特集 日本からフィリピンへ その寄り道で行く雲南・ベトナム

第二部 ベトナムのぼられ方

2009年6月作成
2011年8月更新


(→2011年8月更新分へ)

「ベトナムは ぼったくりの国なので、この国を旅している間は 気が抜けない。」 これが日本人世界旅行者が抱く、旅行先ベトナムの一般的なイメージである。ただし、これはバックパッカー的な旅行をする人の話であって、普通のサラリーマンが短い休みを利用してベトナムを旅しても、安い安いで終わってしまうことが多いはずだ。以前 日本のテレビで、芸能人がベトナムを旅行している番組を見たことがある。庶民的な食堂で たらふく食べた後、お勘定を見て、日本との比較で、安い安いと言っていた。私はその時はまだベトナムに行ったことがなかったが、東南アジアの他の国の物価と比較して、このテレビ出演者は かなり ぼられていると思ったものである。
ベトナムでは二重メニューを代表とする隠し外国人価格などで、巧妙にボルため、よほど注意していないと分からないことが多い。

ぼられるという観点からすれば、日本語はもっての他だが、英語で済ませていては、「私は外国人なので、ぼって下さい。」と言っているのと同じになりかねない。いくら、高い、数字 この三つの現地語は覚えるべきだろう。私は物覚えが悪いので、カンニングペーパーをつくって、買い物の直前まで復習しながら、なんとかベトナム語を使うようにした。何百回も暗誦しているうちに、何とか覚わったが、ベトナムを去ったらすぐに忘れた。

予備知識

インターネットやガイドブックで、ベトナムぼったくりに関する予備知識を容易に得られるので、行く前には一通り目を通しておくべきであろう。その中の幾つかの事例を挙げておく。

二重メニュー

二重メニューといえば、通常は、現地の言葉とは別に 英語や日本語などで書かれたメニューを用意してある場合で、現地の言葉で書かれたものより値段が高い。しかしながら、ガイドブックで読んだ例では、最初に安いメニューでオーダーさせて、精算時には、別の高いメニューを出してきて、それで精算しようとすることもあるそうだ。インチキを見抜いてクレームを付けたら、店側は「バレた」と言ったので、その後 ひと悶着あったそうだ。この場合はどちらも英語であろう。

両替でのトラブル

両替でのインチキが多い。1ドルが約16500ドンと、やたらと数字が大きくなることを利用して、例えば、最初に10万ドン札を何枚か渡し、その後、5万ドンの替わりに、5千ドンを何枚か渡してごまかすというような手口もあるそうだ。
支払いは現地通貨以外にドルでも可能な場合が多いが、レートがいい加減で、お釣りを少し損することがあるとのことだ。


今回の事例

評価 ×× 超ボッタクリ、 × ボッタクリ △ 少しぼられた ○ 現地相場で買えた ◎ 現地相場より安く買えた


100円=約1万5千ドン

バイクタクシー @ラオカイ

ラオカイを歩いていたらバイクタクシーが近寄ってきた。中国との国境なので、人民元で「バス停まで10元だ。乗れ」と言って来たので、「高い」と返事すると、半額になった。しかし、500mほどのところにあるので 歩いて行った。お金を使わなければ、ボラれない。

バン @ラオカイ ○

ラオカイから近くの高原の町サパまでバスで行こうとしたら、バンが近寄ってきて、乗れを言う。誰も乗っていないが、すぐに出発するという。貸切にして、普通の10倍以上の値段を請求するつもりだろうと思い、乗るのを止めた。

別のバンには、7割方 客が乗っていたので、そちらに乗った。料金は3万ドンとのことだが、持ちドンが無かったので、2ドル払った。1ドル約16500ドンなので、少し損だが、2ドルと言ったのは私なので納得した。しかし、満席になるまで、1時間近く待たされた。

麺 @サパ △

昼飯にサパの市場で麺を食べた。横で食べていた族の一家は、2杯で12000ドン払っていた。私は1杯で1万ドン出したらおつりはもらえなかった。肉が少し多いのだろうと思っておいたが、族のおばさんは、私がおつりをもらえないのを見て、気の毒そうにしていた。2万ドン札を出したら、流石におつりをくれるはずで、そちらの方が良かったのかもしれない。

