特集 日本からフィリピンへ その寄り道で行く雲南・ベトナム

第十三部 サイゴン

2009年11月作成
2016年 3月更新


(→2016年3月更新分へ)

セブパシフィック航空(5J)のバーゲンで、サイゴン発マニラの片道で、空港税などすべて含めて40ドル(航空券代なら18ドル)という安いチケットが買えたので、マイルを使って日本から雲南まで飛んで、ベトナムを回った後、最後にサイゴンからフィリピンに戻った。

この特集の当初の移動では、昆明からハノイまで行き、そこからマニラへ飛んだのであるが、その後、5Jのハノイ便が飛ばなくなり、2回目に同様にして雲南からサイゴンまで移動したので、同じ特集に、ハノイからサイゴンまでの分を追加した。

サイゴンに行くのは飛行機に乗るのが目的であるが、観光するところは少なくないので、ついでに いろいろ見て回った。

安宿が集まるデタム通り周辺

バックパッカーなど、ベトナムを個人で旅行する人の移動手段の定番であるオープンツアーバス。その大手のシンカフェのオフィスがあり、シンカフェのバスが発着するのがデタム通り。ちょうど鉄道駅の裏やバスターミナルの周辺に安宿が集まるように、シンカフェの周りに安宿が集まっているのがベトナムの基本で、デタム通りの周辺には安宿が多い。ただし、現状ではシンカフェ以外にもいろいろな旅行会社がある。

デタム通りの様子

デタム通りの近く

ドンコイ通り

日本人が多い。前の3人組、その前の4人組どちらも日本人だというように、少し歩いただけで、日本人を100人ほど見かけた。後で空港に行ったら、同様に日本人だらけで、連休だったことも影響していたようだ。
全般に高級感が漂い、Pho(スープの麺)が4万ドンもしている店まで見かけてしまった。

ドンコイ通り

市民劇場

モール

統一会堂(旧大統領府)

会議室、応接、宴席など 沢山の部屋がある。生々しい写真の展示は一見の価値あり。地下は軍事施設になっていて、かなり古い通信機も見られた。60年代以前のものだ。外には、戦車が展示してあった。入場料15000ドン。昼間は休憩時間あり。

統一会堂(旧大統領府)

玄関

凝った装飾の部屋

会議室の一つ

地下司令室

ベンタン市場( Cho Ben Thanh)

市場の表側の通り
交通量が多い

市場の裏側

夜は市場の横に露店が並ぶ。

観光客が多く、屋台の食べ物の値段は、他の場所の屋台に比べ高め。
それでも麺が100円から150円程度で食べられれば、日本人にとっては、とても安いということになろう。

サイゴン川

個人的な好みで水辺に行きたくなりサイゴン川を目指した。しかしながら、サイゴンの交通量は大変なもので、ここに至るために、道を渡るのが大変だった。信号、歩道橋、地下道のようなものが見当たらず、とにかく、普通に飛ばしているバイクや自動車の間をぬって、何とか横断しないといけなかった。

サイゴン川

川の横の歩道
市民の憩いの場になっていた。

車とバイクが行き交う通り

ぼったくり PHO

ベトナムを旅行していると、常に ぼったくりに気をつけていないといけない。そうは言っても、今回のPHO(ベトナムの標準的な麺)の例では、値段が3万ドンで約150円。レベルは高く、しかも日本の5分の1の値段と言えそうで、ふらっとサイゴンに来て、これを食べたら、安いと喜ぶ日本人が少なくないはずだ。しかしながら、現地の人には、これは約2倍の値段である。周りで食べている現地の人は誰も3万ドンなんか払っていない。 私がPHOを注文すると、店員は 3万ドンと言い、すかさずレジに打ち込み、印刷した紙を手渡し、してやったりという顔をして、こちらを見ていた。高いと言って 店を出る手もあったが、あまりに手際よくやられてしまい、お腹も空いていたので そのまま従った。あとで店の前のバイクタクシーの運転手に言うと、とんでもなく高いと言って、最後に 指二本で首を切るジェスチャーをして、「ぼったくり、くたばれ。」と言わんばかりであった。

