さそうだ。私の場合は、山を越え、荒らされていないポイントを探すことになるだろう。

シーズン・オフなら宿代も割安

今回泊まったコテージは、海沿いのよくある安ビーチリゾートだったが、他に良いところがないかいろいろ探して回った。その中で、Garden Homeというところは、植物がいっぱいで、なかなか感じが良かった。海沿いではないので、場所は良くないが、それでも、私が行った時には満室とのことだった。雰囲気が良いので 最後の日に試しに1泊だけ泊まろうしたが、駄目だった。
ここの料金を詳しく教えてもらったので、この島の料金の傾向を知ることができた。
シーズンオフには、各部屋の料金は250B、300B、450B、500B(以上エアコンなし)、700B,、800B(以上エアコンつき)とのことだ。 それがシーズン中には250B→750B、300B→850B、700B→1500B と跳ね上がるそうだ。私が行ったのは シーズンオフであるが、波は穏やかで、天気も悪くなく問題なかった。この島はシーズンオフに行くに限る。
ハイシーズンというのは、欧州の冬で 人々が避寒に出掛ける時期。日本のゴールデンウイークやお盆、夏休みは、こちらではシーズンオフである。


Garden Home

トイレ・シャワー室にも植物が
沢山あり、なかなかいい感じ。
@Garden Home

長屋風の安宿

オフシーズンは100Bからある

ビーチ沿いの高そうなコテージ

かなり広々としている。


食事はサンドイッチとシーフード

この島には沢山レストランはあるので、食事に困ることはない。しかし、観光地なので、タイの他の場所と比べて、やたらと値段が高い。そこが問題だが、対策として、サンドイッチとシーフードという強引な結論を得た。

この島にはサンドイッチスタンドが何箇所かあって、歩いていれば簡単に見つけることができる。手軽に、比較的安く食事ができるので重宝する。
いろいろな種類があるものの、サンドイッチばかりでは悲しいので、たまにはシーフードも試したい。シーフード・レストランの前には魚が並んでいるので、それを選び調理法を指定して注文する。高いと言っても、日本で食べるのに比べれば安い。

もちろん 予算たっぷりの人が食べに行くところは幾らでもある。

サンドイッチ・スタンドが多い
米国で食べるサンドイッチと比べても遜色ない。フルーツのシェイクがあるのが米国とは違う

シーフードレストランの店先には、魚が並べられ、客に選ばせるようになっている。 現地の人が住んでいる地域に行けば、食事も安いが、外国人は行きにくい雰囲気だ。




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