晩に再び、同じ市場の別の店で麺を食べた。英語で書かれたメニューがあり、明朗会計とも言えそうだったが、昼の麺より量が少なかったが、値段は同じ1万ドンだった。外国人闇協定価格の香りがした。それでも、外国人バックパッカーが多く、メニューが豊富で、英語で注文しやすかったので、その後はそこに通った。
この店も含めビールを何度も飲んだが、いまいち相場がよく分からなかった。その後、ハノイのスーパーに行ったので そこで標準的な価格が分かった。

蒸しパン vs. チョコレートパン × @サパ

道で蒸しパンを売る少数民族 千ドン

菓子パン 1万ドン

日曜日に市が立ち、族の人たちが家で料理してきた蒸しパンを売っていて、それをまた族の人たちが買っていた。日本の菓子パン程度の大きさで、1000ドンだった。現地の相場はこの程度なのだろうと、興味深く見守った。
その後、露店ではなくて、小奇麗にしているパン屋に行ったら、日本の通常の菓子パンの1.5倍程度の大きさで1万ドンだった。蒸しパンと比較すると5千ドン以下で買えそうな気がする。

桃 @サパ △

別の人が買っているのを注意深く観察してから買うことにした。

あるベトナム人が4kgで、5万ドン出して、2万ドンおつりをもらおうとしたが、売り手が勘違いに気付いて、2万ドンを取り戻し、結局5万ドンで売った。1kg12500ドンということである。それを見た後、私は1kg買おうとして、2万ドン出したら、売り手は何か言っていたが、お釣りはくれなかった。まだ数字を十分覚えていなかったので、後で調べたら15000ドンと言っていたことが分かった。たぶん「釣りがない」とも言っていたのだろう。

杏 @サパ ×

5000ドン渡したら、2個しかくれなかった。かなり小さいので、3倍くらい取られていそうだ。

ポーチ @サパ ×

道を歩いていたら、族のおばさんがポーチを売りつけようとして近寄ってきたので値段を聞いたら5万ドンとのことだった。別の場所では3万ドンだったので、そちらを買った。特に値切らず言い値である。

その次の日に、市場に言って、そのポーチよりも少し大きめで、ショルダーバックと呼んだ方が良い大きさのものを、族の人が買おうとしたので、様子を見ていたら1万ドンであった。売り手が言ったのも、買い手が払ったのも同じ1万ドンだったので、これは間違いない。非常に安いと思い、私にも1万ドンで売ってくれと言ったら、3万ドンだと言われ買うのはやめた。外国人価格は3万ドン以上であった。1万ドンではとても安く、族の人たちが時間をかけて、複雑な刺繍をした対価としては安すぎるのは明らかだ。族割で1万ドンだと見るのが良さそうだ。

3万ドンで買った

絵はがきセット @サパ ○

10枚組で1ドル。少し小さめだが、たぶんこの程度だろう。

バイクタクシー @サパ △

かなり坂を下ったところにある村へ歩いて行き、帰りはバイクタクシーが、私を乗せたそうにしたので、値段を聞いたら2万ドンということだった。高いというと、1万ドンになった。それでも高いとは思ったが、観光地で割高なのは普通で、試しに乗った。かなり急な坂道だが、走行距離は1kmほどである。

ホテル @ハノイ △

最初「35万ドン」と言われ、「高い」と言うと、「30万にする。」とのことだった。「もっと安い部屋は無いのか」と聞くと、「一番上の4階なら25万ドンでいい」という話になった。エレベーターがないので、上の方が安かった。
エアコン付きで、部屋は広くて十分綺麗で、インターネットが無料で使え、お湯ももらえ、快適だったので納得してしまった。普通ならもっと安いところにしか泊まらないが、夜行列車の普通の席に乗った後だったので、良しとした。

今回泊まった
CUU LONG HOTEL(中央)

ホテルの部屋
場所は、ハノイ駅の北500mくらい。Com10という人気大衆食堂のすぐ横。

ビア・ホイ @ハノイ ○

安いので、これで満足できれば、ビール好きには、ベトナムは安いということになろう。

→ 2010年3月には、4000ドンに値上げされていた。それでも安い。

ハロン湾ツアー △

ハノイからハロン湾行きのツアーが沢山出ていて便利である。一日ツアーで20ドルから30ドルくらい。ツアーは途中で合体、分裂をj繰り返すが、途中で出会った日本人とツアーの料金を比べると大抵異なるというのが、ここで言われていることである。内容は全く同じなので、気分は良くないがベトナムらしい。私も日本人一人と会って、料金を比較したら、私の方がかなり高くぼられていることが判明した。日本で予約すると1万円近くかかるということだった。日本人の人件費が入っているので当然だろうが、さらに当然ながら現地予約で十分だ。

