特集 中国南方航空で行く雲南

第七部 昆明

2008年4月作成


昆明は雲南省の省都。始めて昆明に行ったのは、15年ほど前のことで、私にとっては、その当時と最近の違いが、とにかく印象的である。10年ほど前に、原爆で破壊され、その後、完全に町を作り直してしまったのではないかとでも思えるような違いである。当時は、並木道があり、まだ舗装されていないところも少なくなかった。昆明駅はオンボロだった。それが今やビルが立ち並び、今の昆明駅から以前の姿を想像するのは不可能としか言えないような立派な駅舎に様変わりしている。

しかし、幾ら町の様子が変わっても、気候は以前と一緒で、温暖化が少し進んだのかもしれないが、年中温暖な気候に変わりはない。北緯が約25度、標高約1900mの高地で、いかにも暮らしやすそうだ。物価も安いし、長期滞在に適した場所と言えそうだ。

綺麗に整備された繁華街

新しくなった昆明駅

繁華街を歩いてたら、特設ステージがあり、そこでファッション・ショーをしていた。中国では、ファッションショーを見かけるのは珍しくない。特に印象に残っているのは、始めて昆明に来たときに、上海からかつての雲南航空に乗ったが、機内で フライトアテンダントがモデルになり、ファッションショーが始まった。スポンサーが付いていたのか、どういうシステムになっていたのか不明だが、とにかく うけていた。
もう一つ印象に残っているのは、これも15年ほど前の話だが、スワトウに行って、フラッと入ったレストランでファッション・ショーが始まった。日本に帰ってその話をしたら、怪しいと言われたが、別に下着のショーとかではなくて、普通であった。ただし、かなり高く請求された。最近でも、ウェディングドレスのストリート・ファッション・ショーなど、いろいろ見かける。しかし、最近のものは、チンドン屋と同じで、即宣伝に結びついていることが多い。右の写真は、新作ジーンズの宣伝であった。

最近の中国の図書館は駅と同様、巨大な場合が多い。昆明の場合も然りである。

10年以上前に、台湾の板橋の図書館に入ったことがあるが、本は書棚にぐちゃぐちゃに置かれていた。
嫌われそうな言い方だが、中国人はこの程度かと、その時は思ったが、昆明の図書館では、本は綺麗に並んでいた。台湾の図書館を再度見に行く必要があろう。

雲南省図書館

本は綺麗に並んでいる。

翠湖公園

以前は有料で、外国人料金もあり、中国人の仲間にしてもらい入場した覚えがあるが、現在は無料で開放されている。市民の憩いの場。くつろげる場所である。

東寺の塔

西寺の塔

東本願寺に対して西本願寺があるように、東寺に対して西寺があるはずだが、日本では馴染みがない。鎌倉時代に焼失してしまったそうだが、昆明では、東寺も西寺も塔がある。日本にあった西寺は、さいじと読むそうだ。 ガイドブックの昆明の欄には、こちらの西寺は日本語読みで せいじとなっていた。コロンブスとコロンバスのようにせいじ、さいじ争いがありそうだが、それほどこだわることもあるまい。




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