ここは、デタム通りから200mほどしか離れておらず、ガイドブックの地図にも載っていて、毎日、日本人も食べそうな店なので、取り上げた。

PHO

今回ボッタクリの烙印を押したPHO屋

どの店もボルかというとそうではなくて、この近くの飯屋に行ったが、庶民的な値段で、バックパッカーも沢山食べていた。

番外編で少し紹介しておくと、宿の近くにあったインド料理に入ったところ、チキンカレーが 55000ドン。ガーリックナンは18000ドンであった。現地の料理に比べるととんでもなく高いということになるが、たまには違った料理が食べたい人には意味がある。私も一度試したので十分だ。
もう一つ、飲茶の看板を見つけたので行ったみたら 一品 25000ドンということだった。しかしながら、香港などと同様、 朝、昼のみであり、夜に行ったので未遂に終わった。

お手頃の食べ物をもう一つ追加しておくと、ベトナム・サンドイッチがある。サンフランシスコのベトナム人街では、3ドル程度の値段であったが、ベトナムでは、値段を聞かずに、1万ドン(約50円)払えば、文句を言われたことはなく サイゴンでも同様だった。ベトナムのフランスパンが美味しいのが一番の理由だろうが、サンドイッチのレベルは高い。

空港アクセス

SGNを利用するなら、空港の位置をGoogle Mapなどで、予め調べておいた方が良いが、とにかく町の中心からかなり近い。タクシーでも500円程度で行ける。従って、わざわざ空港市バスに乗るまでもないが、そこは私の趣味の問題である。今回は、深夜のフライトで市バスが利用できなかったが、試しに日中 市バスで町の中心から空港を往復してみた。そんな暇な旅行者は一万人に一人もいないだろうと思いながら、試しに行ってみた。

空港市バス 152番

国際線、国内線ターミナルとも停まるが、どこに停まるが表示は分かりにくい。停車している152番のバスが合図と言えよう。国際線の方は、空港の建物を出て、右に50mほどのところに停まる。

町から空港へ市バスで行くのに失敗した。インターネットで検索したところ、デタム通りをどちらの方向に進むかにより、空港に向かうのか空港から来る方向か変わるので注意する必要があるというようなことが書かれていた。もっともなことだと思いながら、デタム通りに行くと、この通りには、空港から来る方向しか152番のバスが通らないことが分かった。そこで、隣のバス停に移ると152番のバスが来ない。バス停で待っていた他の乗客が反対側のバス停だと言うので、そこに行って152番に乗ると、今度は車掌が反対向きだと言い出し、次のバス停で降りて、またまた反対側のバス停からバスに乗った。結局、デタム通りからは2つ離れたバス停かその先まで行けば、バス路線は合流して、空港行きのバスもあることが分かった。

バイクタクシー

街中のデタム通りの近くでバイクタクシーの運転手に聞いてみたら、5万ドン(約250円)で空港まで行くということだった。
かなり高めで交渉可能だろう。市バスは夕方までしか走っておらず、バイクで行こうかとも思ったが、雨が降ってきたので止めた。

タクシー

飛行機の出発が午前1時で、天気も悪く、タクシーに乗るしかなかった。乗ったタクシーはメーターを使って走ってくれたのだが、表示が省略されていて分かりにくく、車が動き出して、メーターが上がると、ボッタクリに思えて、私は文句を言った。泊まった宿が手配した場合には、7ドルということだったので、7ドルでOKかとドライバーに聞くと、それでよいということであった。結局、メーターは10万ドン(約500円)程度まで上がったが、勘違いして腹を立てたことをドライバーに謝り、7ドル相当を支払った。

152番のバス

国内線側から国際線側を見る。

チェックインカウンター

空港内部の様子


(以下2016年3月追加)

最近のサイゴン

2015年8月に行った時に撮ったものだが、最近のサイゴンの写真を紹介する。

高層ビルが並ぶ中心部

サイゴンの中心部で、日本の企業による高架鉄道の建設が始まっている。
人民委員会庁舎前の通り
(Nguyen Hue)
時間によるが、噴水が噴出している時があった。打ち水のような効果もあるのだろう。
人民委員会庁舎と前の広場

デタム通りの裏通り
安宿街だったが、改装でアップグレードして、安く無さそうなところが増えた。これも経済発展と言うのだろう。
デタム通りとブイビエン通りの
交差点あたり
この辺りでは、観光客向けの飲み屋がかなり増えた。
日本のコンビニも健闘している。

ベンタイン市場の横の公園
以前と変わらず市民の憩いの場だ。
片栗粉のようなもの(たぶんタピオカスターチ)でかためた料理
上にハムなどがのっているが、とにかくベトナムB級グルメは奥が深い。


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