2005年2月
チェンマイは、説明するまでもなく タイ北部の大都市である。週刊か月刊の日本語の無料情報誌まであるくらいで、日本人も沢山住んでいるはずだ。 日本人退職者の移住を支援する組織のオフィスまであった。私の住んでいるフィリピンのシキホール島にも、移住を希望される日本人が少なからずやってくるが、チェンマイは都会で何でも揃うのに対して、私のところは何もない。青い海があるだけだ。チェンマイでは、世界各国の料理店が揃っているが、私のところでは、それは自分で作らないといけない。
城壁が残るチェンマイの町並み
城壁の残骸 ターペー門 旧市街を取り囲む堀
チェンマイの町並みの一番の特徴は、城壁とお堀が残っていて 旧市街を取り巻いていることだろう。朝、お堀に沿って歩いていると気分は爽快である。あまり そういうことをする人はいないかもしれないが、城壁とお堀に沿って、旧市街を歩いて一周することも可能だ。感じの良い場所も途中に沢山あり、寺院も見れるので、5、6kmぐらい平気で歩く人にとっては、悪くない散策コースである。道に迷う心配は皆無である。
城壁の内側、旧市街には安宿が沢山ある。一方、城壁の外側には、観光客が夜に大勢集まるナイトバザールがある。その途中にあるのがターペー門で、外国人旅行者は、ターペー門の隙間を、しょっちゅう行き来している。仏教寺院
もう一つ、この町を歩いていると いたるところで見かけるのが 仏教寺院である。私自身はタイに来た経験が少ないので、正確なことは言えないが、例えばアユタヤなどは 同様に寺院が多そうなものの、前回行ったハジャイは少なくて、これを比べると圧倒的にチェンマイの方が寺院が多い。どこも無料で中まで見せてくれるので、お得な観光スポットと言える。
チェンマイの寺院 お犬様のお休みだい 床が大理石やタイルなどで冷たく 屋根もあって、寺院は犬が好むお昼寝の場所である。以前行ったキーウェストのヘミングウェーの家に 猫がジャラジャラ住み着いているのと 状況が似ている。お犬様か、お猫様が違うだけだ。
ナイト・バザール
外国人観光客が集まる観光スポットである。台北、香港、シンガポール、クアラルンプル等々、熱帯の都市では良く見かける場所だ。ただし、ここは、メインの通りが店に占有されていない点が、他と比べて珍しいと言える。しかし、それはタイ全般の特徴なのかもしれない。乗り物が出入りしやすく、タクシー(トゥクトゥク)などの運転手に配慮したものか?歩道に並べた仮設の露店もあるが、 民芸品店を沢山集めた一角があり、それを主にナイト・バザールと呼んでいるのだが、ちょっとしたショッピングモールのようでもある。極めつけは、ロック・クライミングができるかなり大掛かりなセットまで設置されていることである。観光にかけるこの町の意気込みが感じられた。
ナイト・バザール ロッククライミングの
練習場フラワー・フェスティバルのパレード
今回 チェンマイに出かけたのは、実際には2月のことである。2月に行われるフラワー・フェスティバルの期間中、ホテルが混み合うとガイドブックに書かれていたので、何とかその時期だけは外したいと思っていたのだが、幸か不幸か、大当たりしてしまった。そうなっては仕方がない。たまたま泊まったホテルに居座ることにした。幸いピークの数日前からチェンマイに来ていたので、泊まっている客が優先ということもあり、何とか滞在を延長することができた。
ガイドブックにも、大きく取り上げられているように、このパレードは盛大だ。延々何時間も続き、なかなか終わらない。いったい何人がパレードに参加しているのが、残念ながら数えなかったが、数千人のレベルは越えて、一万人に達しているはずだ。
熱帯なので、暑さで倒れないよう、途中で何度も休憩時間があった。
ロックバンドなのか 吹奏楽団なのか不明だが、Smoke on the waterを演奏して、パレードしているグループがあり、これが一番うけていた。この手のパレードが世界中に広まったら楽しい。
プラカードと呼ぶのかどうか不明だが、とにかく大きい。 花車が何十台も登場する。
花車に日本の祭りの山車に乗る人のように、それなりに選ばれた人が乗っているようだ 花車は、菊人形のように表面がびっしり花で作られている カップル・チャリダーも
登場するSmoke on the waterを演奏して、大うけしていた。 店は開店休業。従業員はパレードを見物していて、商売にならない。
インターネットカフェは東高西低単なる三面記事だが、この町のインターネットカフェは、場所によってかなり値段が異なる。隣が安いと 対抗上値下げしないとやっていけないという状況なら容易に理解できるが、高々1kmほどのところで、値段が大きく異なるのはかなり異常だ。
一番高いのは、観光客が集まるナイト・バザールの中で、60B/Hのところがある(写真)。これでも例えば、米国のホステルに設置された専用の端末に比べれば十分安い。そちらは10分で1ドルくら
い取るものが多い。そのため、外国人なら、60B/Hでも利用する人がいるのだろう。一方同じ米国でも図書館に行けば、大抵無料でインターネットを利用できる。
チェンマイに話を戻すと、このナイトバザールを中心にして、堀の外は、だいだい30B/Hである。一方、安宿が集まる堀の内(旧市街)に行けば、だいたい20B/Hである。さらに、ナイトバザールとは異なり、市民の行く市場が旧市街の南側にあるのだが、その周辺まで行くと、15B/Hの店が多くなる。
ナイトバザールは町の東側にあり、庶民の市場は西側にある。チェンマイのインターネットの価格は、東高西低と言える。その他の写真もいくつか紹介しておく。
空港近くのショッピングモール 世界中どこでも近代的なモールができている。
旧市街の南西の端にある公園には、鯉に似た魚が住んでいる。これに餌をやるのが楽しい。餌は5B〜10Bだが、信じられないくらい多い。 チェンライ行きのバス
バスは頻繁に出ている宿泊施設
チェンマイは観光地で、ホテルは無数に存在する。せっかくなので、泊まり比べてやろうと思ったのだが、フラワー・フェスティバルの影響で、うまく渡り歩くことができず、同じホテルに連泊するだけで終わってしまった。
今回泊まったのはターペー門の近くで、Roung Ruang Hotelというところ。料金は1泊350〜800B。一番安いエアコンなしの部屋に泊まったが、2月だと朝夕 寒くなるくらいで、エアコンなしでも十分だった。
近くに、バックパッカー御用達の安宿もあり、そちらは、とりわけ 混んでいるようだった。
Roung Raung Hotel
泊まることはできなかったが、安くて感じの良い宿屋を、連日 探し歩いた。その結果、チェンマイはとても居心地が良さそうな個性的な宿屋が沢山あることが分かった。しかしながら、ピークに来てしまったので、空室が見つからなかった。そんな中で、次回来たら是非泊まってやろうと思ったのが、Mountain View Guest Houseというところ。エアコン付きで500Bと言われたが、エアコンなしの安い部屋が空いていなかったので、断念した。緑が多くて、とてもいい感じだった。場所は、旧市街の中央、北の端。ここに書いているのは、自分のためのメモのようなものかもしれない。
その他にも、安くて良さそうなところが沢山あった。Mountain View Guest House