屋台の焼きそば @ハノイ △

英語のメニューには2万ドン。隣のベトナム人も同じものを注文したので、いくら払うか様子見していたら、5万ドン払って、4万ドンお釣りをもらったように見えた。しかし、夜で完璧に見えたわけではないので、お釣りを3万ドンもらっていた可能性もないとは言えない。今度は私が5万ドン払ってみると、ビール2本(1本1万ドン)も加えて、お釣りが1万5千ドン。つまり焼きそばは1万5千ドンであった。野菜たっぷりでヘルシーで十分満足できたので良しとした。


今回でも現地の物価の相場はかなり把握できたはずだが、旅行者の立場では限界もある。現地価格を暴くため、再訪して、現地人スパイを雇って、徹底調査したいものだ。スパイと書くと逮捕されかねないので、単に親しい現時人の友達を作って、一緒に行動してもらい、値段を調べるということだ。まずはその人が一人で行って値段を聞いてもらい、その後私が行って、値段を聞いて、比較するということである。観光ガイドのような人だったら、実は現地側の立場に立つ二重スパイにしかならないのは自明なので、人選が重要だ。そうは言っても、ベトナムでそう簡単に相応しい人が見つかるかどうかは不明で、いつの日か実現させたいものだ。

最後に、ボッタクリに関する話題を一つ追加しておく。

定価なし健忘症

相手を見て、場当たり的に値段を決めて、物を売っている売り手は、これまでにそれを買ったすべての人への売値をいちいち覚えておかないと、もう一度同じ物を売る場合に、前回と同じ値段で売ることができない。いちいちコンピュータに入力しておけばよいが、そこまでしている売り手を未だ見たことがない。いろいろな人に売れば、忘れるのが当然だろう。その場合、よく聞かれるのは、「あなたには前回いくらで買ったか?」という言葉である。「自分で言っておきながら、そんなこと聞くなよ。」と言いたくなるが、この言葉を聞いたら、ボッタクリを疑うべきである。ここでは、これを定価なし健忘症と呼んでおくが、要注意である。口からでまかせの嘘つきの場合と同じで、言っていることがコロコロ変わり、信用できない。


(2009年9月更新分)

ベトナムを旅している間に話をした日本人の中で、二度とベトナムには来たくないという人もいた。まさにこのボッタクリ問題で、ベトナム人は悪い人ばかりだと思えてしまったそうだ。
しかし、どこへ行っても多長多短はあって、少々ぼられても、フィリピンよりもまだ安いという話もある。日本とは比較にならない。

と言っても、ぼられるのは癪なので、現地人のスパイを雇いたいと、いまだ思っているが、まだ実現していない。ベトナム2回目で ぼられないノウハウは、かなり身に付いたとは言えそうだ。

既にいろいろノウハウを書いたが、さらに追加しておく。

食べる前に値段を聞く

現地の人が気軽に食べているから安いだろうと安心していると、食べ終わってから外国人価格で1.5倍から2倍にぶっかけられることが少なくない。既に食べてしまっている場合は、よほど法外な値段でない限り、値下げ交渉は難しい。単純な話だが、値段が表示されていない場合には、食べる前に聞くということだろう。しかし、屋台やいかにも安そうな食堂だと、現地の人も普通は最後に合計の値段を聞いているだけなので、ついつい同じようにしてしまいやすい。
英語のメニューを持ってくるところは、基本的に2倍程度になっていることが多い。ぼったくりメニューを持って来られた場合には、諦めてそのままその値段で食べるか、高いと言って店を出るかであろう。対決姿勢を明確にするため、出てしまった方が良いと思う。対決は良くないので、首を挙げ下げしながら、相手の顔とメニューを交互に見つめ、ニコニコして、"No, Thank you."と言って、店を出るのが良さそうだ。現地の人と同じ値段にしてもらうよう交渉するのは、至難の技だと思う。

外国人密度

沢山お金を持っているから、少しぐらい多めに払ってくれということで、外国人が狙われ、ボッタクリが起こる。 気持ちはわからなくもない。しかし、外国人旅行者としては、これは面白くなくて、平等にして欲しいものである。
外国人からボルのに外国人が来ないことには意味がない。これまで訪問した町の中で、バクハーは、週末に市が開かれ少数民族が集まる時以外は ほとんど外国人観光客は来ない。そのため、ここでは、ボッタクリは少なそうに思えた。

