外国人移住プロモーション

2002年1月


「フィリピンへ行こう」を続けている目的が まさにこれ。沢山の外国人がやって来て、外国人も、現地に住む人もどちらも得する方法を紹介して、さらに沢山の人がやって来ることを期待している。
現地にはボッタクリが横行していたり、ほとんどすべての人がうそつきだったり、不愉快になる事例は多いが、それらは基本的には対策があり、このホームページで順次紹介しているとおりである。例えば、乗り物に乗って法外な料金を請求されない方法は、予め料金を知っておくことである。 "How much?"は、現地では"You can charge me your favorite price."というくらいの意味になると思っておいた方が良い。
しかし、これらのディメリットを克服すれば、あとは、物価の安さとか自然の素晴らしさ、人々の親しみ易さといったメリットだけを享受できる。私の場合では、アパートに月1000円余りの家賃で泊まっているし、食事は質素だが ビールを付けても100円程度。あわびが1kg600円等々、挙げればきりがない。

そういったメリットが沢山あるので、海外に行く日本人が飛躍的に増えた現在では、日本人だけでも、フィリピンにやって来て住み出す人の数は、来るべき団塊世代の退職者を中心に、100万人の潜在需要があると、私は見積もっている。人口の割合からすると、例えば私の活動しているシキホール島でも約1000人がやって来て、その人たちがそれそれ100万ペソ(250万円)くらいのお金を島で使うとすると、合計10億ペソ(1Billion peso)。これは、現地にしてみれば、とてつもなく大きな経済効果となる。さらには、ボッタクリの地主に多額の支払いをするようなことではなく、仕事のない大工を沢山雇ったりとか、ボランティア的なことに出資したりすることで、さらにお金は有効に使われるだろう。
100万ペソという金額は、退職金が入ったり、これまでの蓄えが多い退職者なら容易に払える額のはずだ。

移住というと永住権を取るために、高額のデポジットを要求されたりするので、簡単な家を建てて、気候の良い時期に、年間の半分前後だけ現地に滞在する方法をよりお薦めしたい。さらには、家を何箇所かに建てて、気候等に合わせて巡回する方法もお薦めだ。

現地に住むイメージ

どう住もうと個人の勝手なので、私がとやかく言うことではないともいえるが、こちらも、無料で情報を提供しているので、こちらの主旨に反する活動を考えておられる方には、はっきり言って、情報の提供を拒否し、早々に退場願いたい場合もありうる。その最たる例が地上げ屋である。土地転がしや、外国人どうしで高く土地を売りつけ合う事例は枚挙に暇がない。地主は外国人と見るや何倍にも値段を吊り上げることが多い。ある地域に数人の外国人が土地を買った後では、地価が1桁上がってしまうことも十分起こり得る。地上げ屋になるつもりはなくても、知らず知らず地上げに加担してしまう可能性は十分有りうる。
これについては、対策はあり、注意していれば問題は無い。例えて言えば、米国に行って、適当に行き当たりばったりで食事していると、とても大味で、量だけ多くてまずい。日本人なら大抵そういう印象を持って、帰国するはずだ。ところが、しかるべき お薦め店リストを持って、そこだけに行くことにした場合は、米国の料理が大好きになって帰ってくるはずだ。
もとに戻って、既に地上げが横行してしまった地域では、安い値段で土地を入手するのは難しく、レンタルする等別の対策が必要で、また、できればそういうところは避けたいものである。

話が地上げだけに偏ってしまったが、地上げに加担せず、必要十分なだけ土地を買うことが、現地に住むイメージの1つである。
さらには近所の人が羨むようなとてつもなく大きな家を建てるのではなく、これも必要十分な大きさの家を建てる方が、このホームページの主旨としては、ふさわしいと言える。人が羨むようだと、現地の人々と交流することが難しくなる可能性が高い。さらに、地域を選べばとても安全に暮らせるものの、誘拐などの危険性を皆無にするためには、余り多いな家に住んでいない方が良いだろう。泥棒にも狙われにくい。

外国人が家を建てる場合には、少しへんぴな海沿いになることが多い。そこでは、少し離れたところまでしか、水や電気が来ていないことも多いだろう。自分の家まで電気を引くのに、奮発して一段階太めの電線を使う。そうすると、自分の家と、電気を引いてくる電柱の間にある家の人々も、容易に電気を引けるようになる。これで5、6軒までカバーできる。水も同様のことができる。そうすれば、これらの近所の人々から感謝されても、嫌がらせを受けるようなことはないだろう。 「あなたたちがフレンドリーでなくなったら、電線をつながせないようになるかもしれないよ。仲良くしてね。」 最初に、チラッとそう言っておけば十分だろう。電線代は安くは無くて、私のように、土地を10万円以下で入手しようとしているものにとっては、電線の方が高くつくくらいだ。それでも、このような取り組みは、全般的に見れば、かなり効率的な投資になるものと確信している。

このようにして、近所の住民と仲良く暮らしていくことが、私がお薦めしたい現地に住むイメージである。

メリット

現地に住むメリットをまとめておく。

・物価が安い。家も安く建てられる。
・自然がきれい。海がきれい。
・人がフレンドリー。
・英語が通じる。
・フルーツや魚介類が豊富。

挙げればきりが無く、人によっても さまざまであるが、代表的なものは以上のとおり。また、日本人にとっては、距離が近く簡単に行けることも大きなメリット。私にとっては、5万円程度の格安航空券で米国に1度行けば、貯まったマイルでフィリピンに2度来れるのも大きなメリットだ。

ディメリット

次に現地に住むメリットをまとめておく。何度も言うように、これらは、正しく対応すれば、克服可能である。残念ながら、こちらも沢山あるが、代表的なものだけ挙げておく。

・怠け者問題。貧困の根本原因が怠け者な国民性にあり、善意で貧困問題に対応しようとしても一筋縄ではいかない。人を雇っても、怠けないか随時見張っておく必要がある。
・「平気で嘘をつく人たち」 これが、ほとんどすべてのフィリピン人に当てはまったり、人を騙して儲けようとする人が多かったり、性善説とは かけ離れた世界である。現地の人々はこれを、No good Pilipinoと呼ぶ。

取り組み

「フィリピンへ行こう」で紹介しているとおりだが、沢山の外国人がやって来てフィリピンに移住したり長期滞在するようになるため、主に以下の2つの項目について重点的に情報を提供しようとしている。

・現地で何をするかということの答えとして、ボランティア活動を取り挙げ、その参考事例を紹介する。できれば、ネットワークが広がるように期待している。
・現地に住むため、特に家の建て方について、詳しく紹介しようとしている。

その他、客寄せパンダ、ドアノッカー、アドバルーン、またグリコのおまけというよりはミスタードーナッツの景品。そう言った意味合いの取り組みも行ない、随時情報を提供している。例えば、観光案内であったり、お買い得な品物の紹介、「マイルを貯めてフィリピンに行く」など賢く旅するノウハウを紹介することである。


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