ラーニング・センター・プロジェクトの概要

2008年3月作成


小浜市にあるNPO法人ティームスと共同で、シキホール島にラーニング・センターを建て、運営を支援するプロジェクトを始めた。

フィリピンの文部省DepEDでは、通常の学校以外に経済的な理由で、学業を続けられなかった人たちを対象に、ハイスクール卒業の資格認定試験の受験を支援するコースを設けている。DepEDに所属する先生たちが、各地を巡回して授業を行っている。シキホール島の現状では、専用の教室の建物があるのではなくて、地元の人々から提供された場所で授業を行っている。今回は地元のTinagoという所に、新たにラーニング・センターを建てて、ここに移って授業を受けてもらう。小さな学校ということである。

それ以外にも、職業訓練のコースも提供する予定である。内容はミシンとパソコン教室。ミシンの方は、技能を習得すれば、台湾で職を得られる可能性があり、そちらを視野に入れている。他のプロジェクトで、ナースになって米国に出稼ぎに行く学生を支援しているが、その場合、フィリピンの田舎で普通に暮らしているよりも収入が2桁近く増える。それと同じとまではいかないが、台湾で職を得られれば、収入がかなり増えると期待できる。

パソコン教室の方は、以前から、希望者に対してパソコンの使い方を自習できる環境を無料で提供している。(Computer Self-Learning Center)  今回のラーニング・センターでパソコンのコースを設けるのは、その延長線とも言えるが、課題も少なくない。ここでパソコンのコースを提供するのが現実的かどうかを、試験運用も含め、しばらく検討する予定である。

島全体をカバーするため、全部で6箇所建設予定であるが、時間と費用がかかるので、別の五か所については、今回と同じではなくて、別の方法で対応できないかについても検討する。例えば、教材を充実させて、それを共用で使い回すといったようなことである。職業訓練については、機材を揃える必要があり、場所を6箇所設けるよりは、1箇所だけにして、必要なら集中講義をした方が現実的とも思われる。


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