フィリピンへのお土産用にTシャツを何度も買おうとしたが、一番高そうだったのが、サイゴンのナイト・マーケット。 ガイドブックにも載っていて、主に外国人観光客をターゲットにしていそうなところだった。値段を聞くと、9万ドンと言われ、高いので敬遠した。
このTシャツと他で買おうとしたTシャツでは、品物が違うので値段が違っても当然とも言えるが、そんな凝ったものでなく、標準的な値段の手頃そうなものしか買わないので、精々2〜3割の値段の違いだと思う。
ハノイの旧市街の市場でも聞いたが、58000ドン。少しは値は値引きしてもらえそうだったが、最初から敬遠した。フィリピン用には、安くて沢山買えないと困る。ハノイの街中で いろいろ探して、街中を歩いていると、最初から値段が書いてあり、現地の人も買っているもので、2万5千ドンや3万ドンのものが見つかたので それを買った。

サイゴンの話に戻ると、日本人など外国人がウロウロしているのは、町の中心部でホテルの周りの非常に限られたところで、そこ以外は、ガイドブックにも地図が載っていない。市バスで試しに 空港まで行ったが、その途中では、ほとんど外国人は見かけなかった。市場でも、サイゴンの中心部にあり、外国人が沢山来るのがベンタイン市場。ここでは、食堂に書かれた値段も 他より割高であるし、外国人が来たら いかにもぼりそうな感じであった。これに対して、市場は他にもあって、外国人が少なそうなところもある。
検証できていないが、同じサイゴンでも、中心部から少し離れて、外国人がほとんど来ないところまで行けば、ぼられることは ほとんどなくなるのではないかと思う。次回サイゴンに行った時に調査したい。


フォー(Pho スープの麺) ×

ベトナムの麺は何度食べても飽きないが、現状では相場は1万から1万5千ドン程度であろう。しかし、外国人が多い場所では、ぼられる可能性がある。今回は、普通の大衆食堂風の店で、英語メニューを出され3万ドン払わされたところがあった。高いと言って、食べない手もあったが、話のネタも含め食べてしまった。

ぼったのは、サイゴンのデタム通りの近くのポー屋で、ここでブラックリスト入りさせるべく、写真を載せておく。

PHO QUYNH

値段が問題なだけで味は言うことなし。

高級店が並ぶドンコイ通りでもPhoを出す店を見かけたが、大衆食堂とは到底言えない高級な店の構えで、値段も4万ドンだったが、それはボッタクリとは言わないだろう。

絵はがき ×〜○

ベトナムでは通常、小さい絵はがきのセットと、大きい絵はがきの単品売りがあるが、今回は大きい方を沢山買った。いずれも、ベトナム各地で買える。一番高かったのは、ホイアンの旧市街の中のお土産屋で、1ドル(約1万8千ドン)と言われた。当然 高いと言って買わなかった。同じホイアンの別の店では、通常5000ドンで売られていた。一番安かったのは、サイゴンの安宿街にあるお土産屋で1枚3000ドンだった。いずれもベトナム標準の同じシリーズのものである。

布切れ ×

フィリピンで始めたラーニングセンターには、ミシン教室もあるので、そこで試しに使う布切れを買って行こうと思った。二ャチャンの市場に行って、良さそうなものがあったので、値段を聞くと、ベトナム語で28000ドンと言ったので、買おうとした。すると隣の店の人からの一言が入り、今度は、英語で15万ドンと言い出した。他でも聞いたが、アオザイ一着用の切れは、15万ドンと言われ、外国人向けの共通の値段になっているようだった。2.8万が15万になった方は、アオザイの下側の布切れも加えたので 値段が上がった可能性もあるが、とにかく、元の5倍以上に急に変わったので、無視して買うのは止めた。


(2011年2月更新分)

ベトナムはインフレが進んでいて、過去の価格と比較して高いからからと言って、必ずしもボッタクリとは限らない。その時点で現地の人が一体幾ら払っているか、その値段と比較する必要がある。そうは言っても、現地相場が、外国人には簡単には分からない場合が多いのが、旅行者がボッタクられやすい理由である。今回も、現地相場を知ってもらうべく、また 他山の石としてもらうため、ボッタクリの事例を紹介する。

