特集 日本からフィリピンへ その寄り道で行く雲南・ベトナム

第十四部 高原の町ダラットでだらだら

2010年4月作成


ダラットの町の様子

町のシンボルの湖(写真右)は工事中。2010年末には終了するそうだ。

ダラットはベトナム南部の高原の町。サイゴンから手軽に行ける避暑地として有名である。ガイドブックで見れば、滝があったり、ケーブルカーがあったりするが、残念ながら興味を引かない。それよりも、ダラットでいかに だらだらするか、今回はそれを調べに行った。しかし、個人的には、クレイジー・ハウスが一番興味深かく、いろいろなアイデアの参考にさせてもらった。

バスがだらだら

ニャチャンからダラットへバスで移動したが、道悪だとバス会社は主張し、だらだらとなかなか進まない。朝8時に出発して、お昼に到着してくれるものと期待していたが、それより、はるかに遅くなった。バス会社の作戦通りなのか、途中の高そうなドライブインで食事することになり、これまでの最高の3万ドン(約150円)のフォーを食べる羽目になった。日本の感覚ならまだまだ安いので、気にすることはないとも言える。途中、クロン・ガライというチャンパの遺跡にバスが立ち寄ってくれて、少し見物できたので、バスのだらだらは許容範囲と判定した。

ニャチャンからダラットへの
オープン・ツアーバス

チャンパ遺跡

フォー(3万ドン)

カフェでだらだら

ダラットでだらだらの本命は何と言っても、カフェでだらだらであろう。そう思って何軒か試してみた。大衆店から高級店まで、ダラットにもカフェが沢山あり、手軽にどこでも楽しめる。

大衆店

大衆店のシンボルが、子供用とも思える樹脂の低い椅子であろう。

← アイスコーヒー 7500ドン

中級店

小奇麗にしてあるので、中級店と言えそうだ。店の造りは日本でも十分通用する程度であろう。

← ホット・コーヒー(Espresso?) 
1万ドン

高級店

カフェというよりレストランか。湖水があれば、雰囲気が良いはず。

こちらも湖畔にあって、雰囲気が良い。

甘党の店でだらだら

甘党の店もだらだらするのに適していそうだが、残念ながらたどり着けなかった。替わりに、市場の前の広場で、おばさんが フィリピンのタホのようなものを売っていたので、試しにたべてみた。

ホテルでだらだら

バスを降りるや、ホテルの客引きに引かれて行き、バス停のすぐ前のホテルに泊まることになった。客層を判断され、5ドルの部屋へと連れられて行ったが、広い方が良いので6ドルの部屋にしてもらった。しかし、ベットが3つも置いてあり、部屋を占有して、一人で泊まるには、ベットが邪魔とも言える。部屋は高級ホテルよりはかなり落ちるが、十分清潔で、シャワーのお湯も十分出るし、NHKも見れて、Wi-Fiも対応しているので、6ドルにしては十分過ぎる。

ホテルが高級なら、プール・サイドでくつろいだりして、ホテルでだらだらも良いが、安宿ではそれもできない。ひたすら部屋でインターネットというのも、だらだらのイメージとは違う。ダラットはワインの産地なので、市場でワインを買ってきて、1万ドン(約50円)のパパイヤサラダと、1万5千ドンの定食をテイクアウトして、一緒に飲んで食べた。部屋でワインなどというのは、根暗と言われそうだが、経済性を考え、レストランで高級料理とワインの組み合わせより、屋台のテイクアウトとワインの組み合わせに軍配を上げた。

泊まった、バス停前ホテル
(中央の5階建て)

三人部屋

ダラット・ワイン
上(上の写真)5万ドン
並 3万ドン

湖岸でだらだら

水があれば、湖岸のベンチは だらだらに向いている。

湖岸の遊歩道とベンチ

工事中の湖底

湖の取水口付近の護岸工事

駅でだらだら

汽車が走っているということで、試しに乗ってみた。以前は普通の鉄道だったものを復活させ、今は観光用に 隣の町まで往復している。駅舎は、ステンドグラスで飾っていたりして、雰囲気がよく、だらだらするのに向いている。しかし、これには落ちがあり、運行のスケジュールは決まっているのだが、5人以上客が揃わないと、汽車は出ない。すると、次の便まで待って、駅でだらだらということになる。とは言っても、そんなに待っていては退屈なので、別の出発時間に戻ってくるか、諦めるか、その方が普通だろう。

ダラット駅

駅の内部

汽車でだらだら

レトロでいい感じの車両

家族連れがやってきて、5人以上になり、何とか出発した。

車窓から
ビニールハウスが多数見られる。ただ、横は開いていて、雨合羽のようだ。

線路のすぐ横が店になっている。

汽車が折り返す隣町の様子

公園でだらだら

町の中心の市場の辺りから、ダラット駅までは2km近くありそうだが、だらだらか、汽車に乗り遅れないよう急いでか、とにかく歩いて行くと、途中で雰囲気の良い公園を横切る。ここでしばらくだらだらするのも良さそうだ。


クレージー・ハウス

だらだらは終わりにして、その他の写真も紹介しておく。クレージー・ハウスがどこまで有名なのか分からないが、とにかく、これだけのものを個人で(もちろん人夫は雇うが)建てたというのは驚きである。日本でも類似のものがあるのかもしれないが、聞いたことがない(城なら良く見かける。)米国にはウインチェスター・ミステリー・ハウスがあるが、そちらは、ウインチェスターという武器弾薬で儲けた家系だからできる話で、今同じものを建てようとすれば、数億円程度の予算ではとてもできない。シリコンバレーにあるので、広い敷地にも、同様に莫大な費用がかかる。
クレージー・ハウスの方は、それよりは、敷地は狭いが、建物は相当広い。建てるのは、まさに人件費の塊で、ベトナムなら、同じものを日本や米国に建てる場合に比べ、うまくすれば、2桁ほど安くできるのではないかとさえ 思えてくる。

費用の話にばかり走ってしまったが、とにかく、これだけのものを個人が原動力になって建ててきたことに敬意を表したい。しかしながら、無駄だとか、気持ち悪いとか、別の意見を持つ方も出てきそうに思う。

その他の様子

市場を上から見たところ

市場の周辺で花や果物を売る人たち

市場で錦鯉も売っている。
これも食べるのか?

市場の周辺に並ぶミニ・ホテル
小奇麗で雰囲気が良さそう

教会


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