2000年、Atay家の挑戦

2000年2月


前回紹介したAtay家の建物は、実は借家であった。どうしたことか突然オーナーがミンダナオ島のコタバトから帰って来るらしい。そこで、今住んでいる家の前に、新たに家を建てることになった。左の写真は、建て始めて三週間目。あと1ヶ月弱で、工事を終わらなければならない。しかし、もうすぐ資金が底をつくとのこと。ほんとに家が建って引越しができるのか心配だ。

島の住民の話によると、家を借りている側の権利はあまりないらしい。オーナーが突然戻ってきたら家を明渡すしかないようだ。もちろん始めに取り決めがあれば別である。どこの国でも同じだが、キチンと契約書を作成しておくべき。

家は2DK。6mx7mで42sqm。町に住むエンジニアに書いてもらった図面があった。正規のものにするために、全部で3人のサインをもらう必要があるとのこと。

エンジニアから、完成には40万ペソ必要と言われたそうだが、Atay家の予算は、5万ペソ。このギャップの大きさに驚いてしまうが、実際のところは、この間の適当な値段になるのだろう。しかし、Atay家は5万ペソを借りているだけなので、かなり苦戦しそうである。利息の支払いも心配だ。インフレを期待するべきか?

大工の日当は1日150ペソ。補助員が100ペソ。見習が80ペソ。それぞれ2人、2人、1人。全部で5人。材料はすべて近くの町Larenaで調達できるそうだ。

さて、普請の話はこれぐらいにして、ご馳走してもらった焼きバナナを紹介する。フィリピンには、いろいろな種類のバナナがあるが、San Pabloと呼ばれる焼きバナナに使うバナナは、角張っていて通常と少し形が異なっている。生でもいけるが、焼いたり、ゆでると美味しい。焼きバナナは現地ではバーベキュー・バナナと呼ばれる。写真のように串刺しにして焼き、マーガリンまたはバターを付け、さらに砂糖をまぶして食べる。焼くことで甘味と風味が増し、美味しい。

続編(2000/4)

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