深夜のホテル探し @ハノイ ×

ハノイに深夜11時過ぎに到着するフライトに乗ったので、空港で夜明かしするしかないと思っていた。ところが、空港のバス乗り場に行くと、3万ドンのバスがまだ運行していた。そこで、試しに町中まで出たのは良かったが、その後二度と繰り返してはならない結果が待ち受けていた。ハノイの町中に到着したのは深夜1時前。バス停から歩いて旧市街の以前泊まったことがあるホテルに向かったが、どのホテルもほとんど閉まっていた。そうこうしているうちに、バイクタクシーのドライバー兼追いはぎに付け狙われ、よくあるパターンでデイパックの後ろのチャックの中に入ってあったものを盗まれた。しかし、泥棒が走って逃げたので、追いかけて取り押さえ、品物を取り戻した。警察か自警団がかけつけてくれたが、盗られたものは既に取り戻したので、盗人もそのまま逮捕されずに釈放された。
ウロウロしていると、このようにろくなことが無いので、町の人に連れられてホテルに向かったが、値段を聞いてみると1泊80ドルとのことだった。しかし、これでは高すぎて泊まれないので、高いと言うと、ホテルの従業員が近くのホテルに電話してくれて、空室があるのを確認してくれて、そこに連れて行ってもらった。シャッターは降りていたが、外から電話してもらうと、シャッターを開けてもらえた。そこでの値段は25ドルとのことだった。それも高いが、根負けして、その値段で泊まった。時刻は既に午前2時。別のホテルから連れてきてくれた人は、そのまますんなり帰ったので、バックマージンをもらっているのだろう。人を疑うのは良くないが、ベトナムのこの状況では、定型のバックマージンビジネスと解釈せざるを得ない。部屋は非常に綺麗だが、日中に来れば、20ドルか もう少し安くしてもらえる程度だった。
次の日は部屋を移ったが、一年前に泊まったところはドルの値段は凍結で 10ドルと15ドルだった。別の宿も聞いてみたら、6ドル(トイレシャワー別)と12ドルだった。

当たり前だが、深夜に到着してホテルをウロウロ探すのは良くない。

パパイヤ・サラダ @ハノイ × → ○

ハノイの旧市街とホアンキエム湖の間の路上で売っているパパイヤ・サラダ。2010年3月に現地に行った時に、沢山の人が食べているので、試しに食べたら5万ドン請求された。余りにも高過ぎる。高いと文句を言ってみたが、食べてからでは立場が弱い。そのまま押し切られた。そこで、1年後の2011年2月に再訪して、今度はまず値段を聞いてから食べたら、2万5千ドンだった。現地の人も同じ値段を払っているので、間違いない。サラダにサラミのような肉がのせてある普通の場合が2万5千ドンで、肉なしのベジタリアン用は1万5千ドン。
1年前と比べ、フォーの値段は、ある店で1万5千ドンから2万ドンに、別の店でブンチャが1万5千ドンから2万5千ドンに上がっていていた。この数字を参考にすると、前回のパパイヤ・サラダは倍以上にボラレていたと思われる。ただし、今回のブンチャも 少しボラレた可能性もある。

味は良いが、前回は値段で失敗した
パパイヤ・サラダ

コーヒー @ハノイ ○ → ×

1年前に ハノイの旧市街で知り合いに連れられ入った大衆喫茶店。前回は5000ドンとお手頃価格だったので、今回もボラナイだろうと油断していたら 15000ドン請求された。前回の値段に比べ高過ぎると主張しても、飲んだ後では遅い。別のお客である現地の人に事情を説明すると 気の毒そうな顔をしていた。 油断もすきもないのが ベトナムだ。こちらは、ここでブラックリストに登場させて 対抗するだけだ。

CAFE NANS( or g?) @SO 6 HANG BAC

タクシー × 〜 ○

タクシー関連のトラブルは、ガイドブックやインターネットで繰り返し語られていて、悪評高いので 私は ほとんど利用していないが、それでも、これまで三度利用して、二度問題があった。
初回は、ハノイの空港までのタクシーである。ホテルで定額でタクシーを呼んでもらったはずが、メーターを倒して、ホテルの言い値の約1.5倍で、一般に言われていた値段よりもかなり割高になった。途中で折り返して帰ってきた場合もあり、かなり遠回りされたのは間違いない。
2回目は、サイゴンの空港までである。昼間なら市バスがあるが深夜出発なので、仕方なくタクシーに乗った。どうせボッタクられるだろうと思っていたが、メーターで10万ドン余り(2010年4月)で、相場通りの値段だった。
3回目は、ハノイの市街からバスターミナルまでで、運転手はまじめそうなので安心していが、油断もすきもなかった。直線の道をまっすぐ進み、なかなか到着しない。おかしいと思い運転手に確認したら、「バスターミナルまでとは言わなかった。」と主張して、Uターンしてバスターミナルに向かった。乗るときに、行き先を口頭で言うとともに、紙に書いたものを見せたので、間違いないはずが、まんまとやられた。最初は、ベトナム語だけでしゃべり、途中で、ベトナム語で何か質問してきたが、こちらは何のことだか良く分からなかった。その後、こちらがクレームを付け出すと、英語で返事し出した。ベトナム語が分からないのを利用した定型のパターンと言えそうだ。

この写真は単なるイメージで、ボッタクリは同じ会社ではあるが 別の車

焼きそば ×

先に値段を聞かなかったための失敗である。分かっていても、ついついやってしまう。道を歩いていたら美味しそうな焼きそばを料理していたので、注文したら最後に5万ドン請求された。どう見ても普通なら半額だ。しかし、最初に値段を確認していなかったのであとの祭り。何度も繰り返している失敗だが、他の国から到着して、同じ失敗をしてから、ああそうだったと思い出し、次から用心するというループを 私は繰り返しそうだ。

5万ドンの焼きそば

お弁当 ○

ハノイで外国人観光客が集まる旧市街からは離れたところにあるCOM10というお店。ここには安くて美味しいおかずが沢山並んでいるので、何度も利用している。最初にハノイに来た時にたまたま泊まったホテルのすぐ横にあった店である。地元の人々で賑わっていて、観光客が来ないと安いという典型のようなところである。

COM 10

玉子焼き、豆腐、野菜2品で18000ドン

魚の定食屋 ○

ハノイから簡単に行けて、観光客も少なそうなハイフォンに行き、どう見ても外国人観光客が入りそうでない、町の普通の定食屋で食べたら、予想通り安くて、現地人価格に間違いない。

魚の煮付けと野菜2品で17000ドン


(2011年8月更新分)

100円=約2万5千ドン

最高値のフォー @サイゴン ××

ベトナムはインフレが進んでいると共に、ベトナムドンは、順次下落していて、ドンで言うと値段が少しややこしいが、これまで、フォーは大抵1万5千ドンか2万ドンで食べてきた。ところが今回、最長不倒の高値4万9千ドンを食らってしまった。普通なら、高過ぎると抗議するところだが、ここで紹介して、少しでも悪評を立てて、一矢報いる方を選んだ。

食べる前に値段を聞くというベトナムの基本中の基本動作を忘れていたというのが最大の失敗原因だが、少し言い訳を加えると、今回はあまりボラレルことがなかったので、安心していた。油断大敵というところだ。

場所は、ベンタイン市場の対面、バスターミナルを越えたところである。

店構えは普通の安飯屋

頼みもしないおしぼりと、揚げパンが付いていて、即座にやられたと悟った。

荷物を縛るゴム @フエ × → ○

オープンツアーバスの寝台のシートには余裕がなくて、車内にデーパックを持ち込んでも邪魔になる。その解決策の一つで、バスの他の乗客がやっていたのだが、自転車やバイクで荷物を縛るゴムひもを使って、席の前方のハンドル部分に荷物を縛る方法である。そこで、市場に行ってゴムひもを買おうをした。店の人が当初居なくて、隣の店の人に聞いたら正直に、値段を3千ドンと言った。しかしオーナーが戻ってきて、私のことを外国人だと認識すると、いや違う1万ドンだと言い出した。これではあんまりなので、退散して別の店に行くと、少し高めだが4千ドンというので そこで買った。

タバコ

こちらは旅行者からの情報である。タバコを買おうとしたところ、最初、一箱8万ドンと言われ、高いと言うとすぐに半額になったそうだ。さらに交渉して最終的に2万5千ドンで買ったそうだが、後から現地の人に値段を聞くと2万ドン以下とのことだ。因みに、フィリピンの田舎ではタバコは一本づつバラ売りも多く、1本1ペソ(約2円)程度からある。

ポロシャツ@サイゴン

ベンタイン市場をウロウロしていたらポロシャツを売っていたので値段を聞いたら20万ドンと言われた。問答無用で立ち去ろうとしたら、何度が値段を下げて最後に10万ドンになった。それでもそのまま立ち去ろうとすると、隣の店の人がこれは、4ドルだと種明かしをしてくれた。後から戻って来て買ったら、レートが少し悪くなり8万5千ドンになった。


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